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どういう読者を想定しているのかがわからない ― 榊原 大輔 著 「ネットワーク管理のためのパケットフィルタリング入門」

本書では約 300 ページかけてパケット・フィルタリングについて解説している. パケット・フィルタリングとはどういうものか,なにをフィルタするのか,どういう効果があるか,などの点について,ていねいに解説している.

しかし,そもそもパケット・フィルタリングの目的に関する記述が希薄である. パケット・フィルタは QoS のためにもつかうが,読んでいくと,QoS 保証につかうつもりはないらしいことがわかってくる. 目的を明確にしないままでは,読者はどこにつれていかれるのか,わからない. ネットワークやサーバをインターネット上の脅威からどうやって保護すればよいのか,その実践的な方法に関しては最後までわからないままである. どういう読者を想定しているのか,わからない. すくなくとも実践的には価値のない本である.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: パケットフィルタリング入門@ [bk1]パケットフィルタリング入門@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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