研究紹介ビデオの制作
研究成果を展示会のような場で展示するとき,あるいは学会で発表するとき,PC でビデオをつくっておくと便利だ. そこで,ビデオ編集にはじめて挑戦した. Linux PC 上のシステムの動作をキャプチャして,Linux 上のツールをつかって字幕などをいれた. その方法などについて書いてみる.
研究成果を展示会のような場で展示するとき,あるいは学会で発表するとき,PC でビデオをつくっておくと便利だ. そこで,ビデオ編集にはじめて挑戦した. Linux PC 上のシステムの動作をキャプチャして,Linux 上のツールをつかって字幕などをいれた. その方法などについて書いてみる.
テレビ局の裏側にはさまざまな話題があるはずだが,この本の焦点はおもにテレビ局の正社員とそのまわりにいるひとびととの格差にあてられている. 正社員はろくな仕事をしなくても他の業界よりはるかにたかい給料をもらっているが,そのまわりにいる多数の零細企業のひとはその数分の一しかもらっていない.
有名タレントを起用すると制作費の半分をギャラとしてもっていかれるような環境では,この格差はそれほどめだたないということなのかもしれない. テレビ局の裏側のごく一部だとはおもうが,この本でそれをかいまみることができる.
評価: ★★★☆☆
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「知的生産」 ということばをみると,いわゆる 「知的生産の技術」,つまりカードやファイル,パソコンなどのつかいかたを想像してしまう. しかし,この本は多数の本を執筆している著者が,それをうみだすためのオリジナルなアイディアをどうやってえているか,ツールのような外的なものより,こころがまえなどの内的な面を中心に書いている.
期待していた内容とはかなりちがっていたが,「知的生産」 の主役はツールではなくて人間なのだから,そこにフォーカスした本に 「知的生産」 をつけてもよいのだろう.
評価: ★★★☆☆
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民主党政権による事業仕分けで主役をはたした著者が,そのいきさつから経過,結果などについて書いている. 事業仕分けを企画し実行した側からの記録なので自画自賛も感じられる. しかし,事業仕分けの実現にいたる軌跡に関しては,自民党政権時代につみかさねられてきた努力を民主党がひきついで実現されたことが記述されている.
評価: ★★★☆☆
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この本が分析対象としている 「若者」 の代表 2 人をふくむ 4 人の対談を本にしている. 若者たちが,空気を読んで自分のかんがえをおもてにはださない,非常に同調性がたかいことに著者もおどろいている.
オジサンのしらない若者のすがたをえがきだしていて興味ぶかいが,対談をそのまま本にしているので,いささかまとまりを欠いている.
評価: ★★★☆☆
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190 ページという,新書としても比較的うすい本のなかに,歴史,標準化,日米政府や各社のとりくみなど,スマートグリッドの 「すべて」 がまとめられている. スマートグリッドの資料としてはよくできているといえるだろう.
しかし,どうも,こころにうったえてくるものがない. 読んでも記憶にのこらないというのが正直な印象だ.
評価: ★★★☆☆
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著者は,仕事の効率をあげるためにさまざまな 「テンプレート」 をつかうことをすすめている. Microsoft Office の文書のひながた (定型文書) をつくっておいて利用すれば効率があがるというのはわかりやすい. また,むかしからいわれている 5W2H の利用も 「テンプレート」 の一種だというのもわかる.
しかし,著者がすすめる 「テンプレート」 のなかには Office などにおけるショートカット・キーや tips (仕事のコツ) を書いたものなどは 「テンプレート」 ということばとはなじまない. 仕事の効率をあげる手段としては共通しているが,それを 「テンプレート」 としてひっくるめられると,かえってわかりにくくなるようにおもう.
評価: ★★★☆☆
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著者は会社につとめつつ,それとはべつに本の執筆や講演などで収入をえているという. 会社の仕事はおろそかにはしていないが,仕事をてばやくかたづけて,「上司に 「尽くす」」 こと,たとえば反対意見をいわないことなどをすすめている.
