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書評 アーカイブ

0001-01-01

tetu_bn_161.gif 書評・読書カテゴリーには私が Amazon や BK1 に投稿した書評や,本について書いた文章をあつめています. 以前はすべての書評をひとつのページにいれていましたが,書評の数がおおくなり,書評・読書カテゴリーのページがながくなりすぎたので,書評・読書カテゴリーを分割しました. 書評以外のカテゴリーにあわせて, Web とインターネット仕事と起業メディア・アート・イベント・エンターテイメントインタフェース,アメニティとデザイン思想・哲学・宗教情報学・計算・プログラミング政治・法律・憲法教養・教育と学習歴史環境生活知的生産とリテラシー社会・経済秘密・プライバシー保護とセキュリティ言語・コミュニケーションとネットワーキング というように書評を細分するようにして,書評カテゴリーのページにはそれらに分類しづらいものをあつめました. なお,このページは各カテゴリーのページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2007-11-03 10:39 です).

2006-09-30

5 月ごろの一時期,Amazon.co.jp (アマゾン) や BK1 (ビーケーワン) にたてつづけに書評を書きました. Amazon の書評はここ,BK1 の書評はここからアクセスできます. 書評が書けるサイトはほかにもありますが,これらは私がよく本を買っているサイトです. 書評を読む立場では Amazon が一番やくにたつのですが,なかなか掲載されないことがあるのと,反応がないことから,書く立場からはあまりおもしろくありません. BK1 は投稿するとすぐに掲載され新着書評にも掲載されるので,すぐに反応がかえってくるのがよいところです. 雑誌などの書評とくらべればもちろん,学校の読後感想文とくらべても気やすく書けるのがよいところですが,それでも余裕がないと書けないので,最近はまた,とまってしまっています.

つづく…

2006-10-25

ここでは,私が必要にせまられて速読するようになってきたということについて書きます. といっても,速読について書いている本や文章はやまほどあって,それにつけくわえることはあまりありません. また私自身は速読法をならったり,それに関する本を読んで,それにならっているというわけではありません. 読みたい本が山ほどあるので,必要にせまられて,自分で速読をこころみているようなわけです. それから,「論文コピーとりまくり」 に書いたように,論文のコピーもやまほどあって,これもできるだけはやく読む必要がありました.

つづく…

2006-11-28

Amazon.com に投稿した書評は Blog from Kanada (Book review archives にあります.

2007-05-22

Amazon.co.jp と BK1 にときどき書評を投稿しています. BK1 に投稿した書評が掲載されなかったことはありませんが,Amazon ではしばしば掲載されないままになっています. 内容にとくに問題があるとはおもえないので,なぜ掲載されなかったのかわかりません.

つづく…

Amazon.co.jp と BK1 の両方にときどき書評を投稿しています. よく読んでもらえるのは Amazon のほうだとおもいますし,私が本を買うときにおもに参考にしているのも Amazon の書評ですが,書評を書くものにとって BK1 のほうが書きがいがある面もあります.

つづく…

2007-06-30

iPhone について,とくに日本語の情報はまだかぎられているので,おもわず買ってしまった. iPhone について知りたいから買ったのに,読んでみるとどうも著者も iPhone のことをよくしらべていないらしい. iPhone の内容についてはあまり書いてない. しかも,サブタイトルが 「衝撃のビジネスモデル」 となっているのにもかかわらず,iPhone そのもののビジネスモデルについてはほんの数ぺージをついやしているだけであり,しかも 「衝撃」 の情報などどこにもない. この点に関しても著者はなんの調査もおこなわずに執筆していることはほとんどあきらかである. 製品についての本を書くなら,その製品についてもうすこしまじめに調査してからにしてほしい.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: iPhone 衝撃のビジネスモデル@ [bk1]iPhone 衝撃のビジネスモデル@Amazon.co.jp

つづく…

2007-07-10

北朝鮮や共産主義時代のポーランド,チェコスロバキアからフランス,イタリアなどまで,"なつかしい" 20 世紀の旅行記である. 旅行すると町を歩きまくる私にとってはそれなりにおもしろい話だし,旅行のひとつのたのしみかたがわかるともいえる. しかし,もうふるい話なので,これから旅行するときには,あまりやくにはたたないだろう. というわけで星 3 つ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 旅のハプニングから思考力をつける!@ [bk1]旅のハプニングから思考力をつける!@Amazon.co.jp

つづく…

2007-09-29

「基礎情報学」 とは野心的なタイトルである. 著者は情報工学,応用情報学,社会情報学という 3 分野の基礎となるべき,あらたな学問をめざしている. しかし,あたらしい学問をうちたてるのは容易なことではない.残念ながら本書はそのほんの入口でおわってしまっている. 精密な議論をめざしてはいるが,私には十分な説得力があるようにはおもえない. たとえば,「オートポイエーシス」 を基盤とするのであれば,「種々見解が分かれ」 ている 「オートポイエーシス」 という概念をもっと明確化する必要があるのではないだろうか.

