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2008-05 アーカイブ

2008-05-04

ビデオ・映画・テレビ

映像による作品とイベントとのちがい ― イベントは観客にひらかれている」 という項目に書いたように,テレビや映画の表現者にとってはフレームがあることが重要だということです. テレビの関係者はこのフレームのなかにもとの映像に関係がないものをもちこむことを 「画面をよごす」 といって,きらいます. しかし,ニコニコ動画のような Web 2.0 的なものがテレビの未来にかかわっているのだとすると,「テレビ進化論」 にものべられているように,テレビにかわるべきメディアにおいては,フレームのなかにあらたな表現がたしこまれるのを拒絶することはできないとかんがえられます. さらには,フレームの存在じたいもみなおされるべきだとおもえます.

ビデオ・映画・テレビ, メディア・アート・イベント・エンターテイメント, 放送, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

「放送と通信の融合」 に関する本は何 10 冊かあるが,本書はそのなかでももっとも示唆にとんでいる. テレビの進化をかんがえるうえでコンテンツをどのように発展させていくかをかんがえることが重要なのはいうまでもない. しかし,著者はテレビ局や従来の放送・通信政策におさえつけられていた古典的な意味でのコンテンツ制作者を自由にすることを主張してはいない. むしろ,「次のテレビ」 や 「テレビの次」 として,YouTube やニコニコ動画がしめしているような Web 2.0 的な方向をみている. 「テレビの次」 のビジネスモデルのヒントを Google や楽天にみている. とはいっても,よみおわると,むしろいろいろともやもやした感じがわきあがってくる. むしろ,そのもやもやをそだてていくことが今後のたのしみだとおもえる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: テレビ進化論@ [bk1]テレビ進化論@Amazon.co.jp

つづく…

情報通信博物館, 電話

コードレス電話機の必要性を感じたことはあまりありませんでした. しかし,母のための電話機をえらぶ過程で 5000 円台で買えるものがあることがわかったので,ためしてみることにしました. シャープの JD-V32CL という機種です. これまでパイオニアの電話機でつかってきたナンバー・ディスプレイ機能,なりわけ機能,迷惑電話防止機能などがひきつづき使用できることが条件でしたが,それらをかるくクリアして,これまでつかえなかったいくつかの機能も追加されました. まだつかいはじめたばかりなので,わからない点もありますが,とりあえず快適につかえそうです.

つづく…

国内旅行・出張, 高齢者対策と福祉サービス

この連休に 2 泊 3 日で,家族 4 人でいわき近辺を旅行してきました. 「1960 年代にオンリーワンをめざした常磐ハワイアンセンター」 という項目に書いたように,宿はスパリゾート・ハワイアンズのそばの 「とらや」 という旅館で,おもな目的はスパリゾート・ハワイアンズのプールと温泉でしたが,初日は小名浜海岸にいって,「アクアマリンふくしま」 という水族館に時間をついやしました. 母もつれていったのですが,小名浜もスパリゾート・ハワイアンズも,高齢者向きの場所ではなかったようです.

つづく…

2008-05-03

情報通信博物館, 電話, 高齢者対策と福祉サービス

私の母はいまは元気ですが,非常のばあいにベッドから連絡できるように電話を設置しました. 単純なナースコールとはちがって,どういう機能が必要になるかはかならずしもよくわからないのですが,受話器をはずさずに 3 カ所 (正確には 1 カ所 + 2 人) のうちのいずれかに連絡がとれるように,三洋の TEL-DH5 という電話機をえらびました. 選択の基準はワンタッチ・ボタンが比較的おおきくて,他のボタンがじゃまにならないというところにおきました.

つづく…

環境・エネルギー, 社会・経済

京都議定書の基準となっている 1990 以降の日本の CO2 排出量のグラフをみると,1995 年に急増し,その後は増加する傾向にはあるが減少している年もあることがわかります. 1995 年に急増した理由をしらべてみました.

つづく…

2008-05-02

仕事と起業, 国内旅行・出張, 社会・経済, 高齢者対策と福祉サービス

税金のたかいガソリンを大量消費しても,なぜ高速ドライブはやすいのか!?」 という項目でスパリゾート・ハワイアンズへの旅行について書きました. それにしたがってくるまでスパリゾート・ハワイアンズにいってきました. ここには 「フラ・ミュージアム」 があり,スパリゾート・ハワイアンズの歴史もつづられています. それによるとスパリゾート・ハワイアンズのもとのなまえである 「常磐ハワイアン・センター」 がつくられたのは 1966 年であり,他ではみることのできないショーをみせる,つまりオンリーワン (only one) をめざしたということです. 最近ではオンリーワンでなければダメだということはよくいわれますが,1960 年代にそれをめざしたというのは画期的なことであり,それが,おおくのリゾート施設が倒産するなかでもスパリゾート・ハワイアンズがいきのびてくることができた理由なのではないかとおもいました.

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2008-05-06

産業・ビジネス, 社会・経済

読んだことはないが,「1人ビジネス」 に関する本はすでに何冊か出版されている. また,雑誌にはいろいろ紹介されている. この本はいろいろなケースがとりあげられていて,よくまとまっているとおもう. しかし,すでにいろいろ同様の情報があるなかで,なぜいまこの本を出版したのか,よくわからなかった. もっとオリジナリティをはっきりだしてほしかったとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ひとりビジネス@ [bk1]ひとりビジネス@Amazon.co.jp

つづく…

マネー・電子マネーと景気循環, 社会・経済

この本では退職後にゆたかな生活をおくるために 40 代,50 代にどのようなそなえをすればよいかが書かれている. 単にカネのことだけでなく,40 代から資格取得をめざすとよいということにまで言及している. しかし,この本を読むと,私に関しては気持ちが暗くなってしまう. 「40 代の転職は退職金で決める」 など,カネのために行動がしばられる話が書かれているせいかもしれない. やりたい仕事があるならこの本の内容は無視してやればよいわけなのだが,「それでは生活がなりたたなくなるよ」 といわれている気がする.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 年金をあてにしない蓄財術@ [bk1]年金をあてにしない蓄財術@Amazon.co.jp

