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Apple iPhone と機能主義

Apple の製品デザインがユーザ・インタフェースを中心としていることは周知である. しかし,他社の製品が 「便利さ」 のためにおおくの機能をとりいれ,おおくのキーを用意しているのに対して,Apple の製品は機能をしぼりこみ,キーの数をへらして,いわばストイックなデザインを追求している. その典型が,テンキーをもたない携帯電話 iPhone である. その姿勢はル・コルビジェやライトなどの建築における機能主義にちかいものだとかんがえられる.

iPhone.jpg 建築における機能主義は,建築がその機能をもっともよく実現することではなくて,建築がもつ機能をそのかたちによって表現しようとしていた. Apple の製品たとえば iPhone は,それと同様に,携帯端末がいまもとめられている機能をもっともよくはたすように設計されているわけではなく,むしろその将来の可能性を表現している.

現在の携帯電話の機能をもっともはたすという意味ではテンキーがあるほうがつかいやすい. しかし,そもそも電話するのに電話番号を入力するというやりかたがベストなわけではないだろう. 現在でも,携帯電話で電話の相手を選択するのに,電話番号を入力することはむしろすくないだろう. あえて従来の電話の機能を否定することによって,携帯端末の未来につながる機能を表現しようとしているのだとかんがえられる.

関連項目 (2008-7-27 追記):

キーワード: Apple, アップル, アイフォーン, アイフォン

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