「基礎」 をめざしている以上,いたしかたないことかもしれないが,本書の内容は抽象的であり,具体的な話題はかぎられている. この本も文理融合をめざしているといえるが,西垣の著書のなかでは著者がもっと 「理科」 にちかかった時代の 「デジタル・ナルシス」,「ペシミスティック・サイボーグ」 などの著書により魅力を感じる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 基礎情報学@ [bk1]基礎情報学@Amazon.co.jp

つづく…

2007-09-30

20 世紀には 「言語学的転回」 がおこったのに対して 21 世紀には 「情報学的転回」 がおこると著者はいう. そして,情報学的転回とは人間がコンピュータの奴隷になることへの異議申し立てにほかならないという. これは直観的には納得のいく話である. しかし,著者はこの転回のもととなる IT (情報技術) をユダヤ=キリスト教とむすびつけて,その転回 (ユダヤ=キリスト教の相対化) を議論している. 日本人が IT で欧米ほどの成果があげられない原因も日本にこの一神教がないことにもとめている. キリスト教と資本主義との関係はしばしば指摘されているが,IT との関係を指摘するなら,もっと精密な議論が必要だろう. 現代において情報学転回がもとめられると同時にユダヤ=キリスト教からの転回ももとめられているかもしれないが,本書で論じられているようにオートポイエーシスを媒介としても,私にはこの 2 つがむすびつけられない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 情報学的転回@ [bk1]情報学的転回@Amazon.co.jp

つづく…

本書の定義によれば,セレンディピティとは 「偶然をとらえて幸運に変える力」 である. 本書には,220 ページほどのなかに,壁にぶつかりつつもそれを越えて成功した研究開発の例などが 20 ほどもあげられている. これらの例のなかにはセレンディピティとの関係がよくわからないものもあるが,これらを読むことによって 「自分ももしかしたら…」 と勇気づけられる. しかし,セレンディピティを語るのはやさしく,身につけるのはむずかしいであろう. 例を数おおくよむことも必要だろうが,もっとふかく追求するすることも必要なのではないだろうか. 浅い例を数おおく知っても,それだけでは実践につなげるのはむずかしいとおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 成功者の絶対法則セレンディピティ@ [bk1]成功者の絶対法則セレンディピティ@Amazon.co.jp

つづく…

本書におけるセレンディピティ・マシンとは,「セレンディピティ効果」 をもたらす機械という意味である. セレンディピティということばは本来 「偶然をとらえて幸運に変える力」 という意味だが,「セレンディピティ効果」 はこれとは《関係がなく》,さまざまなデータの断片をもとに予期せぬ発見をすることである. セレンディピティ効果のひとつとして,本書では幸運どころか,予期しない事態でものごとがうまくいかなくなる 「カモノハシ現象」 をあげている. ほかにもさまざまな IT に関係するセレンディピティ効果が紹介されていて,それぞれおもしろいのだが,はたしてこれが読者が 「セレンディピティ」 ということばから期待するものとあっているだろうか? すくなくとも私のばあいはそうではなかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: セレンディピティ・マシン@ [bk1]セレンディピティ・マシン@Amazon.co.jp

つづく…

2008-01-07

武田 邦彦 著 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」 のウソをあばくと称している. たしかに,武田の本の弱点を突いてはいる. しかし,それは武田の本の本質的な部分ではない. 本質をはずした部分ばかりを執拗に攻撃しても,うんざりするだけである. この攻撃を真にうけて武田の本の価値をうたがうひとがいたら不幸なことだが,これまでの書評をみるかぎりでは,さいわい,そういうひとはすくないようである. この本のなかではむしろ,武田への攻撃を終えて他のさまざまな温暖化を否定する言説を分析している部分のほうがおもしろい. ただし,ここもダマされないように注意ぶかく読む必要があるだろうが…

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: “環境問題のウソ”のウソ@ [bk1]“環境問題のウソ”のウソ@Amazon.co.jp

つづく…

2008-03-05

2002 年に発行された本であり,それ以降に状況がかわった部分もある. しかし,「食の安全」 に関する基本はいまもかわっていないし,最近おこっている中国食品の安全の問題をかんがえるうえでも価値のある本だとおもう.