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2008-05-05

マネー・電子マネーと景気循環, 社会・経済

新書のかぎられたページ数のなかで,現在,日本でつかわれているさまざまな電子マネーだけでなく,世界でつかわれている ISO14443 タイプ A,タイプ B にもとづく香港,中国,ヨーロッパなどのさまざまな電子マネーや標準化動向,これらの第 2 世代の電子マネーとは一線を画する第 1 世代のモンデックスやゲルトカルテなどについてもひととおり説明している. 電子マネーの概要を把握するには最適な本だということができるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 電子マネーがわかる@ [bk1]電子マネーがわかる@Amazon.co.jp

つづく…

マネー・電子マネーと景気循環, 社会・経済

おなじ日経文庫の 「電子マネーがわかる」 が Suica,Edy, おサイフケータイなど,第 2 世代の電子マネーを中心としているのに対して,この本は DigiCash,Mondex など,第 1 世代の電子マネーとそれをささえる技術に関する解説である. ふるびてしまった部分があることは否定できないが,両方あわせて読むことによって,電子マネーをよりよく理解できるとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電子マネー入門@ [bk1]電子マネー入門@Amazon.co.jp

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マネー・電子マネーと景気循環, 社会・経済

この本にはその出版後にひろくつかわれるようになった Suica や Edy, おサイフケータイなどに関する記述はない. これらが第 2 世代の電子マネーであるとすれば,この本は第 1 世代の電子マネーに関するものである. 第 2 世代とは非常にことなる,暗号技術に特徴がある第 1 世代の電子マネーが存在したことは知る価値がある. この本ではその問題点もくわしく分析されていて,実際にその一部が第 1 世代の電子マネーの失敗の原因になったとかんがえられる. それを知ることは,今後の技術開発やビジネスにもやくだつかもしれない.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 手にとるように電子マネーがわかる本@ [bk1]手にとるように電子マネーがわかる本@Amazon.co.jp

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マネー・電子マネーと景気循環, 社会・経済

Amazon.co.jp や他の書籍サイトで 「電子マネー」 を検索すると,40 冊ちかい本がみつかります. しかし,その大半は 1990 年代に出版されたものです. それらの本と最近に出版された比較的かぎられた数の本の内容をくらべると,わずかしか,かさなりがないことがわかります. この事実が,第 1 世代と第 2 世代のあいだに断絶がある電子マネーの歴史をものがたっています.

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セキュリティ・安全と秘密・プライバシー保護, 電話

自宅に 2 台のコードレス電話をいれたことは 「非常時連絡 (ナースコール) 用電話機」 と 「はじめて買ったコードレス電話機 Sharp JD-V3CL」 という項目に書きました. 親子間の通信は前者がデジタル方式,後者がアナログ方式をつかっています. どうやら,前者は盗聴される危険はないが,後者はその危険があるということのようです.

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読書法

本や雑誌を買うと,当然のことながら,捨てなければどんどんたまっていって,居住スペースを圧迫するようになります. その問題に対する解決策はひとによってちがいます. なるべく本を買わないようにするひと,どんどん買うけれども読みおわったらすてるひと,どんどん買って,たまっても気にしないひとなど,さまざまです.

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生活, 知的生産とリテラシー, 知的生産とリテラシー

著者はモノを捨てることと情報を捨てることとをくべつしていない. そこがこの本の画期的な点なのかもしれない. 常識を捨てなければどちらも実現できない. しかし,やはりモノを捨てるのと情報を捨てるのとではちがうとおもう. 情報は電子化してかさばらないようにできる. 捨て方の技術に関してはこの本を読むまえから私が実践していることもあって,納得できる点がおおい. しかし,上記のように基本的なかんがえかたにおいて同意できなかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「捨てる!」技術@ [bk1] 「捨てる!」技術@ [bk1]「捨てる!」技術@Amazon.co.jp「捨てる!」技術@Amazon.co.jp

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思想・哲学・宗教, 生活, 生活

タイトルの 「モノの捨て方」 にひかれて買ったまま読まずにいた本を最近,読んだ. たしかに最初の章にはモノの捨て方が話題にされていて,常識を捨てることが大事だということも感じさせる. しかし,それ以降の章はタイトルにこそ 「捨てる時代」 がかぶされているが,内容はモノを捨てることとは関係がない. 話題になっていた 辰巳 渚 の本に便乗しようとしたのだろう. もっと独自性をうちだしたほうが価値ある本になったのではないかとおもえる.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: モノの捨て方で人生が変わる@Amazon.co.jp

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文学

ときは 1960 年代,破産の危機におちいっている常談炭鉱とその従業員をすくうため,菜噛羅社長はここにハワイ庵センタをつくる構想を練っていた.

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2008-05-09

DIY (日曜大工) とものづくり, インテリア・家具・機器の博物館, 失敗

ここ数年,本を買うのに月に数万円かけています. 買った本は基本的にすてないので,どんどん,ふえていきます. したがって,つねに書棚をふやす必要にせまられています. 図書館などでは移動式の書架によって,かぎられたスペースを有効に活用していますが,それに似たものを家でも導入できないものかと,ながらくおもってきました. あるとき,たかつさんの 「移動型書架製作日記」 という Web ページをみつけて,私もためしてみようとおもいました. それから,いくつか失敗をかさねながらも,いまも 2 台だけ,移動式書架をつかっています.

つづく…

Web とインターネット, 社会・経済, 社会・経済

著者があげている 「5 つの定理」 すなわち 「アントレプレナーシップ」,「チーム力」,「技術者の眼」,「グーグリネス」,「大人の流儀」 はたしかにこれから Web などでなにごとかをしようとするひとが知っておくべきことだろう. しかし,これらは未来よりは過去につながっている. 「未来を切り開く!」 ためには,これだけでは十分とはいえないだろう. これらをヒントにするのはよいが,とらわれないほうがよいようにおもえる. それから,技術者である私の眼には,著者がいう 「技術者の眼」 はちょっとずれているようにおもえる. このあたりは,やはり技術者が書いているものをみたほうがよい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ウェブ時代 5つの定理@ [bk1]ウェブ時代 5つの定理@Amazon.co.jp

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2008-05-08

環境・エネルギー, 生活, 生活

辰巳 渚 の 「「捨てる!」 技術」 をはじめとして,捨てること,整理することに関する本がおおい. 私自身は,本はともかく,情報がつまっていないモノに関しては捨てるのがおしいとはあまりおもわなくなったのですが,それにもかかわらず,最近は捨てるのがますますおっくうになってしまいました. それは,環境・リサイクルのせいです.

