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ビデオ・映画・テレビ アーカイブ

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HD-DVD-logo.jpg このカテゴリーにはビデオ,映画,テレビなどに関する話題をあつめています. アーキテクチャとコンテンツに関する話題をあわせてとりあげます. 上位のカテゴリーはアート・イベント・エンターテイメントです.

なお,このページは ビデオ・映画・テレビ アーカイブのページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2007-11-03 16:39 です).

おもくなるのをさけるためにアーカイブのページには写真がはいらないようにしていますが,個別ページにある写真をここにいくつか引用しておきます.

2007-09-17

著者は,「デジタル・コンバージェンス」 つまり通信と放送の融合でもたらされる中心的なサービスはオンデマンド・テレビつまり VOD (Video On Demand) だという. 通信や放送によって現在でもリアルタイムの会話やイベントの共体験や,その他さまざまなことができる. 仮想現実 (virtual reality) の技術も発展してきている. それにもかかわらず,そういうこととは関係なく,「貸しビデオ屋から DVD を借りてきたり,YouTube でビデオを見たりするのと本質的にかわらないことしかできないのだとしたら,通信と放送の融合にどれだけの意味があるというのだろうか. 「衝撃」 どころか,退屈でしかたがない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: デジタル・コンバージェンスの衝撃@ [bk1]デジタル・コンバージェンスの衝撃@Amazon.co.jp

つづく…

2007-09-16

日本の歴史とくに大東亜戦争をみなおそうといううごきが,「新しい歴史教科書をつくる会」 をはじめとして,さかんになっています. みなおしを主張するひとたちが問題にする点のひとつは,「南京大虐殺」 をうつしたとされる写真のおおくが虚偽にみちたものだという点です. この戦争に関するおおくの本のなかでその真偽が議論されています. しかし私は,戦争とは直接の関係がない本のなかでこの問題に関連する記述があることを発見し,重要な論点を提供していると感じました. それは,今野 勉 の 「テレビの嘘を見破る」 という本です.

つづく…

著者は 「やらせ」 の問題と必死にとりくみ,10 年をかけて結論をだした. すなわち,現場で撮ったナマの映像だけでは明確なメッセージをつたえることはできない. 「伝えたいことがあれば,そのために考えられるありとあらゆる最善の方法を考える,というのが作り手の原点です. ただそれだけが,作り手の原点だと思い定めること. それしかないのではないか,というのが,私の現在です.」 10 年をかけたというが,まだ受け手を十分に説得できる論理はそこにはない.

しかし,もうすこし説得的にするためのヒントはあるのではないかとおもう. そもそもテレビは現実をすべてつたえることはできない. 現実の一部を画面にきりとってつたえることができるだけであり,その時点ですでに,著者がくりかえし書いている 「ありのままの事実」 をつたえることなど不可能である. 著者はこの点を指摘していない.

著者が指摘している重要な点のひとつは,取材することによって取材される側に影響をあたえてしまうこと,たとえばカメラでうつされたひとがいつのまにかカメラを意識して演技してしまうということである. 著者はまた,映像をただしくうけとるためには受け手がリテラシーを身につけている必要があるが,現在の日本ではそれがカリキュラムにとりいれられていない点を指摘している. 著者はほかにもさまざまな重要な指摘をしているが,惜しまれるのはそれが整理されていないため,おおくの読者にはみのがされてしまうだろうということである.

評価: ★★★★☆

関連リンク: テレビの嘘を見破る@ [bk1]テレビの嘘を見破る@Amazon.co.jp

つづく…

この本の魅力的なタイトルにつられて買ってしまった. 私が知りたいのは今後 10 年あるいは数 10 年のスケールで放送・通信メディアがどう “進化” していくかということである. ところが,著者はギョーカイ通なので,ギャップフィラーという小型アンテナの話とか,民放の番組のスタイルとして NN, NL, LN, LL があるとか,こまかい話はいろいろ書いてあるが,全体がつかめる話はあまりない. アップルのアイチューン (iTune) もちょっと登場するが,単なるエピソードであり,それが “進化” とどうむすびついてくるのかについては書いてない. あまりに近視眼的なのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「新」メディア進化論@ [bk1]「新」メディア進化論@Amazon.co.jp

つづく…

2007-09-24

ストラビンスキーの代表作といえばまず 3 大バレエということになりますが,3 大 「バレエ」 といわれているにもかかわらず,ほとんど演奏会形式でだけ演奏されています. チャイコフスキーのバレエがたいていバレエとして演奏されるのとはおおきなちがいです. しかし,YouTube (ユーチューブ) でみれば,すくなくともその一部がバレエとしてみることで,より,たのしめることがわかります.