いまでも有効な指摘のひとつとして,「コンビニで買う中食などの画一化された味に慣らされてしまって,みな食品を識別する舌の間隔を失ってしまった」 というのがあるが,これは天洋食品の事件でも感じられることである. 無登録農薬がインターネットなどをつうじて日本に輸入されているという記述にも,もしかすると天洋食品の事件を解決するヒントになるかもしれないとおもえる. 「日本の野菜は,外観は見事だがだんだん個性がなくなった」 という指摘も,するどく問題をなげかけている.

一方で,2002 年当時とは状況がかわってきていることとして,魚の値段がさがりつづけて,国内では生産できなくなっているという指摘がある. 現在では魚の値段はあがってきている (こちらも中国の影響がおおきい) 一方で日本の人件費は円安などで相対的にさがっているのと国産指向とで,あるいは国内での魚の生産がうまくいくようになるのではないかという期待ももてる.

いろいろ,かんがえさせられる,興味ぶかい本である.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 食の世界にいま何がおきているか@ [bk1]食の世界にいま何がおきているか@Amazon.co.jp

つづく…

2008-03-19

“食の安全” にかかわる新書はほかにもあるが,これはもっともあたらしい 1 冊である. 最近は中国ばかりに目がいっているが,この本は日本こそ問題だということを指摘している. そのひとつは工場監査の際に不正の兆候がみのがされていることの指摘である: 「監査者が自分の頭の中で監査する範囲を決めてしまっていた [...] ミートホープの冷凍庫,冷蔵庫の中に豚の心臓があっても,自分の仕入れ商品と違うので問題視しなかったのです」. 大前研一がある著書のなかでコンサルタントはどんな些細な兆候もみのがさないことが大事だということを指摘しているが,食品工場の監査もおなじだといってよいのだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: “食の安全”はどこまで信用できるのか@ [bk1]“食の安全”はどこまで信用できるのか@Amazon.co.jp

つづく…

この本は,ひとことでいえば,会社をやめるなら 「綺麗に」 やめるのがよいといっている. 会社の人間関係がいやだからいやだからすぐにやめるというのではうまくいかない. 準備してステップアップするつもりでやめるのがよいという. 著者もそうやって会社をやめたということなのだが,どうも話が具体性に欠けていて,迫力がない. こんな本にダマされないほうがいいようにおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 会社を辞めて成功する人失敗する人@ [bk1]会社を辞めて成功する人失敗する人@Amazon.co.jp

つづく…

2008-06-04

きょうの NHK 「クローズアップ現代」 によれば,最近は本をランキングだけで選択するひとがおおいということです. 年に数冊しか本を買わないひとが,とくにランキングをたよりに本をえらぶという話でした. そのために書店もランキングばかりにたよるようになっているとのこと. そんな書店はクタバってしまえばよいのです. ランキング下位の本もそろっていて,かんたんにその情報にアクセスすることができるオンラインの書店で買うほうがずっとよい. 独自の基準をもって本を選択し,ならべている書店だけが存在する価値があるとおもいます.

つづく…

2008-06-12

「散歩の達人」 という雑誌などに連載された 19 の探検記をまとめたものである. 「子供のように」 探検する様子が多数のカラー写真とともに,しるされている. 著者はワクワクしながら探検しているのにちがいないが,これらの文章からはいまいち,それがつたわってこない. この本のなかで,著者が上高地でふと耳にはいったという女性の 「何にもなくてつまんない」 ということばがむしろ印象にのこってしまう. 著者にとってそこにはさまざまなものがあるのだろうが,それが何なのか,もっとつたえられたら,よりよかっただろうとおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 大人の探検ごっこ@ [bk1]大人の探検ごっこ@Amazon.co.jp

つづく…

2008-06-21

アマゾン (Amazon.co.jp, Amazon.com) には書評をかいたひとをランキングするしかけがあります. 書評をみていると,「ベスト 500 レビュアー」,「ベスト 1000 レビュアー」 などのタイトルをもつ評者をしばしばみかけます. 私自身はまだそういうタイトルをもらってはいませんが,だいぶ,しかけがみえてきました.

つづく…

2008-07-02

おもしろい物理を一般向けに解説する本というと,むかしから寺田寅彦の本,「物理の散歩道」 などを読んできたが,これは 「渋滞学」 というあたらしい (人間の心理などもからんでいるので物理っぽくない) 物理の解説書である. くるまやひとの渋滞だけでなく,アリやインターネット,粉つぶのながれなど,いろいろな現象をあつかっている. 未解決の問題もいろいろ紹介されているので,それに挑戦するひとがでてくるとよいとおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 渋滞学@ [bk1]渋滞学@Amazon.co.jp

つづく…

2008-07-05

本書では目前の問題についてかんがえる方法を 「分析的思考」 と 「システム思考」 とに二分して,現代におけるシステム思考の重要性を強調し,システム思考がどういうものであるかを説明している. システム思考の基本ツールとして,時系列変化パターングラフやループ図を紹介し,基本的なかんがえかたを紹介している.