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知的生産とリテラシー, 研究法から生き方まで, 言語・コミュニケーションとネットワーキング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

「調べる技術」 というと,最近ではまず Web をかんがえてしまうが,オリジナリティのあるものを書くにはいまでも取材が重要ということになるだろう. この本の中心は 「わすれさられた」 取材と執筆のルールを読者につたえることにある. 古典的な取材法と執筆法,そして書くテーマも古典的なテーマのなかからあたらしさをみつけるところに価値をおいているのだろう. しかしそれにしても,変化がはげしくなった時代のなかで 「あらゆるテーマがすでに書き尽くされているのではないかと思えてくる」 と書かれているのを読むと,違和感を感じてしまう. 取材の場を世界にひろげれば,あたらしいテーマはいくらでもあるはずである.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 調べる技術・書く技術@ [bk1]調べる技術・書く技術@Amazon.co.jp

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2008-05-07

読書法

速読のための訓練」 という項目に,私の読書のはやさについて書きました. 「「光の読書」 としての速読」 という項目には,SRS 速読法という超高速 (光速 ?!) な読書法について書きました. この読書法では 1 分間に 1 万字くらいを目標としているようですが,私自身はそこまではやくしようとはおもいません. それは,よほど体調をととのえないとそんなにはやくはよめないということもありますが,より重要な理由は,そんなに高速に読むとかんがえるひまがなくなるということです.

つづく…

知的生産とリテラシー, 知的生産とリテラシー, 研究法から生き方まで, 社会・経済

社会学ではフィールドワークが欠かせないが,社会学や社会調査などの本は調査の技術にかたよりがちである. 著者がこの本でつたえたいのは技術でなく,フィールドワークのこころがまえやかんがえかたである. 社会学者でなくてもフィールドワークやアンケートなどの調査が必要になる機会があるだろう. そういうとき,この本が参考になるのではないだろうか. また,これは 「おもてなし」 のこころにも通じているようにおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 「あたりまえ」を疑う社会学@ [bk1]「あたりまえ」を疑う社会学@Amazon.co.jp

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仕事と起業, 仕事と起業, 知的生産とリテラシー

副題が 「52 の法則」 となっているが,この本のエッセンスは 52 もない. 基本はまず,毎週 1 回 2 時間くらいかけて,やるべきことをすべて書きだす. つぎに,そのなかからつぎにやるべきことをきめて,それに専念する. それだけであり,あとはそれをよりよく理解したり,うまくやるための 「法則」 である. 著者も 「複雑すぎるシステム」 を批判しているが,著者の方法 (GTD) は単純で効果的だからこそ,おおくのひとに支持されているのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ストレスフリーの仕事術@ [bk1]ストレスフリーの仕事術@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-06

産業・ビジネス, 社会・経済

著者は日本の会社に導入された 「実力主義」,「成果主義」,「360 度評価」,「フラット型組織」,「ボトムアップ主義」 をつぎつぎと斬っていく. これらは手本となった国の企業ではうまく作用していたのだろうが,それを国情や社風などのちがいに十分配慮せずに導入したために失敗した例が多々あるのは事実だろう. しかし,この本の論旨には飛躍しているところが多々あるようにおもう. たとえば実力主義は野心家に悪用されるからよくないということが書かれているが,それがどういう条件のもとでおこるかは分析されていない. 全体を通じて感じるのは,きちんと分析しないまま,わるい面ばかりが強調されていて,うまく導入すれば機能する上記の主義たちが不当にけなされているということである.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 御社のトップがダメな理由@ [bk1]御社のトップがダメな理由@Amazon.co.jp

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健康・医療, 環境・エネルギー, 生活

この本は著者の花粉症との想像を絶するたたかいの記述からはじまる. さいわい私はそれほどひどい花粉症ではないので,これはひとごとなのだが,著者とおなじくらいくるしんでいるひとにとってはヒントがえられるだろう. 後続の章では花粉症に関する俗説や花粉症がまちがった政策からうみだされたことなどがのべられていく. 私自身もこれまでえていたまちがった知識をただすことができた. ただしい知識をえることが今後の花粉症対策にむかうための世論形成にやくだつだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 花粉症は環境問題である@ [bk1]花粉症は環境問題である@Amazon.co.jp

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2008-05-14

社会・経済, 若年者問題,ワーキングプアとプレカリアート

シリコンバレーに滞在する著者は,わかい日本人が海外旅行や海外での仕事などに関して消極的になったことを 「パラダイス鎖国」 と呼んでいる. 「鎖国」 はわかるが,非正規雇用問題,セーフティ・ネットの危機など,さまざまな問題をかかえている日本が 「パラダイス」 だとはとてもおもえない. しかし,著者はいろいろな数字をあげて,日本がさまざまな問題をかかえながらも,まだ大国であり,アメリカよりくらしやすいと書いている.

この本は 「鎖国」 に悲観しているわけではなく,そこからぬけだす道をしめしている. すなわち,シリコンバレーにいるような 「霧の中で見えないものに向かって敢然と進むこと,あるいは,ほかの人には見えないけれど自分だけに見えるものを探すこと」 を積極的にするひとをそだてる必要があるという. しかし,シリコンバレーにはそういうひとたちをつなぐしかけがあることが重要だろう. そこまでふみこまなければ,そういうひとたちがうまれても,すぐにきえてしまうだけではないだろうか.

評価: ★★★★☆

関連リンク: パラダイス鎖国@ [bk1]パラダイス鎖国@Amazon.co.jp

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戦争, 政治・法律・憲法

中国は南京事件で 30 万人が虐殺されたと主張しています. この数字が非常にうたがわしいことは,おおくのひとが指摘しています. 30 万人という数が捏造されたのには,日本軍を糾弾するためにそういうおおきな数字が必要だったからではないかとかんがえられます. つまり,先日の四川省の大地震でも死者数が 3 万人をこえるのではないかといわれていますが,中国では数万人にのぼる死者数をだすことがしばしばあります. インパクトをあたえるにはすくなくとも 10 万をこえる数字が必要だったのではないでしょうか? これは,おなじ数字をだしても日本人と中国人とでは,うけとりかたがちがうということを意味しています.