つづく…

2007-09-23

オーストリアにあるシェーンベルク・センターがいろいろなビデオを YouTube (ユーチューブ) にアップロードしています. シェーンベルク・センターはオーストリアにある組織であり,おおくのビデオは英語で語られています. しかし,日本語のビデオもアップロードされています.

つづく…

オーストリアにあるシェーンベルク・センターが,内田光子によるアルノルト・シェーンベルク (Arnold Schönberg) のピアノ協奏曲の断片と,彼女の話をまじえた演奏とを YouTube (ユーチューブ) にアップロードしています. 内田がシェーンベルクの協奏曲を演奏しているということも知りませんでしたが,これは CD になっていることがわかりました (ユニバーサル,UCCP1016). 話は英語であり私はまだその全部を理解してはいませんが,内田がシェーンベルクの音楽をどう理解しているかがうかがえて,興味ぶかいとおもいます.

つづく…

オーストリアにあるシェーンベルク・センターがアルノルト・シェーンベルク (Arnold Schönberg) の作品の演奏など数 10 のビデオを YouTube (ユーチューブ) にアップロードしています. 演奏のほとんどは断片ですが,みじかい曲のなかには全曲おさめられたものもあります. ホルスト・シュタインの指揮,ヘルマン・プライの語り (シュプレヒ・ゲザング) による 「ワルシャワの生き残り」 のビデオはきくにあたいします. 演奏だけでなく録音や映像も比較的よく,演奏をひきたてています.

つづく…

2007-09-22

NHK 教育テレビに 「視点・論点」 という番組があります. 有名人,一流の研究者をはじめ,さまざまなひとが毎回ひとりずつ登場して,話をします. 最近,本を出版して話題になったひとが登場することがおおいようです. ここ何年かは,この番組をハードディスク・レコーダーにとっておいてよくみるのですが,その印象はまず,「直接,あるいはほかの番組できくとおもしろい話をするひとが,とてもつまならい話をする番組」 ということです.

つづく…

2007-09-19

Web 2.0 的な世界においては,既存の知識を参照して,あたらしい知識をそれにつみかさねたり,それをあたらしい知識に発展させていくことが重要です. 本のように活字であらわされた知識のばあいは,その本のどこに記述されているかをページ数や行数によって指定することができます. テレビ番組のような動画によって表現されている知識においても,その一部を指示したり検索したりする機能を開発する必要があるとかんがえられます.

つづく…

本や雑誌記事はリファレンスとしてあつかうことができます. つまり,(理想化されてはいますが) タイトルや出版社,発行年月などを指定して参考文献として引用しておけば,いつでももとの本や記事にアクセスすることができます. これに対して,それらと同様に重要なメディアであるにもかかわらず,テレビ番組はリファレンスとしてあつかうことができません. ここに放送がかかえる致命的な問題があるようにおもわれます.

つづく…

2007-09-29

本書は YouTube がうまれたいきさつや背景について語っている. 240 ぺージほどの本のなかで YouTube そのものについて書いているのは 40 ページくらいでしかないが,なぜ 「燃える 3 人組」 が成功したかがえがかれている. そして,その背景にある 「ビデオ・ハイク (俳句)」 やテレビとの関係,著作権問題,そして果ては中国,BRICs,日本の将来まで,はばひろい話題がとりあげられている. でも,YouTube の話はそれだけですか?

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: YouTube はなぜ成功したのか@ [bk1]YouTube はなぜ成功したのか@Amazon.co.jp

つづく…

最近はテレビ番組をハードディスクなどに録画してみるひとがおおくなっています. そうなると CM はスキップされることがおおくなります. そして,これがテレビに危機をもたらしているといわれます. たしかに,CM のおおくはただただ商品名をすりこまれるだけで視聴者にとってはおもしろくないものなのでしょう. 興味のない商品の CM なんか,ききたくないにちがいありません. しかし,CM には最近話題になっている YouTube (ユーチューブ) に似ているところがあるのではないでしょうか? そして,もしかしたら,そこに活路をみいだせるのではないでしょうか?