少数の概念にしぼって比較的ていねいに説明しているため,この本を読むだけでシステム思考をつかいこなすことはできないだろう. 興味をもった読者はより本格的なシステム思考の本をよむ必要がある. しかし,読者はシステム思考がなぜ必要かを理解することができるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 入門! システム思考@ [bk1]入門! システム思考@Amazon.co.jp

つづく…

2008-07-10

説得力のある,システム思考の必要性 ― 枝廣 淳子, 内藤 耕 著 「入門! システム思考」」 という項目で,システム思考の入門書の書評を書きました. 「システム思考」 に関しては有名なワインバーグの本 (「一般システム思考入門」 (紀伊國屋書店)) をはじめとして,多数の本が出版されています (たとえば,バウラー著 「応用一般システム思考」 (紀伊國屋書店),チェックランド著 「新しいシステムアプローチ」 (オーム社)). しかし,その大半はすくなくとも日本では品切れになっています. その理由はシステム思考が必要なくなったからではなくて,よみにくかったからではないか,それをよみやすくした上記の本にはそれだけの価値があるのではないかとおもいました.

つづく…

2008-07-27

このタイトルからすると無責任に会社をやめることをすすめる本のようにみえる. しかし,実は著者は 「会社を辞めるのは慎重に」 というか 「会社を辞めるのは怖い」 とかんがえている. やめる決心をすることをすすめているが,そのときにどう判断したらよいかを真剣にかんがえ,つたえようとしている.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 会社を辞めるのは怖くない@ [bk1]会社を辞めるのは怖くない@Amazon.co.jp

つづく…

2008-09-10

ウィキペディアは百科事典ではない!」 と書いた. Wikipedia (ウィキペディア) がはやると百科事典の売り上げがさがると書いた本などもあるが,私にとっては,ふりかえってみても百科事典と Wikipedia のつかいかたはまったくちがっていた.

つづく…

2008-09-12

書評はさまざまな新聞や雑誌にあらわれる. したがって,それらが目にふれる機会はすくなくない. しかし,いざある本を買おうとおもったときには,それらの書評はアクセスしにくい. そういう書評はみな沈んでしまって,やくにはたたず,実際に本を買うときに目にするのは Amazon や BK1 などの書評である.

つづく…

2008-10-11

未来を予言する本である. 予言は 5 つの 「法則」 にもとづいているが,法則はあらかじめあたえられるものであって,論証の対象ではない. それだけでなく,法則からみちびかれる 「結論」 も,この本においては論理的にみちびかれているわけではない.

この本は,230 ページくらいの比較的うすい本だが,
さらに,その文章のスタイルはブログでよくみられるような,
文のくぎりごとに改行され,みじかい段落が空行でくぎられるスタイルだ.

このスタイルはひとを理性によって説得するときには向いていないようにおもえる. なぜなら,このスタイルで論理を展開すると,ページ数がおおくなりすぎて,散漫になるからだ. これはむしろ,ひとを感性によって説得するときに向いたスタイルだろう.

著者の主張のひとつは 「「考える文化」 から 「感じる文化」 へ」 ということだが,著者自身がそれを実践しようとしているということかもしれない. だから,この本はむしろ宗教書といってよいだろう. 論理を知るには,おなじ著者による他の本を読んでもらえばよいということかもしれないが,そうだとすると,これは私にとっては読むべき本ではなかった.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 未来を予見する「5つの法則」@ [bk1]未来を予見する「5つの法則」@Amazon.co.jp

つづく…

2008-12-13

けさの朝日新聞に勝間和代のコラムがあった. 勝間は本もたくさんだしているし,経済雑誌などをみても勝間の記事をよくみかける. 本を読めばたしかにスゴイことが書いてあって参考になる. しかし,これほどあちらこちらでみかけると,うんざりしてくる. 日本では人気の評論家ばかりをとりあげる傾向があるが,勝間もそれに乗っている. いくらスゴイひとでも言うことはそんなにかわらない. それよりも,やはりいろいろなひとの意見をきくことのほうが大事だろう.

つづく…

2009-01-19

奥野 宣之 の 「読書は 1 冊のノートにまとめなさい」 という本を読んだ. そもそもノートをつける気はなかったのだが,ブログや Amazon, BK1 をつかった自分の方法と比較したかったから読んだのである. すくなくとも自分にはいまつかっている方法があっていることを,あらためて確認した. この方法がほかのひとにどこまでつかえるかはわからないが,すくなくとも奥野の方法よりこのほうがあっているとおもうひとはいるだろうとおもう.