つづく…

2008-05-13

政治・法律・憲法, 高齢者対策と福祉サービス

もともと日本の福祉はヨーロッパを規範としていました. しかし,1990 年代の不況から脱却するため,小泉政権下でいわばやむなく,よりアメリカにちかい政策がとられてきました. その甲斐あって景気はほぼ回復したわけですが,いまその 「大手術」 の後遺症になやまされているわけです. これから本格的な制度改革をめざさなければならないわけですが,そこでアメリカ型をめざすのか,ヨーロッパ型をめざすのかが問題だといわれてきました. しかし,最近の状況をみると,めざすべきはヨーロッパ型に独自のいろづけをした政策だということはあきらかなようにおもわれます.

つづく…

Web とインターネット, Web 検索とその応用

(Web ではなくて) テレビや新聞に関するちょっとおもしろいエピソードがいくつか目にとまったが,Web に関してはそれほど新鮮な話はなかった.ちょっと散漫な印象であり,なにがいいたいのか,あまりよくわからない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: グーグルが日本を破壊する@ [bk1]グーグルが日本を破壊する@Amazon.co.jp

つづく…

社会・経済, 食品と嗜好

2~3 日に 1 回は会社にいく途中のコンビニ (サンクス) で 1 リットルの紙パックのお茶を買っています. レジ袋は持参しているにもかかわらず,それにだまってストローをいれる店員がいます. 私は気がつくと 「いりません」 というので,おぼえていてストローをいれない店員もいます. しかし,店員のいれかわりかはげしいため,いいそびれてストローをいれられてしまうこともあります. また,さいふのなかみをみているうちに気づかないままになってしまうこともあります. そのためストローはいったい何円のものなのだろうと気になって Google で検索しました. 値段は結局わからなかったのですが,いろいろとおもしろいブログ記事を発見しました.

つづく…

コンピュータ館, フォントとレイアウト, 知的生産とリテラシー

エプソン (Epson) の LP-9100 について,私なら買わない と書きました. しかし,すでにあるものは,つかわざるをえません. どうすればなるべく快適につかえるか,Windows 上でのプリンタ設定の最適化をこころみました.

つづく…

2008-05-12

産業・ビジネス, 社会・経済

Web 2.0 の技術をどのように企業活動にいかすことができるか. 本書はその概論をのべ,ブログ,SNS,Wiki など,さまざまな Web 2.0 の手段について個別に検討してもいる. そこから,いろいろなヒントをよみとることができるだろう. しかし,本書においては現代の企業にとって最重要課題のひとつであるセキュリティに関する検討がまったくおこなわれていない. セキュリティに関する指針がないままでは,企業がこれらの手段をとりいれることはできないだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: エンタープライズ 2.0@ [bk1]エンタープライズ 2.0@Amazon.co.jp

つづく…

産業・ビジネス, 農林水産業

日本はまわりを海でかこまれているため,過去には国や陸上の資源をまもるのはむしろ容易だったということができます. おおきな船をつくることがむずかしかった時代に,船で日本までやってくるのは容易でなかったからです. ところが,せまい国土におおくのひとがすむ日本にとって,日本をかこむ広大な経済水域にある魚貝類や海底資源は貴重な資源です. ところが,これらは海賊などによってうばわれる危険があります. 道がなければ容易にはいることができない陸地とはちがって,海はどこからでも船ではいりこむことができます. 大型船で資源を根こそぎ,もっていくことも比較的容易です. 一方,それをふせぐのは容易ではありません. 今後,資源をまもるためには周到な防衛体制が必要になるでしょう.

つづく…

2008-05-11

教養・教育と学習, 科学・技術・自然

私が小学生のとき,学習研究社の 「科学」 と 「学習」 を欠かさず買っていました. とくに科学の付録は宝物のようにあつかって,いまでもいくつか,てもとにのこっています. おおきなものは,すててしまったか,または保存してあるにしてもどの箱にはいっているかわからなくなってしまいました. いくつかのちいさなものは,いまでもすぐにとりだせる位置にあります.

つづく…

2008-05-10

道具

DIY ツールとしていろいろなものをつかってきましたが,そのなかでパイプカッターは比較的最近,つかいはじめたものです. 数年前に移動式書架をつくるときに最初につかいましたが,その後,パイプ脚のテーブルをつくるときにもつかいました.

つづく…

2008-05-16

eコマース (ネット通販), 商店街とまちづくり, 高齢者対策と福祉サービス

私がこどものころは,ちかくの商店街にある店に電話して,商品をとどけてもらうことがよくありました. 米屋,酒屋などは商品がおもいので,そうしていました. しかし,最近はおもいものは生協など,もっととおくの店からの宅配を利用することがおおくなっています. そうなったひとつの理由は商店のうりあげがおちて配達のための店員をやとえなくなったことにあるとかんがえられます. 店ごとに配達のシステムがつくれないなら商店街全体で受注と配送のシステムをつくるなど,くふうの余地はあるのではないかとおもえます.

つづく…

教養・教育と学習, 研究法から生き方まで, 社会・経済

日本の大学教員は論文数などの業績が諸外国にくらべてすくないといわれています. 業績をあげなくても大学教授をやめさせられないことにそのおもな原因をもとめる議論がさんざん,なされてきました. そのため,教員を評価する制度がしだいにとりいれられてきました. 地位が安定していることも業績がすくないひとつの理由ではあるのでしょうが,ほんとうにそれがおおきな原因なのでしょうか? すくなくとも,雑用がおおいことがおおきな原因になっていることは,まちがいないとおもえます.