つづく…

2007-09-27

ニコニコ動画への登録者が 300 万人をこえ,ひとりあたりの利用時間や訪問回数は急激にふえて YouTube (ユーチューブ) をぬきさったということです. これは,しろうとがつくった動画はそのままではおもしろくないが,コメントをつけることでおもしろくなるということだとおもいます. ニコニコ動画にかかわった ひろゆき のねらいもそこにあったようです. ひろゆき は 「テレビ画面に対してリアルタイムに突っ込み合える環境ができれば面白い」 ともいっていますが,テレビはもともともっと洗練されているので,コメントがつけられるようにしてもニコニコ動画ほど人気がでないのではないかともおもえます.

つづく…

2007-09-24

視聴率ばかりを追って俗悪な番組ばかりつくっているといって民放はしばしば批判される. 著者はこのようなかんがえにまっこうから反論している. 視聴率をあげようとするのは会社の利益に貢献するというサラリーマンとしては当然の目的のためである. しかし,そのためには自分の好きな番組をつくるというひとりよがりな態度をすてて,ひろい年齢層の 「普通の人」 にうけいれられる番組づくりをすることが必要だという. 著者はこのやりかたが飲食,家電をはじめとする他の業界でも通用すると書いているが,実ははばひろい年齢層にうけいれられなければヒットしないというテレビの特殊性にもとづいているとかんがえられる. 通常のマーケティング理論では商品が対象とする顧客層を明確化して,いかにそこに特化するかが重要とされている. テレビはこのさきどうなるのか,また視聴率というものがどうなるのかはわからないが,そういう問題に対するひとつの視点をあたえてくれる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 「視聴率男」の発想術@ [bk1]「視聴率男」の発想術@Amazon.co.jp

つづく…

最近,YouTube (ユーチューブ), ニコニコ動画などの “動画共有” サイトが話題になっています. これらのサイトをつかうことで,映像作品やそれに関するコメントをユーザ間で共有することができます. しかし,従来はいっしょにテレビをみながら時間を共有し会話していた家族は,テレビから “動画共有” サイトにうつることによって時間を共有する (同期的にみる) ことができなくなってしまいます.

つづく…

最近 YouTube (ユーチューブ) をみるのにすこし時間をかけてみました. おもな感想はつぎの 3 つです. 第 1 は,当然予想されることですが,YouTube はゴミだらけであり,おもしろいビデオはそんなにすぐにはみつからないということです. 第 2 は,全部みるにはかったるいビデオがおおいので,とばしながらみることになるのですが,いちいち操作するのがめんどうくさいということです. 第 3 は,ビデオをみている時間より検索している時間のほうがながくなるので時間がむだになるということです.

つづく…

YouTube (ユーチューブ) にボリショイ・バレエによるストラビンスキーの 「火の鳥」 と 「ペトルーシュカ」 がアップロードされていることは 「ボリショイ・バレエによるストラビンスキーの 3 大バレエ」 に書きました. ここにはボリショイによる 「春の祭典」 はみつけることができなかったのですが,ほかのバレエ団やダンスによるそれがみつかりました.

つづく…

2007-10-02

通信にも放送にもリアルタイムのものがありますが,通信と放送とではリアルタイムといってもその意味がちがいます. それらをあわせもつメディアをつくることが通信と放送の融合ということなのではないでしょうか.

つづく…

ニフティが 6 月ごろから 「ニフニフ動画」 というのをやっているということなので,ちょっとみてきました. これは,なまえからもわかるようにニコニコ動画をパクったものですが,それとはちがってコメントが動画の下にそれとおなじくらいのスペースをとって表示されるようになっています. これは画面をよごさないのでいいようにもおもえますが,不評なようです. 実際みてみると,どこをみたらいいのかわかりません. たぶん,視点を追跡してみると,まよっているようすがわかるのではないかとおもいます.