つづく…

2009-01-20

ブログや Amazon を読書メモとしてつかう」 という項目に,本を読んだときに感想や要約を 「読書メモ」 としてブログや Amazon, BK1 の書評に書いているということを書いた. 以前は,本を読むときも漫然と読み,その内容をわすれてしまうことがおおかったが,書くようになってからは意識して読むようになり,「Web / ブログ で活性化される読書」 にも書いたように,記憶にものこるようになった.

つづく…

2009-02-08

たまたま Hanako という雑誌をみて,その異様 (?) なふんいきにいささかおどろくとともに,記事と広告とのミスマッチにも気をひかれた. 雑誌広告が記事とミスマッチしていることはよくあることだが,デザイン系の雑誌に関してはよくマッチするようにしているものがおおいようにおもう.

つづく…

2009-02-13

こどもとおとなの時間感覚のちがい,仕事と時間感覚との関係などを分析している. どこまで 「科学的」 であるかは疑問だが,著者は 「科学書」 のつもりで書いているらしい. 歳をとって時間のすすみがはやくなったかどうかをアンケートできいているが,ひとによるちがいがおおきいところがおもしろい. 一川 誠 の 「大人の時間はなぜ短いのか」 という本と偶然に同時期に出版することになったのを著者も気にしているが,内容はだいぶちがうので,よみくらべてみるのもおもしろいだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 一年は、なぜ年々速くなるのか@ [bk1]一年は、なぜ年々速くなるのか@Amazon.co.jp

つづく…

2009-03-18

過去の有名な科学者が書いた本を紹介するというスタイルをとっているが,おもな目的は本よりその著者を紹介することである. 本の内容にももちろんふれているが,あまりページをさいてはいない. 240 ページほどの新書によって 14 人の科学者とエピソード,彼らの著書だけでなく彼らにかかわる最近の本も知ることができるので,すこしでも科学に興味のあるひとには得な本といえるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 世界がわかる理系の名著@ [bk1]世界がわかる理系の名著@Amazon.co.jp

つづく…

2009-04-05

親をつれて旅行するときの参考にできないかとおもって読んだが,うらぎられた. シニア向けを意図しているようだが,内容のほとんどは一般的な海外旅行に関する注意点である. おおめの予算をもっているひとであれば,年配者にかぎらず,おなじようなこころえが必要だろう. シニアに特有のニーズに関しては,バリアフリー旅行に関する情報のインデクス (Web のアドレスなど) くらいだろう. しかし,旅なれないひとにはやくだつだろう情報がつまっている.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: シニアに優しい旅のコツ@ [bk1]シニアに優しい旅のコツ@Amazon.co.jp

つづく…

2009-04-21

著者は工学が科学ととはちがってアートにちかいものであることを強調する. コンピュータが発達するのにつれて科学的な思考 (論理) が重視され,技術屋が重視してきた視覚的・非言語的な思考 (直観) が軽視されるようになったという. 本書ではこうした技術屋がつかってきた図面・絵・模型などの例を多数あげて解説している. また,「科学」 やコンピュータにたよりすぎたために失敗した例 (橋の崩落など) を分析している.

著者は科学と工学とを対比させているが,数学や物理においても直観や全体的な把握は重要だ. 論理的な思考だけでは全体を把握するのは困難だ. しかし,技術屋のほうが視覚的・非言語的なものをより必要としてきたこともたしかだろう. コンピュータ技術が発展した現在でも,概念図的なものや非言語的なものはコンピュータにとっては苦手であり,おきざりにされやすい. しかし,コンピュータが苦手としているということは従来と同様に人手でやる必要があるということであり,この本に書かれている過去の知識が現在でもいかせるということだろう. 本書はそれをみなおすときに,やくにたつにちがいない.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 技術屋の心眼@ [bk1]技術屋の心眼@Amazon.co.jp

つづく…

2009-04-26

この本のはじめにコンサルタントの仕事や業界を分類している. この本はそれらをすべてあつかっているわけではなく,著者がおもにたずさわってきた炎上する IT プロジェクトの火消し役を中心として書かれている. こういう仕事においては,「2 ちゃんねる」 などに変なスレッドがたっていないかチェックするというような,「なるほど!」 とおもわせる内容が書かれている. 詳しい説明はないが,コンサルタントの 7 つのロールのひとつとして 「エネミー」 つまり反面教師・仮想敵として周囲の不満のはけ口になるというロールがあることなども書かれている. うすい本なので網羅的ではないが,密度はたかい.

