知的生産とリテラシーの最近のブログ記事

Ads by Dasyn.com

| コメント(0) | トラックバック(0)

「デザイン思考」 ではデザインということばをひろくとらえる. 著者の仕事は商品や Web の企画やデザインだというから,「デザイン思考」 の中核的な部分をあつかっているといえるだろうが,この本では野外科学やパースの哲学の話まで登場する. 野外科学が登場するのは KJ 法という発想法との関係だし,パースが登場するのはアブダクションという推論の方法が企画発想にやくだつからにほかならない. これらと 「デザイン思考」 との関係は,いまいちすっきりしないが,「デザイン思考」 のためにはそのときどきで目的にあった方法を選択するのがよいということなのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: デザイン思考の仕事術@ [bk1]デザイン思考の仕事術@Amazon.co.jp

Adobe Reader は版をかさねるにつれて,印刷につかうのがむずかしくなっていくようにおもえる. プリンタ・ドライバとの関係でもあるのだが,ver. 7 まではてもとのプリンタ (Brother HL-5070DL) でかなり自由にサイズをかえて印刷することができた. ところが,ver. 8 からはサイズをかえるのが困難になった. そして,ver. 9 まではプレビューで各ページがうまく印刷できるかどうかをたしかめることができた. ところが,ver. X ではプレビューで最初のページしかみることができなくなったようだ. この先,ますます不便になっていくのだろうか?

もののかんがえかたや学習のしかたなどについての 1970 年代くらいに書かれた短文をまとめた本だ. 最近の本がおおかれ,すくなかれ,教養主義が死滅し情報資本主義的なかんがえかたに毒されているのに対して,この本はそれ以前のもっとナイーブな思考や教養主義にもとづいていて,かんがえさせられることがいろいろある. しかし,すでに 「このごろどこでも会議というものがやたらにある」 というように,現代病があたまをもたげている. もういちど,こういう時代からただしい方向にすすんできたのか,それともまちがった方向にきてしまったのか,こういう本を読んでかんがえなおしてみてはどうだろうか?

評価: ★★★★☆

関連リンク: 知的創造のヒント@ [bk1]知的創造のヒント@Amazon.co.jp

本の判型から装丁,校正,活字とフォントなど,はばひろく,「なつかしい」 話題にふれている. だが,電子化されるであろう本の未来をかんがえればもちろん,現在をかんがえても,もう本づくりの中心からはずれてしまった話題がおおい. 編集者の仕事としては著者との共同作業など,もっと内容にかかわる部分がまずあたまにうかぶが,そういう部分についての記述はすくない. 本の物理的な部分にも興味はあるが,すこし期待はずれだった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 編集者の仕事@ [bk1]編集者の仕事@Amazon.co.jp

「アナログ」 と 「ディジタル」 ということばは本来の意味からはずれて,さまざまな意味でつかわれる. この本では 「ディジタル」 はほとんどウェブやインターネットと同義であるようにみえる. それに対して実世界や紙つまり雑誌,新聞,本などは 「アナログ」 だ.

著者が指摘している 「ディジタル」 情報の問題のひとつは,それがたいてい 2 次情報だということだ. 著者は 1 次情報の重要性を強調しているが,それは 「アナログ」 であることがおおい.

それに,「ディジタル」 の問題のひとつは視野狭窄しやすいことなのだろう. Web で検索するとヒットしないものはまったく目にとまらない. 電車の車内広告や,新聞の紙面のはしにある記事や,ほしい本とは直接関係がない読書案内など,周辺的な情報がはいりやすいのは 「アナログ」 だ.

こういう論旨からすると 「アナログ」 と 「ディジタル」 ということばが最適だとはおもえないが,内容には共感することができる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: アナログ主義の情報術@ [bk1]アナログ主義の情報術@Amazon.co.jp

定年後も興味のあることをみつけて学習し,知的にすごそうという趣旨はまったく賛成だ. しかし,それ以外に共感できるところはあまりなかった. 定年に達したら蔵書をすべててばなす学者や最終講義でなにもはなすことがなかった大学教授の話をされても,あまり得るところはない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 知的余生の方法@ [bk1]知的余生の方法@Amazon.co.jp

この本にとって 「ボトルネック」 ということばにそれほどの意味があるとはおもえないが,知識の不足の問題を中心として,選択の困難,健康・習慣・好奇心の不足などの問題もあわせてあつかっている. 「知識」 の問題は単なる 「情報」 の問題ではなく,「手法」 や 「技能」 の問題もおなじくらいのウェイトをおいてあつかわれている. 「論理思考」 に関する本が多数出版されているが,この本ではそれは 「手法」 の一部としてあつかわれている.

個別の 「ボトルネック」 を追求するまえに,まずこの本を読んで全体をみるとよいだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 思考のボトルネックを解除しよう!@ [bk1] 思考のボトルネックを解除しよう!@Amazon.co.jp

あたらしいマシンで Thunderbird を設定した. 重要な設定はすぐにするのだが,しばらくわすれたままつかっていたのが,メイル入力字の行おりかえしの設定だ. 改行をどこにいれるかは手動できめているのだが,行おりかえしが既定の 72 文字になっていると,手動でおりかえすまえに自動でおりかえされてしまって,みぐるしくなる. Thunderbird 3.1.5 でこれを設定しなおすのが,ひと苦労だった.

2 人の著者は iPhone の使用にちがうくふうをしているのだろうとおもう. しかし,この本ではそれが融合されている. 読者は著者とはちがうつかいかたをするだろうから,読者が自分にあった方法をみるけることができるように,いろいろ選択肢を書いているということかもしれない.

しかし,そのために,著者がほんとうはどういうふうに iPhone をつかっているのかが,みえにくくなって,ちょっとウソっぽくなっているようにもおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: iPhone 情報整理術@ [bk1] iPhone 情報整理術@Amazon.co.jp

カテゴリ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.04

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち知的生産とリテラシーカテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリは産業・ビジネスです。

次のカテゴリは研究法から生き方までです。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。