つづく…

2007-10-01

テレビ番組のメタデータをつくりつづけているエム・データという会社があるそうですが,視聴者をたのしませてくれるのはこういうまじめなメタデータではなくて,むしろ 「集合知」 的なやりかたでつくられるメタデータなのではないでしょうか?

つづく…

ニコニコ動画ではひとがつくった動画のうえにコメントをかきこむことができます. 「ニコニコ動画を見て」 では,かきこまれた文字がときには 「コメント」 というより 「コンテンツ」 になり,パロディとなったりしていると書きました. そして,コメントなのかコンテンツなのかがあいまいな例をひきました. これは,ニコニコ動画ではコメントとコンテンツのあいだに境界がないということを意味しています.

つづく…

2007-09-30

10 日以上まえにニコニコ動画に登録しましたが,ずっとアクセスできないままでした. きょう,ようやくアクセスすることができました. 感想をひとことでいうと,おもしろいものはすくない,おもしろいものはテキストの入力にてまをかけているということです.

つづく…

2007-10-06

今年前半におこった 「ビデオ・トラフィックが P2P (peer to peer, ピア・ツー・ピア) をぬいた」 という現象を,私の経験・意識とむすびつけて論じてみたいとおもいます.

つづく…

ニコニコ動画においては複数のコメントが巧妙なアルゴリズムによって表示され,それが人気のもとになっているとかんがえられます. しかし,そこにはどうも必然性が感じられず,つくりこみすぎているという印象がぬぐえません.

つづく…

2007-10-04

ニコニコ動画 関係者ブログ」 には 「昔話」 としてニコニコ動画の開発とサービス開始のいきさつが書かれています. ニコニコ動画はネットニュースやブログなどでさんざんあつかわれていますが,ほとんどは表面的にとらえるだけにとどまっていて,「昔話」 に書かれているようないきさつや背景などについてはほとんど書かれていません. これは非常に刺激的で貴重な記録だとおもいます. ニコニコ動画はやっぱりスゴイ!

つづく…

ニコニコ動画 関係者ブログ」 にはいろいろとおもしろい話が書いてありますが,そこにはニコニコ動画ニフニフ動画のようにコメントがつけられる動画サービスの起源が書かれています. それは名古屋大学の長尾研究室でつくられた synvie というサービスだそうです.

つづく…

2007-10-06

翔泳社刊 「アルファ・ブロガー」 において 山本 一郎 はブログと画像の親和性がひくいことを指摘し,ブログの今後に関して悲観的なみとおしをのべています. この本が出版された 2005 年の時点ではまだそうだったかもしれませんが,いまは事態が変化してきているのではないかとおもいます. そのことについて書いてみます.

つづく…

2007-10-13

テレビがつまらなくなった理由については 「テレビがつまらなくなった理由は 「ことなかれ主義」」 という項目でも考察しましたが,「ことなかれ主義」 が理由のすべてというわけではないでしょう. 私はテレビの見方というか見る環境にも原因があるのではないかとおもっています.

つづく…

むかしにくらべてテレビがつまらなくなったと,よくいわれます. ほんとうにつまらなくなったのかどうかもよくわからないが,もしつまらなくなったとしたら,その理由はなんでしょうか? アメーバニュースの 「テレビってどーよ? 「つまらなくない!」 と TV マン」 (2007-7-29) には,生放送が減ったからつまらなくなった,“問題の無い” 番組づくりがつまらなくしているという要因が指摘されています.

つづく…

2007-10-17

長編映画の全編に字幕をつけるのはたいへんな作業であり,しろうとにできるものではありません. しかし,その一部や,ショートショートのようなものにすきな字幕をつけることは,趣味的にやるのに適しているのではないでしょうか? もうすでにニコニコ動画ではこれにちかいことがおこっているとはおもいますが,あらためて書いてみます.

つづく…

ニコニコ動画のような映像へのコメントづけの可能性をいろいろ,かんがえようとしています. ひとつの可能性として,映像をたのしむコツのようなものをコメントとして書くことがかんがえられるのではないかとおもいます.