仕事を手抜きすることをすすめているわけではないが,副業をうまくやるためには会社の仕事をギリギリがんばることはしないということだろう. ひとつのかんがえかただが,「反対意見をいわない」 ことなどに賛成する気にはならない.
評価: ★★★☆☆
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東京などでは街中にあふれるようになってきたデジタルサイネージについて,実際にそれを展開している企業の短文もまじえて紹介している. あふれるようになったとはいえ,まだ視聴率のような効果の測定法が確立されていないという. そのためか,また不況のためもあり,コストダウンがもとめられている. 紙にくらべるとコストがたかいが,ポスターなどの紙より人気があったり効果がたかかったりするわけでもない. テレビ CM の効果がうすれるなかで,それにかわる手段として模索されているが,まだキメ手を欠いているといったところだろう. くるしさがにじみでている.
評価: ★★★★☆
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演奏者という立場から,さまざまな 20 世紀音楽の魅力をかたっている. 副題に 「現代音楽」 とあり,シュトックハウゼン,ハルトマン,ケージなどの作曲家をあつかっているが,マーラー,ドビュッシー,ストラビンスキーなどにもページをさいている. 19 世紀の作曲家についてはほとんどふれていないが,著者がロマン派と現代の作曲家をわけへだてなく理解し演奏していることがつたわってくる.
帯には 「「現代音楽」 入門」 とあるが,この本を読むと聴衆の立場で現代音楽を理解するのにどれだけやくにたつかはわからない. 理解するにはむしろ先入観なく聴くのがよいようにおもえる.
評価: ★★★☆☆
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Interop Tokyo 2010 で説明員をつとめて感じたのは,おもっていた以上にすぐに私の説明を理解してくれたお客さまがおおいということだ. 展示にはいろいろくふうもしたが,わかりにくい部分もいろいろあったはずだ. 実際,わかってもらえないことも何回かあったが,たいていのお客さまはすぐに理解してくれた. わかっているフリをしているひともいたのだろうが,質問の内容からかんがえて,おおくのひとは私の意図を理解していた.
Interop Tokyo 2010 などでのネットワーク通信のデモのために,ディスプレイ画面をくふうした. 本来ははなれた場所にあるディスプレイや,本来はみえないネットワーク・ノード (スイッチ) のなかの状態をすべて 1 画面のディスプレイに表示するようにした. 端末 (PC) やノードとは ssh (セキュア・シェル) でつなぐので,多数のウィンドウをひらくことになるが,それらの関係をみせるためにディスプレイの背景を利用した.
説明員をつとめるためにいった Interop Tokyo 2010 は DSJ (Digital Signage Japan) という展示会と同時開催されていた. この展示会をみて,ふりかえってみると,身のまわりにはふしぎなデジタル・サイネージであふれている. そのふしぎなデジタル・サイネージたちについて書いてみよう.
かつて 32 bit Athlon のマシン数台に Fedora Core (1 ~ 4) をインストールした. それらの Linux のおおくは,しだいにこわれていった. その原因がなんであるかはつきとめないままになっていたが,それ以来 Athlon はつかわずにきた. ベアボーンだと Athlon の選択肢がせまいこともあったが,Athlon への信頼をうしなっていたこともおおきい.
しかし,最近,最適なケーシングのためにベアボーンでなくマザーボードとケースとをわけて買う必要があった. この間に Athlon も進化して,64 bit ではむしろ Intel より先行したこともあり,Linux をインストールするのに Athlon / Sempron をつかうことにした.
Fedora 13 を A2661-S というすこしふるいベアボーンのマシンにインストールした. Fedora 13 はこれで 2 台めだが,最初のは CD-ROM からインストールした. このインストールは追加のパッケージをのせるのにかなり時間をつかってしまったので,今回は DVD-R からにしたのだが,インストール前にパッケージを指定しそこなったが 1 ステップだけもどることができず,最初からやりなおすハメになった. Fedora のインストールは緊張する.