評価: ★★★★☆

関連リンク: SEからコンサルタントになる方法@ [bk1]SEからコンサルタントになる方法@Amazon.co.jp

つづく…

2009-04-28

なにごとも最後まであきらめない著者のすごさに圧倒される. あきらめないことは重要である. しかし,それによってほとんどの困難をのりきって成功させてきたのにはいろいろ理由があることが,この本を読めばわかってくる. そのひとつは人脈だ. 有名人をふくむ,ひとの信頼をえることが重要な要素であるようだ. 著者とおなじようにふるまうことはできないだろうが,「爪の垢を煎じてのむ」 に値する.

評価: ★★★★☆

関連リンク: コンサル成功物語@ [bk1]コンサル成功物語@Amazon.co.jp

つづく…

2009-05-06

「猫の品格」 なんていうタイトルは冗談としかおもえなかったが,どうやらかなりマジなようだ. 「猫には品格がある」 というのはわかる気がするが,「品格についてあれこれ論じるということが,品格に欠ける行為である」 とか,「常に人目を気にしているとう,自分で考えてもかっこわるいことこの上ない,真に品格のないというこの [著者の] 性格」 という記述にはいささか病的なものを感じる.

こういうマジな部分はあまりおもしろくないが,もっと軽い部分を読むと,この著者はタダモノではないと感じる. 猫ベッタリの文章ではあるが,そのなかに夏目漱石の 「我輩は猫である」 が猫好きを落胆させる話とか,四季の 「キャッツ」 はブロードウェイとちがって変という話とか,レズビアンの猫の話とか,いろいろおもしろいエピソードがでてくる.

文体も 「うちの猫 [中略] 静かに抱かれたりなんかしやがらねえ」 というように,変化をつけていて,あきさせない. 猫のフンをとる話もあるが,「風呂上がりで湯気ほかほかの全裸で,やりたての [...]」 とくると,一瞬,なにをやりたてなんだろうとおもってしまう. こういう秒単位で変化のある文章を書けるひとは,そういないだろう.

しかし,飼っていた猫が情事におよぶまえにひきはなして,(病気をうつされないようにするためとはいえ) 「やはり,猫は室内飼いをしなければだめだ」 と書いているのを読むと,猫好きとは勝手なものだとおもってしまう. 「旅行好きの猫」 にあこがれるという話もあるが,ひとりで旅行する猫のことかとおもってしまうと,実は海外旅行につれていける猫の話をしている. これも買主の身勝手だろう. それとは別の話だが,最近発売されたばかりなのに品切れになって,アマゾンでは 1600 円以上の値段がついている. これも猫好きのすごさなのだろう.

犬より猫が好きではあるが,猫を飼っていない私にはほとんどなんの役にもたたない話なので,さっと読んでおわりにした. しかし,最近読んだなかでもっともウィットのきいた文章だ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 猫の品格@ [bk1]猫の品格@Amazon.co.jp

つづく…

2009-05-11

「時間論」 ときくと哲学的な内容をおもいうかべる. しかし,本書では哲学や生物における時間の話題はとりあげられてはいるが,ページはきわめてかぎられている. 著者の専門は宇宙論であり,ほとんどのページが物理的な時間,熱力学的な時間にさかれている. 相対性理論や宇宙論が説明されたページのなかには,もちろん時間論と密接に関係する部分もおおいが,直接の関係がない (とおもえる) 部分もすくなくない.

この本のよいところは,熱力学的なエントロピーと確率論的なエントロピー (ということばはつかっていないが) をうまくむすびつけているところである. しかし,「時間論」 というタイトルをつけるからには,もうすこしはばひろい内容をとりあげてほしかったとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 図解雑学 時間論@ [bk1]図解雑学 時間論@Amazon.co.jp

つづく…

2009-05-22

ネーミングに関する本はほかにも何冊かある. しかし,ネーミングについて,これだけ系統的にせまった本はたぶんほかにはないだろう. ネーミングのしかたを分類し,あらゆる角度から発想できるようにしている. こういうやりかたではおもいつかないネーミングをパッとおもいつくということもあるだろうが,おおくのばあいに系統的なやりかたで効果をあげることができるだろうと想像できる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 売れる! ネーミングの発想塾@ [bk1]売れる! ネーミングの発想塾@Amazon.co.jp

つづく…

2009-08-27

カバーにまで著者の肩書き 「精神科医」 が書いてあるが,文章じたいは精神科医的というよりは患者的だ. 精神科医として自分を分析しているだろうが,それについてはなにも書いていない. 特異な雰囲気がある本であり,インパクトがある. こういう話がきらいなひとがまちがって読むことがないように,適切なタイトルがつけられているといえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 残酷な子供 グロテスクな大人@ [bk1]残酷な子供 グロテスクな大人@Amazon.co.jp