つづく…

2007-10-21

YouTube (ユーチューブ) にある Xénakis (クセナキス) の音楽を楽譜とともにきかせるビデオについては 「Xénakis の音楽を楽譜とともにきかせる ― YouTube にて」 という項目で書きました. おなじようにして Ligeti (リゲティ) の音楽をきかせるビデオもありますが,グラフィック・スコアのおもしろさからいくと,こちらのほうがうえです.

つづく…

YouTube (ユーチューブ) に,グラフィック・スコアつきで,いくつかの Xénakis (クセナキス) の作品が投稿されています. 画面にはスコアにおける演奏位置が赤い線で表示されます. あまり映像を有効につかったものとはいえませんし,解像度がひくくてスコアはよみとれませんが,Xénakis の音楽のつくりがよくわかります.

つづく…

2007-11-08

最近,私は大半のテレビ番組をハードディスク・レコーダでとってからみています. NHK の番組がおおいのですが,民放で唯一,毎日録画しているのがテレビ東京のワールド・ビジネス・サテライト (WBS) です. これを 1.5 倍速で再生し,CM をとばすと,1 時間の番組を約 30 分でみるとができます. CM は基本的にはとばすのですが,最初の 1 ~ 2 秒はみています. 冒頭の部分で興味をひかれたときは,その CM はとばさないということもあるわけです. しかし,逆にいえば,最初の 1 ~ 2 秒でなにかがつかめなければアウトということです.

つづく…

2007-11-20

この本には民放,携帯電話会社などの話題もあるが,政治ネタが一番おもしろい.郵政大臣だったときの田中角栄,島,海老沢をはじめとする歴代の NHK 会長の政治とのかかわりなど,功罪両面をとらえている.ハイビジョンが時間をかけすぎたために失敗したという指摘など,納得させられる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電波利権@ [bk1]電波利権@Amazon.co.jp

つづく…

2008-02-29

東芝が HD DVD から撤退することをきめました. 私は半年以上まえから,こうなることを予測していましたが,おもったよりはやく実現されました.

つづく…

2008-03-05

世の中には物理が得意なひとと不得意なひとがいます. 私も相対性理論くらいになるとよくわからなくなってきますが,ニュートン力学程度なら物理的直観がはたらくので,定性的なことならかんがえなくても,即座にわかることがおおいのです. 物理的直観をみがくことが重要だとおもいます.

つづく…

2008-04-12

放送通信融合」 ということばはあいまいで,私にはいまだにその意味がよくわかりません. しかし,すくなくともそれには 3 つの側面があることがわかります. ここではそれぞれの側面についてかんがえてみたいとおもいます.

つづく…

池田信夫は日本のテレビドラマやドキュメンタリーは情報がすくなすぎる,ドラマはもっとテンポがはやくなければならないということを書いています. これには首をかしげる点があります. しかし,日本のニュースをかんがえてみると,私自身,とくにニュース番組において 「情報がすくない」 ことを感じてきました.

つづく…

2008-04-06

地上放送ではあまり問題がおこったことはありませんが,BS 放送でもケーブルテレビでも,放送がうまくみられなくなるような問題がいろいろとおこって,いやになります.

つづく…

2008-05-04

映像による作品とイベントとのちがい ― イベントは観客にひらかれている」 という項目に書いたように,テレビや映画の表現者にとってはフレームがあることが重要だということです. テレビの関係者はこのフレームのなかにもとの映像に関係がないものをもちこむことを 「画面をよごす」 といって,きらいます. しかし,ニコニコ動画のような Web 2.0 的なものがテレビの未来にかかわっているのだとすると,「テレビ進化論」 にものべられているように,テレビにかわるべきメディアにおいては,フレームのなかにあらたな表現がたしこまれるのを拒絶することはできないとかんがえられます. さらには,フレームの存在じたいもみなおされるべきだとおもえます.