Interop はこれまで,幕張をはじめラスベガスなど,何度も見学してきた. しかし,今回,幕張でひらかれた Interop Tokyo 2010 にはじめて説明員として参加してきた. NICT ブースでの 「仮想化ノード・プロジェクト」 の共同研究成果の展示である. 他の展示もみてきたが,会場全体をむすび外部ともむすんでいる ShowNet をはじめ,受賞したいくつかの製品などにおいても,仮想化ノードの展示と同様に 「ネットワーク仮想化」 がキーワードになっている. この展示も NICT の他の展示とあわせて 「フューチャーテクノロジー部門」 の審査員特別賞をいただいた.
展示会などでカンタンに動画をつかえれば便利だとおもうが,こういう目的での動画編集に関する本はすくない. これはそのなかでは貴重な本だということができる.
しかし,複数の著者がバラバラに書いた原稿をまとめただけの本という印象であり,まとまりに欠けている. 学会でのプレゼンテーションが目的なのだから,その目的のために必要な要素ごとに書いてほしいところだが,使用されている用語も動画編集ツールのマニュアルで使用されている用語をそのままつかっていて,目的にあっていないようにおもえる.
あまり売れそうもない本なのでやむをえないが,カラー図版がおおいとはいえ,111 ページで 3150 円というのはやや高価だ.
評価: ★★☆☆☆
アマゾンは最近,あたらしいレビュアー・ランキングをはじめた. いまのところ,レビュアーごとに新旧のランキングをあわせて表示するようになっているが,私については新ランキングだと 8297,旧ランキングだと 889 となっている. しかも,その差はしだいにひらきつつあるようにみえる. この差はいったいどういうことだろう?
「ネットワーク・カード ― 非イーサネットでつかえるもの,つかえないもの」 にも書いたように,最近,Linux と Ethernet の NIC などをつかって Ethernet でない (IP でもない -- 非 IP) プロトコルで通信する実験をしている. きょうは,Ethernet のハブやスイッチがつかえるかどうかをためしてみた.
この雑誌はまえから知っていたが,1500 円はちょっとたかいので買わずにいた. 書店にはめったにいかないので,立ち読みもほとんどしていない. カートリッジ特集にひかれて,ためしに 1 冊買ってみた. Digital がなかった時代にオーディオを趣味にしていた私には,とくに 1 冊だけ買うぶんには,じゅうぶんたのしめた. 「無線と実験」 でも 1100 円することをかんがえれば,広告がすくなくてフルカラー 240 ページで 1500 円はたかくないといえるだろう.
評価: ★★★★☆
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Twitter のさまざまなつかいかたからその周辺の Web サイトである Favotter, buzztter, twinavi などや,さまざまなツールまで,さまざまな内容が 190 ページの本のなかにつめこまれている. コアの部分だけ読めば 「30 分で達人に」 なれるということだろうが,もっといろいろたのしめる話題がふくまれている. ほかの本は読んでいないので比較はできないが,自分で Twitter をやろうとおもわない私でも,そこでおこっていることを知るのに,やくだった.
評価: ★★★★☆
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著者は経営者の立場にあって,「知のグローバリゼーション」,Web 2.0 やクラウド・コンピューティングへのながれを経験してきた. 「21 世紀の産業革命」 もアメリカからおこるなかで,日本は IT ではなく 「クール・ジャパン」,ガラパゴス文化を世界に発信していくのがよいという.
世間でいわれているいろいろなことをつなぎあわせた内容であり,著者独自のかんがえは希薄である. しいていえば,大衆文化が次世代をひらくというかんがえに独自性があるようにみえる. 著者は Twitter を評価し,「大衆自身がコンテンツを作り,公開することでウェブ空間に 「巨大知」 が形成され」 と書いている. しかし,Twitter が 「巨大知」 を形成できるメディアだとはおもえない. こういうひとの意見にしたがっているだけでは,日本はますます没落していくだろう.
