2011年5月 アーカイブ

[個人ブログから転載します.]

東京電力の供給能力が逼迫して,節電が必要になっている. 最近は計画停電がほんとうに実行されることはすくなくなってきているが,実行されるかどうかは節電が成功するかどうかにかかっている. それにもかかわらず,まだ節電に関して意識のひくいひとがおおいようにおもう. 自分の行動が不要な電力消費をふやしていないかどうか,もう一度,かんがえなおしたほうがよいのではないだろうか?

4 月 29 日,石巻の写真」 では私自身がおもに日本製紙周辺の写真をとってきた. それは石巻を代表する地域のひとつであるとともに,震災被害がもっともおおきかった地域でもある.

しかし,石巻にはそれらとはもっとちがった,魅力的な風景がある. 「石巻百景」 にはそういう写真がいろいろある.

[個人ブログから転載します.]

東日本大震災では,防潮堤があったにもかかわらず低地にたてた家のおおくが津波で流出したり破壊されたりした. あらたに家をたてる場所としては高台が有力視されているが,頑丈な中層建築をたてて津波の際には上階に逃げる方法や,広大な人工地盤をつくってそのうえに家をたてる方法が提案されている. しかし,おそらく技術的に確立された方法は高台にたてる方法しかないだろう.

ボランティアは基本的に自己責任です. けがをする危険,病気になる危険に周囲のひとが十分に気をくばってくれるとはかぎりません. ボランティアにいくひとは,リスクをできるだけへらすため,あらかじめ十分な情報をあつめておく必要があります.

このサイトにはそれに関連するつぎのような情報があります.

ただし,これだけで十分というわけではないので,さらに情報をあつめて,よりよいボランティアをしてください.

防災・安全」 のページには防災や安全のための一般的な情報をあつめていますが,とくに 「地震・津波・火災」 の情報と 「放射線・原子力発電所」 の情報はそれぞれのページにあつめています.

記録・報道 (地震,津波など)」 のページには一般的な記録や報道の情報をのせていますが,とくに写真集などについては 「被災地の写真」 のページにあつめています.

ボランティアに関する本」 以外の本の書評などは 「災害関連の出版物」 にあつめています.

ボランティア」 の下位のカテゴリーとして,「ボランティアに関する本」,「ボランティア経験」,「支援のためのアイデア」,「支援情報・情報ボランティア」 があります.

[個人ブログから転載します.]

東日本大震災における被災者の秩序だった行動は世界に感銘をあたえた. しかし,この本は災害時にはおおくの場所で,たがいにたすけあい,自分がもつものすべてを他人にあたえ,金銭が機能しなくなるユートピアのような状態が生じると主張している. 例としてとりあげられているのはハリケーン・カトリーナやサンフランシスコ地震や 9.11 などだ.

それとともに,被災者への不信感をもつマスコミやエリートたちがそういう世界を破壊する行為をすることを主張している. 軍隊や警察が窃盗をはたらいていないひとを射殺したり,こわれていない家を破壊したり,避難やボランティアをさまたげたりするという. アメリカで被害にあうのはおもにアフリカ系アメリカ人であり,ふだんはおさえられている偏見や差別が顕著なかたちであらわれる.

日本と海外の市民にちがいがあるからではなくて,日本ではそういう対立関係がないことが,略奪や殺人のデマの発生をおさえ,カトリーナやサンフランシスコ地震などとのちがいにつながっているのではないだろうか. 400 ページをこえるこの本は,そういったことをじっくりかんがえる時間をあたえてくれる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 災害ユートピア@ [bk1] 災害ユートピア@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

柄谷 行人 は東日本大震災や阪神大震災の話から,ついには 「世界資本主義は 2,30 年のうちに存続することができなくなるだろう」 と書いている. しかし,その根拠は十分,明確にされていない.

酒井 直樹 は 「「無責任の体系」 3 たび」 という文章を書いている. そんなこと,いまさら,あらためて言うことか ?!

早尾 貴紀 は東京ももはや放射線において安全ではないので,「仙台にも東京にも子どもを置いておくことはできない」 と書いている. 矢部 史郎 も 「東京を離れて」 という文章を書いている. 気持ちはわからなくはないが,みんながそうやって京都や愛知などに移動し始めたら,どういうことになるのだろう.