「放送と通信の融合」 に関する本は何 10 冊かあるが,本書はそのなかでももっとも示唆にとんでいる. テレビの進化をかんがえるうえでコンテンツをどのように発展させていくかをかんがえることが重要なのはいうまでもない. しかし,著者はテレビ局や従来の放送・通信政策におさえつけられていた古典的な意味でのコンテンツ制作者を自由にすることを主張してはいない. むしろ,「次のテレビ」 や 「テレビの次」 として,YouTube やニコニコ動画がしめしているような Web 2.0 的な方向をみている. 「テレビの次」 のビジネスモデルのヒントを Google や楽天にみている. とはいっても,よみおわると,むしろいろいろともやもやした感じがわきあがってくる. むしろ,そのもやもやをそだてていくことが今後のたのしみだとおもえる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: テレビ進化論@ [bk1]テレビ進化論@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-14

テレビ CM とばしについては 「テレビ CM は最初の 1 秒で勝負 !?」 という項目で書きましたが,録画するとテレビ CM をとばしてみるひとがおおくなったため,CM の効果がうすくなったといわれています. しかし,私にはそもそも,なぜ CM に効果があるのかがよくわかりません. すくなくとも私自身には,過去にも現在でもテレビ CM はほとんど効果がないようにおもえます.

つづく…

2008-05-17

NHK の大河ドラマにおける篤姫は,当時の日本においては自分ですすむ道をきりひらくことはできず男にしたがうしかないということをみとめつつも,できる範囲で自発的にかつ積極的にふるまっています. いわば,社長にはしたがわざるをえないが自分の権限の範囲ではおおなたをふるえる “副社長” として,最大限の努力をしているようにみえます. それはあたかも現代の企業における経営者 (副社長) のようにえがかれているように私にはみえます.

つづく…

2008-05-26

「放送通信融合」 ということばがしばしばつかわれますが,このことばは放送と通信との境界がなくなることを意味しているのであって,それらのあいだの差がなくなることを意味しているわけではありません. ここではテレビと動画サイトとのネットワーク的なちがいについて書きます.

つづく…

2008-07-03

著作権つきの動画が勝手に動画サイトに投稿されたとき,著作権者が要求すれば,動画サイトはその動画を削除せざるをえない. しかし,ニコニコ動画においては動画につけられたコメントはもとの動画の著作権者のものではない. したがって,もとの動画がけされてもコメントだけを再生することができる. コメントだけ再生しても,けっこう,おもしろいばあいがある.

つづく…

2008-07-07

ベタベタにナレーションをいれる大河ドラマがおおいなかで,「篤姫」 はナレーションなしで複雑な心理描写や政治的なうごきを表現しようとしています. そのため,視聴者にわかりやすいセリフにたすけられているばあいもありますが,ときにはセリフすらなしでそれらを表現しなければならなくなっています. 役者とくに篤姫役の 宮崎 あおい にはむずかしい演技がもとめられています. その一方で,解釈にも幅が生じていて,このドラマをより表現上ふかいものにしています.

つづく…

2008-07-06

NHK の大河ドラマ 「篤姫」 については 「大河ドラマの篤姫は副社長 ?!」,「原作を時代と現在にあわせて洗練した (?) 「篤姫」」 という項目で書いてきたが,もうひとつべつの視点からみてみたい. 大河ドラマにおいては武力によるたたかいがおおくえがかれてきたが,「篤姫」 におけるような武力によらないたたかいが現代においては必要とされている,そういう意味で価値があるのではないかということである.

つづく…

大河ドラマの篤姫は副社長 ?!」 という項目で NHK の大河ドラマ 「篤姫」 が副社長のようだと書きました. その後,つづきをみて,原作を入手してみたところでは,このドラマは原作に,時代考証にしたがい,かつ現代にあわせた修正をくわえているようにおもえました.

つづく…

2008-07-11

最近,篤姫についていろいろ書いていますが,「大河ドラマの篤姫は副社長 ?!」 という項目では 「経営改革」 をすすめる篤姫を副社長になぞらえました. その後のドラマにおいては篤姫が信念にしたがって行動するさまがえがかれていますが,これもまた,経営者にかぎらず現代社会においても重要なことです. 「プレジデント」 など,経営者むけの雑誌ではよく徳川家康などの歴史上の人物がえがかれていますが,篤姫もとりあげられてしかるべきなのではないかとおもってみたところ,すでにとりあげられていました.