評価: ★★☆☆☆
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Linux (Fedora) で NIF (イーサネット・インターフェース) をつけたりはずしたりしていくと,インターフェースの番号がどんどんふえていく. eth0 からはじまって,eth1, eth2 とつかわれていくが,はずしてもその番号は再利用されない. これをリナンバーする方法をしらべたので,メモしておくことにする.
最近,Linux と Ethernet の NIC (Network Interface Card) をつかって Ethernet でない (IP でもない -- 非 IP) プロトコルで通信する実験をしている. きっかけは仕事で Interop などでのデモをする必要にせまられたところからきているが,それにとどまらない実験をこころみている. Ethernet ではないのでうごかなくても NIC のベンダにもんくはいえないのだが,けっこう,うごいてくれる.
最近,たまたま I/O という雑誌を買った. まれに買ったことはあるが,最近はなかった. かつてはみんなが自作したコンピュータやソフトウェアの記事を投稿していたし,私自身も投稿したことがあった. しかし,いまではすっかりさまがわりしている.
ちかごろ,Windows PC の電源をいれてからまともにつかえるようになるまでの時間があまりにながい. いま電源をいれてから 25 分たったところだが,ようやくおちついたようだ. 数分前まではまだディスクがまわりつづけていた. 原因はいろいろあるようだが,Thunderbird が一番の原因のようだ. Windows (7 / Vista) のプロセスもかなり貢献している.
著者がてがけてきた 「レーシック」 などの眼科手術による視力再生について,自身にあふれる調子で書いている. 本人が書いたようにみえる体験談も多数とりあげられている. 視力低下でこまっているひとは一読するとよいだろう. ただし,この本だけできめてしまわないほうがよいかもしれない. 視力再生と同時に著者はよりひろいアンチエイジングの専門家でもあり,それについても書かれている.
評価: ★★★★☆
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トニー・ブザンの本も読んだが,いろいろな体験談やいろいろなひとが書いたマインドマップがとりあげられているこの本のほうが,マインドマップとはなにかがわかる気がする. マインドマップにはいろいろな側面があるが,この本ではデザイン思考という面からみている. きれいにかくことによってポジティブな気分になる. それはけっして軽視するべきことではないだろう. とはいえ,やはりこの本を読めばマインドマップというものがよくわかるということではない.
評価: ★★★☆☆
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Twitter について 10 人の著者が書いている. Twitter に関する本は何冊か読んだが,他の本であまりみなかったのは,何人かの著者がシステム的な視点で書いていることだ. Twitter のシステムが最初は Ruby on Rails で書かれたが,あとで性能向上のために一部かきなおされたこと,たびたびシステム停止をおこしながらもどんどんサービスを更新していったことなど,ちょっと興味をひかれる.
評価: ★★★☆☆
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東京を散歩するのは好きだが,それにバスをつかったことはあまりない. この本は 200 ページくらいのなかに 20 数とおりの都バスをつかった散歩コースを紹介している. そういうわけだから,個々のコースについてはかぎられた場所をかけ足で紹介するのにとどまっている. もうすこしそれぞれにページをさいて,その魅力を紹介したほうがよかったようにおもう.
それぞれのコースのなかにある場所や建物にはは歴史的なものもあり,あたらしいものもある. しかし,著者がとりあげているのはほとんどが歴史的なもの,とくに神社・仏閣,公園などがおおい. 東大本郷キャンパスをとりあげても,最近の建築物などには目もくれず,むかしながらのいちょう並木や安田講堂がとりあげられている. それが著者の趣味なのだろうが,私だったら,もうすこしちがうものにも光をあてるところだ.