つづく…

2009-11-28

多数の型落ち家電品の情報がのっているので,それをてがるにえるにはよい.しかし,それぞれの製品については最低限のことしか書いてない.もうちょっと知ろうとおもうとネットでしらべる必要がでてくる.結局はいままでどおり kakaku.com のお世話になる.でも,インデクスとしてはよいだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 家電批評@Amazon.co.jp

つづく…

2009-12-30

Amazon.co.jp でレビューをかきためるうちに,徐々にランキングがあがっていった. そして,きょう確認したところでは 「ベスト 1000 レビュアー」 (順位は 996) になっていた. きょうしらべてみたところではレビュアーの総数は約 10 万人のようなので,上位 1% にはいったことになる.

つづく…

2010-01-19

ソニー CSL という研究所にはその設立当時から羨望のおもいをもってきた. 所長だった 所 眞理雄 自身が共著者となって,それを紹介している. およそのことは知っていたが,この本はほかのひとにはけっして書けない,するどい部分をふくんでいて,あらためてこの研究所と所のすごさがわかる.

評価: ★★★★★

関連リンク: 天才・異才が飛び出す@ [bk1]天才・異才が飛び出す@Amazon.co.jp

つづく…

2010-02-02

科研費をはじめとする政府の研究資金を獲得するにはどうすればよいのか,とくに申請や面接のこなしかたについて書いている. この種の情報は比較的すくないので,まわりに得意なひとがいなければ参考になるだろう. 成功した研究者へのインタビューもいくつかあって参考になる. しかし,資料編をのぞくとわずか 110 ページほどしかない. 研究資金にもいろいろな種類があり,それぞれ採択基準などもちがうことをかんがえれば,いかにもうすい. できることなら,もっとはばひろく調査してから書いてほしかったとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 研究資金獲得法@ [bk1]研究資金獲得法@Amazon.co.jp

つづく…

Amazon.co.jp のベスト 1000 レビュアーになった」 と書いた. ところが,きょう,みてみると,ふたたびランキングが 1001 にさがってしまった. べつに一喜一憂するような問題でもないが,ちょっと分析してみた.

つづく…

2010-06-17

著者がてがけてきた 「レーシック」 などの眼科手術による視力再生について,自身にあふれる調子で書いている. 本人が書いたようにみえる体験談も多数とりあげられている. 視力低下でこまっているひとは一読するとよいだろう. ただし,この本だけできめてしまわないほうがよいかもしれない. 視力再生と同時に著者はよりひろいアンチエイジングの専門家でもあり,それについても書かれている.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 視力再生の科学@ [bk1] 視力再生の科学@Amazon.co.jp

つづく…

2010-06-18

最近,たまたま I/O という雑誌を買った. まれに買ったことはあるが,最近はなかった. かつてはみんなが自作したコンピュータやソフトウェアの記事を投稿していたし,私自身も投稿したことがあった. しかし,いまではすっかりさまがわりしている.

つづく…

2010-06-20

この雑誌はまえから知っていたが,1500 円はちょっとたかいので買わずにいた. 書店にはめったにいかないので,立ち読みもほとんどしていない. カートリッジ特集にひかれて,ためしに 1 冊買ってみた. Digital がなかった時代にオーディオを趣味にしていた私には,とくに 1 冊だけ買うぶんには,じゅうぶんたのしめた. 「無線と実験」 でも 1100 円することをかんがえれば,広告がすくなくてフルカラー 240 ページで 1500 円はたかくないといえるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: analog@Amazon.co.jp

つづく…

2010-06-23

アマゾンは最近,あたらしいレビュアー・ランキングをはじめた. いまのところ,レビュアーごとに新旧のランキングをあわせて表示するようになっているが,私については新ランキングだと 8297,旧ランキングだと 889 となっている. しかも,その差はしだいにひらきつつあるようにみえる. この差はいったいどういうことだろう?

つづく…

2010-06-24

粘菌を正面から研究したひととしては南方熊楠がよくしられているが,これとちがって著者は粘菌に迷路をとかせたり,最短経路をもとめさせたりという,ちょっとかわった研究をしている. 迷路などは実際に粘菌をつかってとかせているが,粘菌のふるまいをモデル化してシミュレーションでといているものもある. そのモデルについては数式をつかわずに定性的に説明している. 「知性」 ということばには疑問があるが,いろいろな例をたのしみながら,粘菌について理解をふかめられる,おもしろい本だ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 粘菌@ [bk1] 粘菌@Amazon.co.jp

つづく…

2010-06-28

東京を散歩するのは好きだが,それにバスをつかったことはあまりない. この本は 200 ページくらいのなかに 20 数とおりの都バスをつかった散歩コースを紹介している. そういうわけだから,個々のコースについてはかぎられた場所をかけ足で紹介するのにとどまっている. もうすこしそれぞれにページをさいて,その魅力を紹介したほうがよかったようにおもう.