つづく…

2008-08-15

最近,地デジのテレビをみていて,音量がおおきすぎることが気になります. デジタルなので平均の音量をおさえてもノイズ (雑音) はほとんど気にならないはずなので,アナログのときとはちがうはずです. それなのに,すくなくとも NHK のニュースなどをきいているかぎりは音がおおきく,他局だけでなく NHK のほかの番組とのあいだでも音量がちがっていて,リモコンで調整する必要があります. もっとひどいのはクラシック音楽の番組であり,場面が演奏から会話,会話から演奏とかわるごとにリモコンをもって調整しなければなりません. これはこまります.

つづく…

2008-09-12

ネットワーク上にさまざまな動画があふれ,IPTV もいろいろな機会にとりあげられるようになってきた. もともと映像にかかわる気がなかった私も,研究上で動画をつかう機会もでてきた. 研究上でまにあわせに著作権の帰属がはっきりしない動画をつかっていて,失敗した. 最初から著作権のことをもっとちゃんとかんがえておくべきだった.

つづく…

2008-09-14

ホリエモンがテレビ局を買収したかったのはテレビの画面に URL (Web のアドレス) をながしつづけたかったからだとかたっているのをみた. テレビ CM などで URL を表示したり,よみあげたりしているのをときどき,みる. NHK などでも舌をかみそうな URL (http://www.nhk.or.jp/) をよみあげている. まったくばかげたことだとおもうが,とくに NHK では 「検索エンジンをつかって!」 といえないために,そうしているのだろう.

つづく…

2008-10-10

10 月 9 日の NHK 「クローズアップ現代」 ではノーベル物理学賞を受賞した 3 人のうち日本にいる 2 人 (小林 誠 氏と 益川 敏英 氏) にインタビューしていた. あきらかに物理をしらないひとがインタビュアーとなっていた. これではせっかくのインタビューから魅力的なはなしをひきだすことができないと感じた.

つづく…

2008-11-11

11 月 10 日の NHK スペシャルでは,「デジタルネイティブ ~次代を変える若者たち~」 が放送された. もっともおおくの時間をさいていたのは,アメリカの 14 歳の少年,アンシュール・サマー (Anshul Samar) が自分でアイデアをあたためたゲームの仕事をネットで世界各地のひとに発注し,すでに 1000 万円をうりあげたという話である. 親がきいてもわからない方法で開発したということが注目されていたが,おどろくべきことはむしろ,その事業センスと,リアルな世界でもおとなと対等に議論しているところだとおもう.

つづく…

2009-03-22

きょう,NHK の 「テレビのこれから」 という番組の一部を 「ながら」 できいていた. 「テレビはインターネットのオンデマンドでとってかわられるのか」 というのがテーマの議論だったが,そのなかで 「ニュースはリアルタイムでみたい」,つまりニュースはオンデマンドでなくテレビでみたいというひとが何人かいた. 私はいまはニュースをハードディスク・レコーダで録画してみているので,すこし不思議におもった.

つづく…

2009-05-23

自宅にケーブルテレビをいれている. 最近ではアンテナをたてずにデジタル放送を受信するのが最大の目的になっているが,もともと CNN や BBC などの放送がみられることがおおきな理由だった. しかし,実際には CNN などをみている時間は非常にみじかいし,人気がないので,みたいときにみたい番組がみられるようにはなっていない. ネット配信などにきりかえたほうがよいかもしれない.

つづく…

2009-05-31

こどもが学校のアンサンブル部で 「ムーン・リバー」 を演奏するというのをきっかけとして,「ティファニーで朝食を」 の DVD を買った. 画像はすっかりリメイクされていて不自然なところもあるが,内容はもちろんかわらず,1960 年ごろのアメリカの雰囲気をつたえている.

つづく…

2009-09-04

出版年をよくみずに古書を買ってしまった. 2005 年に出版されているのだが,YouTube が登場したばかりのときだ. YouTube やニコニコ動画はは無償だあって 「コンテンツ・ビジネス」 ではない. それらをのぞけば状況は当時とそれほどかわっていないかもしれない. しかし,すくなくとも iPod はあったはずだし,ある程度はあつかわれているが,それも考慮していない部分もある. いまからみる価値はほとんどないだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 変貌するコンテンツ・ビジネス@ [bk1]変貌するコンテンツ・ビジネス@Amazon.co.jp

つづく…

2010-02-07

NHK の大河ドラマ 「龍馬伝」,最初の何回かはみそこなったが,このところ,みている. つよい光と影,このレンブラントの絵のような映像は,これまでのテレビドラマにはほとんどなかったものだろう. いままでのテレビドラマが必要以上に表現の幅をせばめていたことに気づく.