つづく…

政治・法律・憲法, 未来の予測と創造, 高齢者対策と福祉サービス

ヨーロッパ型にちかづけるべき日本の福祉政策」 という項目では,生活保護の予算が削減されるとともに自立可能なひとには自立をうながすという方針がたてられたことが原因で問題がおこっていることについて書きました. 生活保護をうけるひとはいわば競争社会の敗者ですが,公正な社会の実現のためには,すくなくとも敗者やその家族がいつまでも敗者の立場にあまんじなければならないことを避けなければなりません. そのためには 「機会の平等」 を確保する必要があります. ところが,現在,現場でおこっていることは 「機会の平等」 が確保されるまえに無理に自立をうながしているために,機会が不平等なまま,いつまでも底辺からぬけだせないでいるひとがおおいということだとおもえます.

つづく…

2008-05-15

政治・法律・憲法, 社会・経済

本をよまなくなり,モラルも低下し,若者はちょっとしたことで死にたくなり,リベラリズムは弱体化し,寛容さがなくなり,… といった現代日本の問題点を “劣化” ということばでくくって論じている. とりあげられている問題には深刻な問題がおおいが,そうした問題が発生しているのは日本の社会や政治が “質的” に変化しているからであって,それを “劣化” という量的なことばで,ひとまとめにしてとらえようとしているところにおおきな疑問がある. 旧体制勢力からみればこうした変化は “劣化” にほかならないかもしれないが,私にはこれは産みのくるしみだとおもえる.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: なぜ日本人は劣化したか@ [bk1]なぜ日本人は劣化したか@Amazon.co.jp

つづく…

ファッション

日本人には足が幅広のひとがおおいようですが,そのなかでも私の足は市販の靴には合いにくいようにおもいます. 通常は 4E の幅の靴を買っていますが,甲高なので実際はこれではせまいのです. かといって (数はずっとすくないのですが) 5E の靴にすると,通常はかかとがあいません. 4E でもかかとがひろすぎることがおおいのです. そういう私の靴のえらびかた,ならしかたについて書きます.

つづく…

情報学・計算・プログラミング, 社会・経済

研究上,数値や数式の計算やシミュレーションのためのプログラムをつかうことがあります. たとえば,voiscape におけるような音に関する計算をするとき,MATLAB がよくつかわれます. また,ネットワークに関するシミュレーションにはよく OPNET がつかわれます. しかし,これらは有料であり,使用するにはライセンスが必要です. そこから発生する問題のためにつかいにくくなっているので,どうしても必要なとき以外はフリーのもの (オープン・ソースのもの) のほうがつかいやすいと私はかんがえています.

つづく…

インタフェース,アメニティとデザイン, コンピュータ館

マウスの主流が機械式から光学式になって,かわったことのひとつはマウス底面につけられたソール (クッション) のおおきさです. 機械式のマウスには比較的おおきなソールがついていましたが,光学式のものにはだいたい 4 すみにちいさなソールがついているだけです. 光学式の利点はゴミそうじをしなくてよいことだといわれていますが,ソールがちいさいために,もっと頻繁にそうじしなければならなくなっています.

つづく…

2008-05-14

ビデオ・映画・テレビ

テレビ CM とばしについては 「テレビ CM は最初の 1 秒で勝負 !?」 という項目で書きましたが,録画するとテレビ CM をとばしてみるひとがおおくなったため,CM の効果がうすくなったといわれています. しかし,私にはそもそも,なぜ CM に効果があるのかがよくわかりません. すくなくとも私自身には,過去にも現在でもテレビ CM はほとんど効果がないようにおもえます.

つづく…

2008-05-18

ファッション, 建築・都市計画, 散歩・まちあるき

ときどき東京で散歩あるいは徒歩旅行をこころみていますが,きょうは 「新・都市論 TOKYO」 という本を読んだことをきっかけとして,表参道ヒルズ周辺や原宿,裏原宿の店 (というより建物) をみて,神社や公園をとおり,ヒルサイド・テラス周辺までいく散歩をこころみました. いくつかの項目にわけて,この散歩について書くことにします.

  1. 表参道界隈の建物たち ― アウトドアのレストランと裏庭がみえる風景
  2. いまいちな表参道ヒルズとその周辺
  3. “Kitty Land” とそのちかくのラーメン屋
  4. ひともくるまもすくない裏原宿から,ひとごみの竹下通りへ
  5. 東郷神社から明治通り ― 緑の裏庭・中庭がある建築
  6. 宮下公園の住人 (?) と道玄坂をふさぐ 「おはら祭」
  7. ゆったり散歩できる旧山手通り
  8. 絵になるヒルサイド・テラス

つづく…

政治・法律・憲法, 社会・経済, 若年者問題,ワーキングプアとプレカリアート

著者は 2005 年に 「しのびよるネオ階級社会」 という本を書いて,おおきな反響をえた. そのなかには批判もおおかった. 本書はその最初から名指しでそういう批判に反論している. 5 章までは比較的ていねいに反論をこころみていて,議論がかたよっていることが気にはなるものの,いろいろ示唆をあたえている. しかし,本書のタイトルとおなじタイトルをもつ 6 章になると,おおくのひとの名前をつぎつぎにあげて,揚げ足取りな議論をはじめる. これ以降の章はもはや読む価値がない. 後半の章が前半をだいなしにしていて,興ざめである.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: ネオ階級社会を待望する人々@ [bk1]ネオ階級社会を待望する人々@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-17

Web とインターネット, 知的生産とリテラシー, 社会・経済

2008 年 5 月 12 日に発生した四川大地震の震源は汶川 (ぶんせん,ウェンチュアン) は中国では汶川大地震とよばれているということです. ところが,Web 上の日本のニュースでは 「汶」 という文字がほとんどふせ字になっています. これでは Windows PC などでユニコード (UTF) をつかっている意味がありません. ぜひともユニコードによってただしい字を表示するようにしてもらいたいものです.

つづく…

Web とインターネット, 災害・地震

最近,ビルマ (ミャンマー) のサイクロン災害,中国の四川大地震と,おおきな自然災害がつづけておこりました. 日本では阪神大震災 (阪神淡路大震災) を記憶しているひとがおおいため,四川大地震は阪神大震災と比較されます. 私は阪神大震災のとき,被災地からははなれた筑波にいましたが,なにかのやくにたちたいとおもって,VAG (ボランティア支援グループ) というネット・コミュニティに参加しました. VAG がめざしていたのは,被災者を直接たすけたり物資を配布したりすることを情報ネットワークを通じて後方から支援すること,すなわち情報ボランティアでした. 被災地からとおい場所にいても,そういう支援活動ならできるのではないかとかんがえられたからです. 結局はほとんどなにもできませんでしたが,ふたたび大地震がおこったときにはなにかやくにたてる可能性があるのではないかとおもっていました. しかし,今回の震災ではそのことをすっかりわすれていました.