評価: ★★★☆☆
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「○○リバブル」 という不動産会社がある. あまりよい話題ではないので,あえて伏字にしている. 「リバブル」 は livable をカナがきしているのだが,re-bubble ともよめてしまう.
麦茶のつくりかたについて,いろいろ書いてきた. 「確立された (!?) 麦茶のいれかた」 がその結論だが,つくった麦茶の保存法についてはあまり書いてこなかった. 最近はつくった麦茶をもちあるいているので,基本的にペットボトルにつめるようになっている.
菅総理大臣が消費税増税の議論をはじめることを宣言した. 自民党がマニフェストにかかげた 10% を考慮するという. これに対していくつかの党が反対し民主党がすぐにも増税するかのようにいっているが,実際のところは増税には時間がかかる. いますぐ増税するかのような錯覚をおこすのは景気に悪影響をあたえる禁じ手だろう.
やっと iPad を入手した. もっとはやく手にいれることはできたはずだが,買ってもさわるひまがないとかんがえて,おさえてきた. 当然のことだが,期待以上のところと,がっかりするところとが共存している.
Twitter はどういう特徴をもったメディアであり,どのように世界を変えようとしているのかを分析している. 現時点での Twitter の全体像をもっともよくとらえている本といってよいだろう.
評価: ★★★★☆
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いいところがいろいろあり一生懸命やっているのにうまくいかないような人を 「残念な人」 と呼んでいる. ちかごろ,こういうネガティブなタイトルをつけた本がおおい. 「失敗」 とか 「恥」 というのもそうだ.
たしかに,ひとの失敗からまなべることはすくなくない. しかし,そういう本からはあまり元気がもらえないのではないだろうか? この本にはそういう話題だけでなくて,成功しているアウディのディーラーの例なども書かれている. こういうタイトルをつけたほうが本が売れるのだとしたら,それこそ,憂えるべきことではないか?
評価: ★★★☆☆
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デザイン思考について,さまざまなエピソードをまじえて語っている. エピソードのひとつとして,小池百合子環境大臣のリーダーシップのもとで博報堂が展開した 「クールピズ」 のキャンペーンがとりあげられている. 短期間で 「クールピズ」 を浸透させることができたのもデザイン思考のおかげということだ.
また,新興国でモバイル機器で初めてインターネットを経験する顧客がふえていることに目をつけたノキアが 2006 年にそれまでのハードウェア主導のアプローチの代替策を実行したことも書かれている. 国内ではもっと以前からインターネット・サービスを提供していた NTT ドコモがなぜノキアに勝てないのか,という観点から読むのもおもしろい.
評価: ★★★★☆
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会社からのかえりにとおる鍋横商店街には,いま,アーケードにずらっと赤ちょうちんがならべられている. クリスマスの季節にはうす青の LED (発光ダイオード) でかざっていたが,いまは白熱電球の赤ちょうちんだ. これはそれなりに消費電力がおおきい. いきなり全部を LED にかえるのは予算がかかりすぎるだろうが,すこしずつでもかえていったほうがよいようにおもう.
Twitter のつかいかたをマニュアル的に説明したあと,著者の経験をもとに分析したり,著者の経験にもとづいてもっと高度なつかいかたを紹介したり,創業者にインタビューしたりしている. Twitter のいろいろな面をとりあげていて,初心者からある程度つかいこんだひとまで,たのしめる本なのではないだろうか.
評価: ★★★★☆
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粘菌を正面から研究したひととしては南方熊楠がよくしられているが,これとちがって著者は粘菌に迷路をとかせたり,最短経路をもとめさせたりという,ちょっとかわった研究をしている. 迷路などは実際に粘菌をつかってとかせているが,粘菌のふるまいをモデル化してシミュレーションでといているものもある. そのモデルについては数式をつかわずに定性的に説明している. 「知性」 ということばには疑問があるが,いろいろな例をたのしみながら,粘菌について理解をふかめられる,おもしろい本だ.
評価: ★★★★☆
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