つづく…

2010-06-12

研究成果を展示会のような場で展示するとき,あるいは学会で発表するとき,PC でビデオをつくっておくと便利だ. そこで,ビデオ編集にはじめて挑戦した. Linux PC 上のシステムの動作をキャプチャして,Linux 上のツールをつかって字幕などをいれた. その方法などについて書いてみる.

つづく…

テレビ局の裏側にはさまざまな話題があるはずだが,この本の焦点はおもにテレビ局の正社員とそのまわりにいるひとびととの格差にあてられている. 正社員はろくな仕事をしなくても他の業界よりはるかにたかい給料をもらっているが,そのまわりにいる多数の零細企業のひとはその数分の一しかもらっていない.

有名タレントを起用すると制作費の半分をギャラとしてもっていかれるような環境では,この格差はそれほどめだたないということなのかもしれない. テレビ局の裏側のごく一部だとはおもうが,この本でそれをかいまみることができる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: テレビ局の裏側@ [bk1] テレビ局の裏側@Amazon.co.jp

つづく…

2010-07-18

NHK 教育テレビの番組に 「サイエンス Zero」 というのがある. マイナーだが最新の科学技術を紹介する番組である. この番組のひとつのおもしろい点は,大学教授や有名な哲学者などがコメンテーターとして出演していることだ. 大学教授がテレビにでるときは,たいていその専門分野がテーマになっているが,この番組では専門外のテーマへのコメントがもとめられる. そこでは,科学者のもののかんがえかたが,うきぼりにされてくる.

つづく…

2010-07-27

これまで読んできたこの著者の本とはちがって物語風に書かれている. ドワンゴという会社の存在は知っていたが,その歴史や登場人物についてはほとんど知らなかったので,ひきこまれて読んでしまった.

ただ,全編が物語風ではあるが,説明的になったり物語がうまくながれずに,あまり魅力的でない部分もあった. このさきも著者がこのようなスタイルで書くことがあるのかどうかわからないが,今後に期待しておこう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: ニコニコ動画が未来をつくる@ [bk1] ニコニコ動画が未来をつくる@Amazon.co.jp

つづく…

2010-08-22

NHK の 「プロフェッショナル」 の市川海老蔵をみた. 歌舞伎の名門にうまれて役者への道が運命づけられていた海老蔵だが,「うまれるまえに市川家を自分でえらんだ」 というくらい,すべてを自分できめなければおさまらない性格のようだ. 大河ドラマの篤姫をおもいだした.

つづく…

2011-02-05

海外出張にいっているあいだに自宅の 32 インチのテレビにたてじまがでるようになった. 2008 年に買ったものだが,しらべたところ,その年のうちにリコールがかかっていたことがわかった. そういうわけで,液晶パネルは無償交換してもらって,故障はもちろんなおり,画面はまえよりあかるくなった. これで,故障しなかったばあいとくらべても,寿命がのびたのだろう.

つづく…

2011-03-06

昨年,「研究紹介ビデオの制作」 という項目に OpenShot という動画編集ソフトの使用感を書いた. また研究紹介の季節がめぐってきて,OpenShot をふたたびつかったので,使用感をふたたび書くことにする.

つづく…

研究紹介ビデオの制作」 という項目に書いたように,研究紹介のビデオをつくるのに PowerDirector がよいと書かれた本があった. なので,昨年,その時点で手にはいる PowerDirector ver. 6 というソフトを買ってあった. いま,それをつかってみようとしたのだが,結局,つかえないようだった.

つづく…

2011-03-05

今年も研究成果発表の季節がやってきた. Ubuntu 上でデモ・プログラムを動作させて,その様子を動画としてキャプチャする. えられた動画は ogv という形式だが,このままでは編集プログラムにかからないので MPEG4 に変換する. ところが,いろいろなツールをためしても,なかなかうまく MPEG への変換ができない. もとのファイルがおかしいのかもしれないが,変換できるプログラムもあるのだ. もっとうまくやってほしい.

つづく…

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