iPhone について,とくに日本語の情報はまだかぎられているので,おもわず買ってしまった. iPhone について知りたいから買ったのに,読んでみるとどうも著者も iPhone のことをよくしらべていないらしい. iPhone の内容についてはあまり書いてない. しかも,サブタイトルが 「衝撃のビジネスモデル」 となっているのにもかかわらず,iPhone そのもののビジネスモデルについてはほんの数ぺージをついやしているだけであり,しかも 「衝撃」 の情報などどこにもない. この点に関しても著者はなんの調査もおこなわずに執筆していることはほとんどあきらかである. 製品についての本を書くなら,その製品についてもうすこしまじめに調査してからにしてほしい.
評価: ★☆☆☆☆
iPod (アイポッド) が音楽プレヤーだということは,だれでも知っています. しかし,iPod は動画もとりいれました. また,電話をとりいれて iPhone (アイフォーン) もつくられました. iPod の本質はなんなのでしょうか? 私は iPod の本質はユビキタスなデータベース・アクセス・ツールだとおもいます.
Apple は iPhone を 7 月 11 日に日本をふくむ 22 カ国で上限価格 199 ドルで発売すると発表した (【WWDC】199 ドルの 「3G iPhone」,日本でも 7 月 11 日に発売へ). au の 「シンプルプラン」 ではどんなにボロい携帯でも 21000 円かかることをかんがえると,199 ドルというのは激安な価格設定である. 仮に SoftBank の 「ホワイトプラン」 よりはたかめの維持費がかかるとしても,私もぷりぺイドをすてて iPhone を買いたい.
Apple の製品デザインがユーザ・インタフェースを中心としていることは周知である. しかし,他社の製品が 「便利さ」 のためにおおくの機能をとりいれ,おおくのキーを用意しているのに対して,Apple の製品は機能をしぼりこみ,キーの数をへらして,いわばストイックなデザインを追求している. その典型が,テンキーをもたない携帯電話 iPhone である. その姿勢はル・コルビジェやライトなどの建築における機能主義にちかいものだとかんがえられる.
「劇的な安値で登場する iPhone!」 とよろこんだ iPhone ですが,そんなにあまくはなかったようです. 月々 8000 円以上もかかるということなので,携帯であまりインターネットをやるつもりのない私は躊躇せざるをえません. しかし,日本語入力に関しては画期的な方法を搭載しているようです.
きょう iPhone 3G が発売された. WBS (ワールド・ビジネス・サテライト) では iPhone のことを “パソコン” と表現していた. “PDA” (Personal Digital Assistant) ということばがあったはずではないか? WBS の視聴者には “PDA” なんていうことばはなじみがないだろうということで,“パソコン” ということばをつかったのだろう. iPhone を PDA と,あるいは Newton とさえ,いっしょに論じている Web ページはすくないようである.
iPhone を 90° 回転させると画面も回転します. 便利ですがそのために加速度センサーをつけるほどの価値があるのか疑問におもっていました. まだ iPhone を手にとってはいないのですが,写真をとってそれをすぐにつかうときなど,加速度センサーがあるのとないのとではおおちがいであることに,やっと気づきました.
iPhone の iPod 機能で音楽をききながら Web をいじってみました. 表示だけしているあいだは問題ないでしょうが,日本語を入力しはじめると悲惨なことになります. 「普通のケータイよりおそい (?!) iPhone の日本語入力」 という項目では iPhone の日本語入力機能がトロくて,2 秒くらいかかることがあると書きましたが,どうやらそれではすまないようです. もっとまたされるうえ,iPod の音がとぎれてしまいます.
これまで iPod をもっていませんでしたが,iPhone を買ったので,その iPod 機能をつかってみました. すでに iTune には Windows PC 上にあった音源がはいっているので,同期をとるとそれらが iPhone にもはいります. まだ iPod 用の音源は買っていないので,すでにはいっているものはみな MP3 のファイルです. MP3 であることによる音質劣化もあるはずですが,iPhone のイヤフォンがぼろいことによる劣化がもっともおおきく,つぎに iPhone の出力がちいさいことによる劣化がおおきく,それにくらべると圧縮による劣化はめだたないという結果でした.
「画期的な日本語入力機能をもつ iPhone,しかし月に 8000 円以上で躊躇する」 という項目には iPhone の日本語入力機能を 「画期的」 と書きました. しかし,実際に買ってきてためすと,どうも,そうでないようにおもえてきました. 応答がトロいのが一番の問題です.
買ってきた iPhone をすこしつかってみると,こまることのひとつは copy and paste (コピー・アンド・ペースト) ができないことです. つかってみるまであまり気にとめていなかったのですが,Web でしらべてみるとこの件はあちこちでとりあげられています. Copy and paste は Apple が Macintosh などでいちはやくとりいれた機能です. それがなぜ iPhone にはないのか,それは 2 本の指で操作するという iPhone のインタフェースのためなのでした.
