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展覧会における “共時化された物語”

展覧会とくにひとりの画家をとりあげた展覧会では,しばしば時代を追って作品が展示されます. おおくのばあい,作風は時代とともに変化するので,時間はいくつかに区分され,その作家を中心とする物語が説明文などのかたちで,かたられます. 展覧会がテレビや映画などとちがうのは,その時間のながれが空間にマップされているということです. いったんは空間にマップされた時間のながれは,そこを回遊する観客にとっての時間のながれというかたちで,ふたたび時間にマップされます.

しかし,この 2 番めのマッピングはふたしかなものです. 観客は意図されたとおりのながれにそって作品をみるとはかぎりません. したがって,展覧会にある確実なものは,“共時化された物語” です. つまり,展覧会あるいは博物館的な展示においては,すべてが静的な世界にマップされています.

キーワード: ストーリー

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