つづく…

ビデオ・映画・テレビ, 文学, 歴史, 産業・ビジネス

NHK の大河ドラマにおける篤姫は,当時の日本においては自分ですすむ道をきりひらくことはできず男にしたがうしかないということをみとめつつも,できる範囲で自発的にかつ積極的にふるまっています. いわば,社長にはしたがわざるをえないが自分の権限の範囲ではおおなたをふるえる “副社長” として,最大限の努力をしているようにみえます. それはあたかも現代の企業における経営者 (副社長) のようにえがかれているように私にはみえます.

つづく…

共産主義・社会主義, 文学, 社会・経済, 若年者問題,ワーキングプアとプレカリアート

第 1 次産業革命によってスキルを必要としなくなった資本主義社会は低賃金と長時間労働をうみだしました. こうした状況をマルクスは 「窮乏化」 ということばで表現しました. 原因はちがいますが現代の労働市場においても非正規雇用による低賃金と,正規・非正規をとわず長時間労働がひろがっています. にもかかわらず,「窮乏化」 をはじめとして,こういう現在の状況を社会主義の理論にあてはめる,あるいはアナロジーをこころみる議論は,あまりみあたりません. 過去の議論が現在の状況にそのままあてはまるわけではありませんが,もういちど,社会主義,マルクスなどをおもいだしてみてもよいのではないでしょうか?

つづく…

未整理, 産業・ビジネス

会社では毎年,安全標語 / 川柳 が募集されています. ノルマをはたすため,つぎのようなのをつくりました.

雨あがり すべらぬさきに 見る足元

最低限の時間しかかけないので,あまりほこれるものではありませんが,記録のためにここに書いておきます.

つづく…

2008-05-16

高齢者対策と福祉サービス

介護保険制度をまもるために,介護サービスのコストがおさえられ,採算をとるのがさらにむずかしくなっています. 介護サービスだけで採算をとるのでなく,ほかのサービスとくみあわせることで,収益を改善することはできないのでしょうか?

つづく…

乗物と道路・駅, 建築・都市計画

10 数年間,工事中のままの国分寺駅北口」 という項目で,会社にいくときにとおっている,いつも工事中の国分寺駅前について書きました. 国分寺駅北口再開発について,Web からの情報をさらにいくつか,とりあげます.

つづく…

2008-05-18

建築・都市計画, 散歩・まちあるき

表参道を出発点とした散歩も終点にちかづきました. 代官山ちかくのヒルサイド・テラスが最後の目的地です.

つづく…

建築・都市計画, 散歩・まちあるき

表参道から代官山まであるくと,途中にはかならずしも散歩に適切とはいえないところもあります. しかし,旧山手通りは道玄坂上から代官山駅ちかくまで,散歩するにはよいところです. ヒルサイド・テラスもこのとおりぞいにありますが,それについてはべつの項目にまとめます.

つづく…

散歩・まちあるき

表参道から代官山までの散歩の途中で渋谷駅をとおります. その周辺の宮下公園と道玄坂について書きます.

つづく…

建築・都市計画, 散歩・まちあるき

原宿駅のちかくに東郷神社があります. 表参道から代官山までの散歩の途中,店や建物ばかりみるのもつかれるので,緑にさそわれてちょっとここにはいってみました.

つづく…

ファッション, 建築・都市計画, 散歩・まちあるき

表参道から代官山までの散歩の途中で,明治通りにちかづくと人出がふえてきました (最初の写真). それでも,裏通りにはひとはまばらです (2 番め以降の写真). 明治通りをはさんで竹下通りの反対側のあたりは,ところどころ,ブティックを中心とする店があります. ここが裏原宿の中心のようです. そこから原宿駅までいき,竹下通りとその周辺を散歩しました.

つづく…

ファッション, 散歩・まちあるき

表参道ヒルズからさらに原宿方面にすすんでいくと,明治通りにでるまえに Kiddy Land という店があります. そのちかくのラーメン屋で昼食をとりました. このへんについて書きます.

つづく…

商店街とまちづくり, 建築・都市計画, 散歩・まちあるき

表参道をすすんでいくと,まもなく表参道ヒルズにでます. その内外をあるいてみました.

つづく…

2008-05-24

情報通信博物館, 電話

家でつかっているドアホンがまた故障しました. 「現役のダイヤル電話器」 という項目に,高千穂の交換機 HP-104 をつかってきたことを書きましたが,ドアホンもこの交換機につながっています. 今回の原因はこの交換機でした.

つづく…

2008-05-23

Web とインターネット, eコマース (ネット通販), 産業・ビジネス

楽天の取締役たちへのインタビューを中心として,楽天の経営者のひととなりをうきぼりにしている. それをつうじて楽天の経営方針などもしめされるが,人物をえがくことが中心であるため,技術についてはほとんど書かれていないし,経営についての記述も散漫な印象をうける. 「楽天の研究」 というタイトルをつけるからには,もうすこしひろくカバーしてほしいとおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 楽天の研究@ [bk1]楽天の研究@Amazon.co.jp

つづく…

検索・抽出・組織化, 環境・エネルギー, 農林水産業

2 つの語をくみあわせて Google などで検索するととてもおもしろい結果がでることがありますが,「ビニールハウス」 と 「温暖化」 もそういうくみあわせのひとつです. 検索の意図は 「ビニールハウス栽培は温暖化を促進するか防止するか?」 という問題のこたえをさがすことでした. 当然のように yes と no の両方のこたえがみつかりますが,予想していなかったおもしろい検索結果がありました.