著者のなかにはもっとまともなことを書いているひとはもちろんいるが,このひとたち,この雑誌,くるっているのではないだろうか?

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 現代思想2011年5月号@ [bk1] 現代思想2011年5月号@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

東日本大震災にどう対処するべきかをかんがえるとき,いくら未曾有の規模とはいえ,過去の災害時の記録がやくにたつだろう. 当初は阪神淡路大震災の記録がやくにたつのではないかとかんがえていた. それももちろん,やくにたつだろうが,戦災復興の記録もやくにたつのではないかとおもえてきた.

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WiLL 2011 年 5 月号では,震災直後の時点でいろいろなひとがこの大震災について書いている. そのなかには,被災者救援と復興にむけて,まえむきな議論をし,共感するべき点がすくなくない文章もある. その一方で,菅首相や蓮舫大臣の足をひっぱるだけでなく,罵詈雑言をあびせる文章や対談もすくなくない. ふだんならそれもよいだろうが,こんな事態のなかで,建設的な批判ではなく,震災対策をじゃまするような議論をするのは非常識としかおもえない.

[個人ブログから転載します.]

マスコミや有線放送,CATV などによる災害情報をさまざまな面からあつかっている. 章ごとにことなる著者が執筆しているので,一部重複もあるが,それはたいした問題ではない. 過去の災害情報の分析としてはよいだろう.

しかし,今後の参考にしようとすると,インターネットなどに関する記述がほとんどないのが気になる. 東日本大震災でひろくつかわれた Twitter や Facebook についての記述がないのはしかたがないが,この本の出版前におこった新潟県中越地震などでのインターネットのやくわりに関しては,もうすこし書いてあってもよかったのではないだろうか. いずれにしても,今後,大改訂が必要なことはまちがいないだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 災害情報論入門@ [bk1]災害情報論入門@Amazon.co.jp

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20 人以上の著者が災害復興における 「コミュニティ」 について書いている. 読んでいて疑問におもうのは,これらの著者のあいだにどれだけ 「コミュニティ」 ということばに関する共通理解があるのだろうということだ.

最近の日本の災害に関しては,町や村のなかでのひとびとのつながりについての記述がある. しかし,それも抽象的だ. もっと過去のことや海外での事例に関しては,人間が登場せずに住宅のようなモノについての記述にとどまっているばあいもある.

スマトラ地震に関してはアンケートの結果をみて 「コミュニティ」 がたよりにならなかったと書かれているが,そもそも被験者は 「コミュニティ」 ということばを理解できたのだろうかという疑問がわいてくる. ことばがわからなかったから,ひくい評価しかあたえなかっただけではないのか?

最悪なのは,災害が発生する 「事前に耐震・耐火の建物に建て替えておこうというのでは,それは単なる震災という脅しで行う再開発事業に過ぎず (脅し・説得のコミュニケーション),本稿で検討するに値しない」 (1.1.1) という記述だ. まずは価値判断ぬきで記述して,価値判断はそのあとにあるべきだろう. 全体をとおして,いまだ 「復興コミュニティ論」 にはなっていないといってよいだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 復興コミュニティ論入門@ [bk1]復興コミュニティ論入門@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

2 章の最後にあるつぎのことばが,この本のもっとも重要なテーマをあらわしている. 「実際のボランティア活動の現場で気づかされることは,その活動がどのような役割をはたしているかということよりはむしろ,援助者として被災者とどう向き合い,関係を取り結んでいくのかという側面である.」 これは,これまで災害ボランティアがむきあってきたのはほとんど被災者だったということからきている. 東日本大震災ではいまボランティアはもっとガレキやヘドロのようなモノとむきあわされている. この震災でもやがてはもっとヒトとむきあうことになるのだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 災害ボランティア論入門@ [bk1]災害ボランティア論入門@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

著者はさまざまな災害現場において,みずからボランティアとしてはたらきながら,そこでフィールドワークをおこない,エスノグラフィーとしてまとめている. 著者はこのフィールドワークはグループ・ダイナミクスのわくぐみにもとづいているという.

フィールドワークにおいては本来は観察者はそこでおこっていることにかかわらないようにするが,著者はむしろそこに積極的にかかわっていく. それが結果にどのように影響しているのかはわからないままだ. また,(グループ) ダイナミクスがどのようにはたらいているのかもわからない. ただ,ボランティアが被災者によりそい,そのかたわらにいることが強調される.

