支援物資をおくったり,ボランティアにいったりするときに注意するべき点のひとつは,もっとも支援を必要としている地域は 「情報の真空状態」 になっている,つまりそういう地域からは情報がこないことがおおいということだという.
「災害情報論入門 (シリーズ災害と社会 7)」 という本のなかでも,このことが指摘されている (第 3 部 「応急時の災害情報の活用に関する課題」 ほか).
ITmedia 「「情報の真空状態」 が続いている」 はこの点に注目した記事だ. 新潟県中越地震の際にも 「被災地は被害が大きければ大きいほど情報は 「真空状態」 となり出てこな」 かったという. 東日本大震災でも 「真空状態」 がつづいているという.
「真空状態」 がおこる原因として,マスメディアが避難所情報や生活情報をあまりとりあげないことも上記の記事ではあげられている. しかし,このほかに,現地に行けない,連絡手段がとだえて連絡できない,ほしいものがあっても遠慮してなかなかいわない,なども原因となっているだろう.
いずれにしても,こういう 「真空状態」 があるかもしれないということに注意するべきだろう.
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