つづく…

Web とインターネット, Web とインターネット, 未来の予測と創造, 社会・経済

地域活性化のために (Web にかぎらない) インターネットなどを利用した例を 6 件ほど紹介している. 実践例を紹介するだけでなく,それにさきだって大店法や 「まちづくり三法」 の失敗など,政治や社会を分析し,それをのりこえて地域情報化をはかるための理論をしめしている. さきに理論だけが紹介されているため理論だおれなのではないかとおもったが,例の紹介のなかできちんとそれがフォローされている.

とはいえ,こうしたとりくみはまだはじまったばかりであり,この理論がただしいにせよ,まちがっているにせよ,この本がさらにいろいろなこころみがおこなわれていくきっかけになればよいのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ウェブが創る新しい郷土@ [bk1]ウェブが創る新しい郷土@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-22

社会・経済

この本からえられるものはおおいが,論理に飛躍がおおいため,消化不良のままでおわってしまう. 本のタイトルの 「不可能性の時代」 については 「虚構の時代の後に,現実を秩序づける準拠点となっているのは,この認識と実践から逃れゆく 「不可能なもの」 である. [中略] われわれが今,その入り口にいる時代は,「不可能性の時代」 と呼ぶのが適切だ」 と書いているが,これで 「不可能」 が適切な呼び名であるとは到底,納得できない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 不可能性の時代@ [bk1]不可能性の時代@Amazon.co.jp

つづく…

Web とインターネット, 社会・経済

「熊本市の熊本赤十字病院で,救急患者が吐いた農薬の成分で 54 人が異状を訴えた」 (朝日新聞) という事故がありました. 農薬の成分はクロルピクリンだったが,それがわからなかったので中毒事故をおこしてしまったということです. しかし,NHK のニュースの内容などから判断すると,「ピクリン」 ということばがつたわっていたのに,リテラシーの問題でクロルピクリンをみつけることができなかったようです. 病院の職員にもネット・リテラシーの訓練が必要なようです.

つづく…

2008-05-21

ファッション, 食品と嗜好

最近よくいわれていることですが,けさのテレビでも,最近の若者はモノを買わない,ブランドやくるまに興味がない,ビールを飲まない,などといっていました. これはそんなにふしぎなことなのでしょうか? 私は私自身とくらべてそれほど差があるようにはおもえません.

つづく…

社会・経済

大澤 真幸 は 「不可能性の時代」 という本のなかで,オタクを分析しています. それによると,オタクは特殊なモノにこだわってそれを収集しているようにみえるが,実は普遍的なものをもとめているのだということです. この議論を読んでいて,龍安寺石庭をおもいだしました. 閉じられた石庭はオタクの庭なのでしょうか?

つづく…

乗物と道路・駅

中央線のあたらしい車両 (たぶん E231) は,すわりごこちがわるくてこまります. この型の車両は窓が必要以上におおきいため,背もたれがひくくて,電車がゆれると,からだが安定しません.

つづく…

2008-05-20

建築・都市計画

ちょっとしたきっかけで,すでにこわされた東京の建物をあつめたサイトをみつけました. それから,東京の現存のふるい建物をあつめたサイトもみつけました.

つづく…

社会・経済

新版がでるまえに買って,その存在を知らないままに読んだ. 現在でもこれが社会学のエッセンスであるということに異論はないが,第 1 刷が 1996 年ということで,とりあげられている事件や社会現象などは大半が 1980 年代のものであり,さすがにふるい. 新版を読むべきだろう.

第 10 章 「コミュニケーションの自己準拠」 では 「カオスの淵」 のことを書いているようだが,このことばをつかっていないので,かえってわかりにくいようにおもう. 第 11 章 「社会のなかの権力」 では日米開戦時の御前会議で昭和天皇がリーダーシップを発揮して戦争を回避できなかったのは 「稟議制」 のためだといっているが,これは戦前の政治体制に対する誤解にもとづいているとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 社会学のエッセンス@ [bk1]社会学のエッセンス@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-30

メディア・アート・イベント・エンターテイメント, 建築・都市計画

有名な建築家や大規模な建築だけでなく,著者が見学した個人住宅なども多数とりあげられている. 個々の建築を静的にとりあげるだけでなく,首都高などをはしるクルマからみるところは斬新であり,「パースペクティブ」 というタイトルにふさわしい.

写真は全般に暗くてみづらい. モノクロだからということもあるが,もうすこしくふうの余地があるとおもう. また,本文の意図をうまくつたえられていないものもある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 現代建築のパースペクティブ@ [bk1]現代建築のパースペクティブ@Amazon.co.jp

つづく…

未整理, 知的生産とリテラシー, 電子図書館・電子書籍

IEEE, ACM などの学会のデジタル・ライブラリには,最近のコンファレンスの論文でも紙からスキャンした,よみにくいものがしばしばみられます. デジタル・ライブラリにアクセスするには最低でも年間 100 ドル程度をはらう必要がありますが,そうやってアクセスした論文はよみにくいのに,Web 上にはしばしばそのクリアな原稿がただでのせられています. 私自身も自分の論文原稿を PDF で Web においています. もちろん,学会の論文をひととおりアクセスするにはデジタル・ライブラリに登録することが必要なのですが,よみにくい論文をみせられると,むだなカネをはらっているような気にもなってきます.

つづく…

インテリア・家具・機器の博物館

最近は各社のデジカメの性能にそれほど差がなくなって,消費者が選択するときには付加的な機能にたよっているようです. 顔の位置の認識機能はだいぶまえからくみこまれていますが,最近では複数の顔の認識や笑顔の認識など,さらに高度な機能がくみこまれています. 5 月 30 日の WBS (ワールド・ビジネス・サテライト) でも,セルフタイマーとくみあわされた,あたらしい顔認識機能が紹介されていました. しかし,これらの機能は私にとってはほとんど意味がありません. 私自身は,いまでも基本性能の差でカメラを選択しています.

つづく…

2008-05-29

社会・経済, 食品と嗜好

期限ぎれ菓子のラベルはりかえ,牛肉の産地偽装,客のたべのこし料理のつかいまわしなど,つぎつぎに問題が発覚した船場吉兆が,ついに廃業しました. なぜ廃業にまでおいこまれたのか,かんがえてみます.