著者のボランティアとしての経験は貴重だし,それをグループ・ダイナミクスの理論とむすびつけようとしているのもわかるが,説得力には欠ける.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ボランティアの知@ [bk1]ボランティアの知@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

災害ボランティアとしてどういう活動が可能で,どうふるまうべきなのかを,おしえてくれる本である. ただし,ボランティアの内容としてはこどものめんどうをみること,こどもとあそぶことに重点がおかれている. これからボランティアしたいひとが参考にするには,自分がするべきボランティアの内容が この本とあっているかどうかを確認したほうがよいだろう. 水害からの復興もとりあげられてはいるが,わずかな記述にとどまっている.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 自然災害ボランティア ABC@ [bk1]自然災害ボランティア ABC@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

5 月 6 日に,全国紙 3 紙による東日本大震災写真集がとどいた. それぞれの印象を書いてみた.

私としては産経のはおすすめできないが,あとの 2 つのどちらがよいかはむずかしい. しかし,広大な地域をさまざまなかたちでおそった震災の幅をかんがえるなら,写真の数が重要なファクターになり,読売新聞に軍配をあげることになるだろう.

[個人ブログから転載します.]

災害予知情報をつたえるべきかどうか,どうつたえたらいいかといった話題もとりあげられているが,印象にのこったのは流言の発生やひろがりかたについての話題だ. 最近話題のツイッターによる流言はこの本ではまだ登場しないが,マスコミからはじまって,Web やメイリングリストはとりあげられている.

それとともに,ひとびとの不安をなくすには断定的な表現が必要とされたという話もとりあげられている. 地震発生のデマをうちけすには,正確さを重視するならいえないはずの 「絶対起きない」 と断言するようにしたという気象庁地震課長の話である. 福島第一原発事故で枝野官房長官が正確な表現につとめていたために不安が解消できなかったことをおもいださせる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 災害情報とメディア@ [bk1] 災害情報とメディア@Amazon.co.jp

おもにミュージシャンに個人の資金を提供してきた Music Securities は被災地の小規模事業者に資金を提供するためのファンドを運営しています. まだ参加しているのは 6 事業者だけだが,今後に期待したいとおもいます.

新聞などでも報道されているように,連休終了をまたずに,すでにボランティアは減少して不足するようになっているようです. 県外からの参加もつよくもとめられているようです. 宮城県の場合,宮城県災害ボランティアセンターによると,とくに東松島市,亘理町,山元町が募集しているようです.

東日本大震災の被災者むけの募金があちらこちらでよびかけられている. ほかにできることをおもいつかない国民は,義援金をおくることで貢献できたと満足できるだろう. しかし,赤十字などにあつめられた義援金はまだほとんどがプールされたままだ. ひとびとが自分でつかうはずだったおかねがつかえなくなると,景気が悪化することが心配される. すくなくとも当面は,すぐにつかえない赤十字などへの募金はやめて,もっと,すぐにつかえることにつかったほうがよいのではないだろうか.

NPO のなかには,募金されればすぐにつかえるところもあるだろう. 共同募金会はボランティア・グループへの支援もおこなっているという (5/8 追記). 赤十字などよりも,そういうところに募金するほうが効果的だろう. どこに募金するのがよいのか,いま私にもよくわかっていないが,どこか適切なところをさがすことにしよう.

[個人ブログに書いたことをここにも書いておきます.]

石巻でボランティアをしてみて,ボランティアの限界を痛感する. ボランティアにはプロの仕事はできないし,援助が必要でも要請のないところにははいっていけない. しかし,ポランティアだからできることもある.

[個人ブログに書いたのとおなじ内容をここにも書いておきます.]

東日本大震災では地震そのものよりも津波の被害が圧倒的におおきかった. 地震に関してはすでに,地震とたたかうというよりも,地震をのがれる 「免震」 のかんがえかたがひろまっている. 津波をはじめとする水害に関しても,スーパー堤防をつくってそれとたたかうのではなくて,津波や水のエネルギーをにがす 「免波」 の方法をかんがえるべきなのではないだろうか. このかんがえかたをひろげれば,「防災」 ではなくて 「免災」 につながっていくだろう.

