支援情報・情報ボランティア の最近の記事

Google でつかわれる検索語として震災後 「Twitter」 が急にふえているという (検索ワード:Twitter が震災後に急上昇東日本大震災によって注目された意外なキーワードとは (twinew)) が,それはネットで震災情報をえるとき,Twitter が重要とかんがえられているということを意味しているのだろう. (下図は twinew から引用した "twitter" の「人気度」の表示結果です.)
Google-twitter-search.jpg

また,IMJ モバイルの調査によると,地震発生時に利用した際,「役に立った」,「やや役に立った」 と感じた利用者はツイッターについては 79%,フェイスブックについては 62% だったという.

BizMakoto によると,アジャイルメディア・ネットワークによる調査結果として最も注目された震災関連サービスは 「Google Person Finder」 だったと報じています. この調査結果は,どのくらい引用やリアクションが発生しているかを数値化したものであり,2 位は 「災害情報まとめページ (Google)」,3 位は 「節電ポスター」,4 位は 「災害用伝言板 (au)」,5 位は 「ジョルダンライブ」 だったということです. 30 位までのあいだに個人のサイトも 11 はいっています. 内容は節電やツイッターのまとめがおおくなっています.

情報学を学ぶ人間から、震災時の Twitter 上での情報の扱いについて」 には,震災時の Twitter (ツイッター) のつかいかたに関して,つぎのような点が指摘されています.

  • 大人数向けの発言をする際は細心の注意を
  • 非公式 RT しない、公式 RT が基本
  • 意図的にデマを流さない。(笑わせて安心感を、という意図もあると思います。 発言前に一度確認をお願いします。)
  • 気をつけても間違うときは間違う。間違ってしまったときは誠意を持って訂正、該当postの削除。

詳細は上記のページを参照してください.

NTT コム有志がつくったサイトについては 「NTT コム 有志による Twitter 検索サイト」 に書きましたが,そのほかの Twitter 情報検索サイトをとりあげます.

つぎのページでは,Twitter でながされる膨大な情報のなかから震災関連の特定の種類の情報を抽出するための方法について書いている.

東日本大震災発生後,さまざまな Twitter 検索サイトがたちあがっているが,ITmedia の 「「元気の出る Twitter 検索」 に 「近隣 Tweet 確認サイト」 も NTTコム有志が公開」 によると,NTT コミュニケーションズの有志社員が,被災地を含む各地のつぶやきを地図上でチェックできるサイトなど,Twitter と連携した 4 サービスを公開している」. その 4 つのサービスとは,つぎのとおりだ.

ボランティア情報まとめサイトをめざしてたちあげられた 「助けあいジャパン」 だが,いまのところ,被災地が遠地からのボランティアをうけいれられる状態にないため,からまわりしているようだ.

たちあげの際のことは ITmedia News 「「情報の真空状態」が続いている」 と 「できる範囲でやる ── ボランティア情報サイトの立ち上げ」 (4/1) に書かれている. それによると,つぎのような方針をたてたらしい.

  • なるべく早く、やれるところから
  • 「ボランティアをしたいと考えている被災地以外の住人」 を想定
  • 受け取り手がはっきりしている情報に限った

ほかのボランティア・サイトと協力体制をきずいて,本格的な活動にのりだすつもりだったが,上記のようにうまくいっていないようだ.

2011 年 3 月 29 日の NHK 「クローズアップ現代」 では,「いま、私たちにできること」 と題して,おもに Twitter (ツイッター) などをつかった震災支援のこころみを紹介していた.

このブログでは Twitter のハッシュタグなどについても書いているが,すくなくともいまのところは,直接,Twitter をつかった支援をしてはいない. 正直なところ,Twitter 上でなにがおこっているのかも,把握できていない. そういうなかでは,クローズアップ現代の,ツイッターでの安否情報,聴覚障害者へのインターネットでの手話放送,節電の大規模な呼びかけ運動 (「ヤシマ作戦」) などの紹介は貴重な情報だった.

インターネットの情報はだいたいそうだが,Twitter はとくに,みんながおなじメディアをつかっているにもかかわらず,ほかのひとがなにをしているのか,よくわからない.上記の 「ツイッターでの安否情報」 も,ICT (情報通信技術) を利用しているが,最後は人海作戦で Twitter 上の情報をひろいあげる必要が生じている. もうすこし,自動的にみとおしがつけられないものかとおもう.

「情報ボランティア」 については 「私と阪神淡路大震災と情報ボランティア」 という記事でふれました. 被災者もボランティアも情報をもとめています. 阪神淡路大震災のときは被災地にパソコンをもちこんでニフティサーブで情報をやりとりしたボランティアがいましたが,かならずしも被災地にいかなくても,かれらに情報を提供するボランティアがなりたつとかんがえられます (私自身はそれをめざしていました).

阪神淡路大震災当時はニフティサーブのようなパソコン通信がほとんど唯一の手段でしたが,現在ではインターネット上につぎのような,さまざまなメディアやツールがあります.

  • メール
  • Web (ウェブ)
  • Twitter (ツイッター)
  • SNS [Facebook, Mixi など]

SAVE JAPAN!」 では Twitter (ツイッター) の情報を県ごとにまとめています. つまり #save_{地域} というタグがついた情報を地域ごとにまとめています.

ボランティアの経験豊富なひとは 3 月 20 日現在すでにもとめられていて,また被災地にはいって活動しているひともいます. しかし,経験のないひとへは,被災地にはいるのは 「もうすこし待って!」 というよびかけがなされています.

cnet Japan の 「傍観者ではなく"当事者としてできること"--東北地方太平洋沖地震」 には,いまできるボランティアや混乱をさけるための行動などについて書かれています. 全部を知るには直接リンクをたどってもらうのがよいのですが,その一部だけを紹介させてもらいます.

  • Google の Person Finder (消息情報) には,アップロードされた名簿画像を人手で入力しているが,その人手が不足しているのでボランティアを募集しているということです. これはどこででもできる情報ボランティアのひとつです.
  • 東日本に住むひとなどにむけた,買い占めをやめる運動 とか,不足した電力をつかわなくてすむ西日本へ行こうというようなメッセージがとりあげられています. ただし,これらについてはよくかんがえて行動しないと逆効果になる場合があります.

阪神淡路大震災がおこったとき私 (このサイトの運営者) はつくばにいて,直接のボランティア活動にはたずさわりませんでした. しかし,そこでできることとして 「情報ボランティア」 をこころみました. (「情報ボランティア」 については下記のページを参照してください.)

その記録が 「阪神大震災 -- 情報ボランティアとコンピュータ・ネットワーク --」 というページにのこしてあります. このページの主要な情報は他のサイトへのリンクではなくて,おなじサイトにおいているため,いまでもアクセスできます. (ただし,サイト自体は最初は RWCP (Real-World Computinng Partnership) という組織のサイトのなかにつくって,その後,現在のアドレス (URL) におちつくまでに何回か移転しました.)

また,それにさきだって,「The Great Hanshin (Kobe) Earthquake」 という英語のサイトもつくりました. こちらはリンク集なので,いまではほとんどの情報がうしなわれていますが,いまでも海外からはアクセスされているようです.