つづく…

2008-05-28

情報通信博物館, 高齢者対策と福祉サービス

毎日新聞によると,携帯電話をつかって点字で 「会話」 する方法を盲学校元教員と筑波技術大の佐々木信之教授らの研究チームらが開発したということです (おなじニュースを WBS (ワールド・ビジネス・サテライト) でもやっていて,私はこちらでみました). この方法では携帯電話のテンキーのうちの 6 個を点字にみたてて使用するということですが,通常の点字とちがって 6 個を並列に入力することができないため,通信速度がひくいところに課題があるとおもいます. 複数のキーを一度におせるようにすれば,ずっと高速にコミュニケーションできるようになるはずです.

つづく…

情報通信博物館, 電話

最近,政府などで小中学生の携帯利用を制限しようという検討がなされています. わが家では小学生のこどもに携帯電話をあたえていませんが,それゆえ,私自身の携帯電話がこどものオモチャやツールになってしまっています.

つづく…

2008-05-27

環境・エネルギー, 農林水産業

日本の土地は米作に適していますし,米作が必要とする大量の水を供給することができます. 世界的な水不足によって,こうした米作に適した土地はへってきています. 日本はゆたかな水をいかす農業戦略をとるべきではないでしょうか?

つづく…

2008-05-26

ビデオ・映画・テレビ, 動画サイトとビデオ・ストリーミング

「放送通信融合」 ということばがしばしばつかわれますが,このことばは放送と通信との境界がなくなることを意味しているのであって,それらのあいだの差がなくなることを意味しているわけではありません. ここではテレビと動画サイトとのネットワーク的なちがいについて書きます.

つづく…

eコマース (ネット通販), 仮想化・仮想空間

楽天などの仮想商店街においては,商品を検索して,いろいろな方法で整理することができます. リチャード・ワーマンは情報組織化の 5 つの軸をしめしていますが,それらの整理の軸もワーマンの組織化の軸によって説明することができます.

つづく…

2008-05-24

Web 検索とその応用, 検索・抽出・組織化

Yahoo! はもともとディレクトリ検索のサイトでした. キーワード検索の Google とディレクトリ検索の Yahoo!,それぞれのつよみをいかして,きそいあってきたはずでした (「検索の方法」 参照). ところが,Yahoo! のディレクトリがそのホームページにしめる位置はどんどん低下して,ついにホームページ (http://www.yahoo.co.jp/) からはおいだされてしまいました. いまでも日本では Google より Yahoo! のほうがアクセスがおおいということですが,つよみをうしなった Yahoo に,どうしてアクセスするのでしょうか? 私にはわかりません.

つづく…

建築・都市計画

先日,表参道から代官山まで散歩するなかで,もっとも印象にのこったのは,通りから建物をとおして中庭や裏の風景がみえる建物がいくつかあったことです. 緑がのぞいているのが一番ひとをひきつけるでしょうが,モニュメントのある庭をのぞかせた建物もありました. 「渋谷周辺散歩」 のなかでもそういう建物を紹介しましたが,ここではもう一度,それらの建物だけをあつめて,みてみたいとおもいます.

つづく…

2008-05-31

Web とインターネット, セキュリティ・安全と秘密・プライバシー保護

240 ページしかないので,すべての疑問点にこたえてくれるとはいえないが,PukiWiki をつかいはじめるとき一読するにはよい本だとおもう. しかし,セキュリティに関する記述はほとんどない.イントラネットでつかうならこれでもよいかもしれない. だが,「まとめサイトをつくろう!」 という副題からするとインターネット上での使用を想定しているのだろうから,最低限のことは書くべきだろう. PukiWiki じたい,digest 認証に対応していないなどセキュリティ上の弱点があるが,それならなおさら注意が必要だろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: PukiWiki入門@ [bk1]PukiWiki入門@Amazon.co.jp

つづく…

メディア・アート・イベント・エンターテイメント, メディア・アート・イベント・エンターテイメント, 商店街とまちづくり, 社会・経済

著者はさまざまな 「まちづくり」 の活動を調査して,それらのなまのすがたをつたえるとともに,そこから今後のまちづくりへの展望をみちびこうとしている. 終章では 「上からの改革」 がもはや機能しないことやボランティアの重要性についてのべていて,それはそのとおりだとおもうが,この結論はまったく不満足なものである. この程度のことなら,たとえば NHK の 「ご近所の底力」 などでも,いつも話題にされていることである [もっとも,本書の出版の時点ではこの番組ははじまっていなかったのだろうが].

本書で紹介された 「まちづくり」 の例のなかにはもっと,くみとるべきものがあるようにおもう. たとえば十勝の 「北の屋台」 については 「改行準備として 2000 年 2 月に 「北の起業広場協同組合」 を設立し,ホームページを開設. 市内の各所で世界の屋台の写真パネルの展示会を開催し,新聞社をはじめとして各種のメディアの協力も得て広報活動を行った.…」 といった記述があるが,ここからくみとれるものはすくなくないとおもう. それをくみとる作業をすべて読者にまかせてしまうのでは,著者,研究者としての仕事を放棄してしまっているといわざるをえないのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 〈地域人〉とまちづくり@ [bk1]〈地域人〉とまちづくり@Amazon.co.jp

つづく…

社会・経済, 食品と嗜好

日本財団会長の 笹川 陽平 がタバコ 1 箱を 1000 円にするべきだと産経新聞正論で主張し,おおきな反響をまきおこしています. 諸外国とくらべて日本のタバコの価格がどうか,値上げによってどれだけ税収がふえるかといった,すぐに計算できることは議論されていますが,医療費や健康保険との関係,経済効果など,もっと精密な定量的議論が必要でしょう.

つづく…

2008-05-30

政治・法律・憲法, 社会・経済

イラン・イラク戦争がおこった 1985 年 3 月にイランにとりのこされた日本人は,日本の航空会社によってはすくわれませんでした. そのとき救援の飛行機をとばしてくれたのはトルコ航空でした. 危険をおかして救援してくれたのは,1890 年に日本近海でエルトゥールル号が台風にあった (エルトゥールル号遭難事件) とき,日本人の献身的なはたらきでその乗組員のおおくがすくわれたことにむくいたのだといわれています. こうした友好関係はトルコにかぎらず,だいじにしていくべきでしょう.

つづく…

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