4 月 28 日から 5 月 1 日にかけて,石巻,気仙沼,仙台の宮城野区と若林区にいき,写真をとってきました. おもな写真をいくつかのページにわけて掲載しています. このページには仙台市宮城野区および若林区でとった写真を掲載します. このページの写真をクリックすると,フルサイズの写真をみることができます. これらの写真は著作権フリーとします. 自由につかってください.

4 月 28 日から 5 月 2 日にかけて,石巻,気仙沼,仙台の宮城野区と若林区にいき,写真をとってきました. おもな写真をいくつかのページにわけて掲載しています. このページには宿泊した仙台駅付近とった写真を掲載します. このページの写真をクリックすると,フルサイズの写真をみることができます. これらの写真は著作権フリーとします. 自由につかってください.

4 月 28 日から 5 月 2 日にかけて,石巻,気仙沼,仙台の宮城野区と若林区にいき,写真をとってきました. おもな写真をいくつかのページにわけて掲載しています. このページにはおもに気仙沼でとった写真を掲載します. 最初の数枚は気仙沼につくまえの写真です. このページの写真をクリックすると,フルサイズの写真をみることができます. これらの写真は著作権フリーとします. 自由につかってください.

4 月 28 日から 5 月 2 日にかけて,石巻,気仙沼,仙台の宮城野区と若林区にいき,写真をとってきました. おもな写真をいくつかのページにわけて掲載しています. このページには宿泊していた古川と石巻とのあいだでとった写真を掲載します. このページの写真をクリックすると,フルサイズの写真をみることができます. これらの写真は著作権フリーとします. 自由につかってください.

4 月 28 日から 5 月 2 日にかけて,石巻,気仙沼,仙台の宮城野区と若林区にいき,写真をとってきました. おもな写真をいくつかのページにわけて掲載しています. このページには石巻での私が参加したボランティア・ワークにかかわる写真を掲載します. このページの写真をクリックすると,フルサイズの写真をみることができます. これらの写真は著作権フリーとします. 自由につかってください.

4 月 28 日から 5 月 2 日にかけて,石巻,気仙沼,仙台の宮城野区と若林区にいき,写真をとってきました. おもな写真をいくつかのページにわけて掲載しています. このページには仙台のホテルでとったテレビ画面の写真を掲載します. このページの写真をクリックすると,フルサイズの写真をみることができます. これらの写真に関してはテレビ局などに著作権があるため,ご注意ください.

4 月 28 日から 5 月 2 日にかけて,石巻,気仙沼,仙台の宮城野区と若林区にいき,写真をとってきました. おもな写真をいくつかのページにわけて掲載しています. このページには石巻港付近の工場地帯とそのちかくの住宅を中心とする写真を掲載します. このページの写真をクリックすると,フルサイズの写真をみることができます. これらの写真は著作権フリーとします. 自由につかってください.

4 月 28 日から 5 月 2 日にかけて,石巻,気仙沼,仙台の宮城野区と若林区にいき,写真をとってきました. おもな写真をいくつかのページにわけて掲載しています. このページには仙台のグリーン○○○というホテルの写真を掲載します. このページの写真をクリックすると,フルサイズの写真をみることができます. これらの写真は著作権フリーとします. 自由につかってください.

石巻でのボランティアを中心として,仙台,気仙沼をみてきました. その報告を個人ブログ (石巻でのボランティアを中心とした仙台から気仙沼への旅行) に書きました.

マスコミではわからない現地のようすなど,えたものはいろいろありますが,ボランティア・ワークに関しては,一輪車と腰痛に注意する必要があることボランティアにできることとできないことなどがわかりました. ホテルのようすやテレビまでふくめて,やはり,いかなければわからなかったことがいろいろあります.

連休など,ボランティアが集中するときにどうふるまえばよいかも,ある程度わかった気がします (「石巻で道路の側溝さらいのボランティア」 参照).

これまでの災害ボランティアでは,ボランティアがガレキの除去のような力仕事をする場面は比較的かぎられていたのでしょう. そのためか,そういう仕事をする際の注意点は,ボランティア・ワークの注意点というかたちでは書かれていないようです. しかし,継続的な活動のためにはそれはぜひ周知させる必要があるとおもいます.