これまでつかってきた au のプリペイド携帯の期限が 8 月 6 日までだったので,きょう,ちかくのみせで iPhone を買ってきました. ソフトバンク (SoftBank) の戦略にのせられて,あわせて子供むけ携帯まで契約してきてしまいました (なにしろ,月に 6 円しかかからないというので…). iPhone は当然すぐにつかってみたので,いままでしらなかったこともいくつかでてきました. そのうちのひとつはキャリアとしてドコモが登録されていることです.
これまで au の携帯電話をつかってきましたが,それを iPhone に,つまりソフトバンクにかえました. おもわぬところで圏外になってしまうことがわかりました. 東京でくらしているのでソフトバンクにかえても問題ないとおもって電波の状態を検討してこなかったのが,まちがいでした.
iPhone 3G の画面をブログにのせようとおもうと,とりあえずはべつのカメラで画面をとって,のせるしかないようです. スナップショット機能があればよいのですが,iPhone にはもともとこの機能はなく (これはまちがいでした ― コメント参照 (2008-8-10)),そのためのプログラムをのせようとしても,まだ iPhone 3G に関してはサード・パーティのプログラムをのせることができないようです. やむなく手持ちのカメラでとってみましたが,とった写真を確認するときにモアレ縞ができて,あまりうまくいきません.
自宅に電話するために iPhone をポケットからとりだすと,「圏外」 の表示になっていました. 「圏外」 になるのはいつものことなので,電波がもっとつよい場所に移動すればよいとおもってそうしましたが,かわりません. 結局,リブートして,ことなきをえました. 最近は電話する以外の目的ではほとんどつかっていませんでしたが,それでもやはり,ときどきリブートしてやらなけいと疲労がたまってしまうようです.
ユーザ・インタフェースは単純で直観的なほうがだれでもすぐにつかえる. しかし,便利さを追求すると複雑に,そして直観的に把握できないようになりがちである. Apple は単純で直観的なインタフェースを追求してきたが,いまそれを代表しているのが iPhone のインタフェースである. しかし,任天堂の Wii もそれにおとらず,単純さをもとめているといえるだろう.
2 人の著者は iPhone の使用にちがうくふうをしているのだろうとおもう. しかし,この本ではそれが融合されている. 読者は著者とはちがうつかいかたをするだろうから,読者が自分にあった方法をみるけることができるように,いろいろ選択肢を書いているということかもしれない.
しかし,そのために,著者がほんとうはどういうふうに iPhone をつかっているのかが,みえにくくなって,ちょっとウソっぽくなっているようにもおもう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク:
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どういう部品とくに各種のセンサーが iPhone のどの版から搭載されているか,それらはどこでつくられ,どうすごいのか?! それがていねいに解説されている. おもしろいことはまちがいない.
ただ,この本で解説されているのは部品のすごさやくみたてのすごさであり,なぜそれが iPhone に必要なのか,またどう機能しているのかは,この本からはよくわからない. そこが iPhone の一番のすごさのはずなのだが…
評価: ★★★★☆
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iPhone は以前は iPad よりかなりピクセル数がすくなかった (解像度がひくかった) が,iPhone 4 になって,iPad に匹敵する解像度をもつようになった. それによって,いろいろなアプリケーションの表示がかなり改善された. たとえば,産経新聞の紙面の表示も,全体がみわたしやすくなった. しかし,iPhone と iPad の解像度がちかいと,ほかにも重要な利点が生じる.
日本からでて iPhone の電源をいれたままもちあるいていると,いろいろなキャリアにつながる.アメリカでは AT&T がメジャーだが,現在ではほかにもいろいろなキャリアがある.iPhone はそういうキャリアに勝手につなげてくれる.ソフトバンクからは, きをつけないと高額なパケット料金を請求させるという警告が SMS でとどく (そのメッセージじたいは無料だという) のだが,さて,どうやって電源をいれたままキャリアにつながるのを禁止したらよいのかがわからない.
Windows マシンとともに MacBook Air を海外出張にもってきたので,インターネットにつないだ Windows マシン経由で MacBook もインターネットにつなごうとしたが,うまくいかない. Windows 側で設定して,あとから iPhone や Mac をつなぎこもうとしても,無線が認識できない. 順序を逆にしてみてもおなじだ. Web でみると iPhone がうまくつなげた話が書いてあるのだが,そこには iPhone 側の設定は書いてなかった. Windows XP のほうは版がちがうようだが,ほぼおなじ設定をしているのにつながらない.