それぞれのコースのなかにある場所や建物にはは歴史的なものもあり,あたらしいものもある. しかし,著者がとりあげているのはほとんどが歴史的なもの,とくに神社・仏閣,公園などがおおい. 東大本郷キャンパスをとりあげても,最近の建築物などには目もくれず,むかしながらのいちょう並木や安田講堂がとりあげられている. それが著者の趣味なのだろうが,私だったら,もうすこしちがうものにも光をあてるところだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 都バスで行く東京散歩@ [bk1] 都バスで行く東京散歩@Amazon.co.jp

つづく…

2010-07-24

書評をこのブログに書くとともに,Amazon.co.jp と BK1 とにのせてきた. 最初は 1 冊 3 行,書く時間は 15 分を目標にしてきたが,最近では 1 冊 6 行,時間は 20 分くらいになっている.

つづく…

2010-08-21

エッシャーをとりあげた本はすくなくないが,この本はエッシャーの他の種類の作品もとりあげながら,おもにタイリングにもとづく作品をとりあげている. そこから話はペンローズ・タイルやイスラムや日本の文様につながっていく. 想像力や創造力を刺激される本だ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: エッシャーとペンローズ・タイル@ [bk1] エッシャーとペンローズ・タイル@Amazon.co.jp

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2010-09-29

ちかごろ,世間の批判を逆手 (さかて) にとったようなタイトルの本がいくつもでている. すぐにおもいつくのは堀江貴文の 「拝金」,蓮舫の 「一番じゃなきゃダメですか?」 だが,ほかにもあったようにおもう.

つづく…

2010-10-14

佐々木 俊尚 の 「本当に使えるウェブサイトのすごい仕組み」 という本に 「本が好き!」 というサイトが紹介されていた. いろいろ書評が投稿されているようなので,ためしてみようとかんがえた. しかし,これまで投稿してきたアマゾンBK1 とくらべると,いろいろ問題があって,投稿しづらいことがわかった.

つづく…

2010-11-08

著者は長年,富士通の特許部門にいた (つまりは特許をひとに書かせる立場だった) という. だから本書では,どうやってアイデアをだし,どうやってそれを特許にまとめていくかという点に関するさまざまな方法がまとめられている. 企業人にとっても,「まちの発明家」 にとっても,参考になる点があるだろう.

だが,企業で研究開発にたずさわるもの (つまり特許を自分で書く立場) にとっては,ちょっとずれを感じる. 著者は特許の有効性をたかめるために,その適用範囲や目的をずらすことをすすめている. しかし,開発した製品や技術をまもるために特許を書くときには,ずらせないものがある. その制約のなかで有効な特許を取得することが課題となっている身には,本書はちがう世界のもののように感じる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 身近なアイデアを「特許」に変える発想塾@ [bk1] 身近なアイデアを「特許」に変える発想塾@Amazon.co.jp

つづく…

2010-11-22

著者は歯科医と歯科技工士だが,同業者に疑問の目をむけている. とくに,インプラントの危険をするどく指摘している. 歯をうしなったとき,どういう治療をするべきか,あるいは,うけるべきかがテーマだ.

しかし,いささか疑問におもうのは,著者が 「歯が最終的に抜ける大きな原因は,歯周病やムシ歯」 とみとめながら,それを防止する方法については書かずに 「歯にも寿命があります」 とか,「50 歳を過ぎたら徐々に歯は抜けていくもの」 とか書いていることだ. まず歯が抜けるのを予防するのが第 1 だろう. それについて書いてないのは疑問だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 歯医者の言いなりになるな!@ [bk1] 歯医者の言いなりになるな!@Amazon.co.jp

つづく…

2011-03-17

科学者と一般人とのコミュニケーションについての本だが,理科系の自分にとってはかんがえてもいなかった部分がある. こどもに科学がきらわれていることは感じていた. しかし,この本ではとくに物理がきらわれているが,その理由がそれがむずかしいことにあって,著者の分析によれば物理が論理的であり抽象数学的で知覚との対応がつかないことだという. たしかに相対性理論や量子力学を知覚するのは困難だが,高校までの物理は論理というより直感的なものだとかんがえてきたので,私の理解とは正反対だ. このギャップをどうやってうめればよいかはわからないが,うめるべきギャップに気づかせてくれた.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 科学コミュニケーション@ [bk1]科学コミュニケーション@Amazon.co.jp

つづく…

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