[ トップページ ]

メイン

電子図書館・電子書籍 アーカイブ

0001-01-01

IPSJDLib.jpg iPad1001.jpg このカテゴリーには電子図書館 (D-Lib) や電子書籍に関する話題をあつめています. 上位のカテゴリーは Web とインターネット です.

なお,このページは 私の Web サイト アーカイブ のページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2010-04-04 09:20:32 です).

2006-10-21

ソフトウェア研究者の私がどうやってインターネットで論文を検索し,入手しているかということを書いてみたいとおもいます. 検索するとき,おもなソースはつぎの 3 つです.

つづく…

2007-08-17

ネット時代のドキュメント形式」 では 「グーテンベルク以来 500 年以上をかけてつちかわれてきた印刷技術にかわるものをつくりあげるのは容易なことではありませんが,そうしていく必要があります」 と書きました. グーテンベルク以来つづいてきたひとつの伝統は,「文章は縦長の紙 (ページ) に印刷する」 ということでした. この原則はほとんどの印刷物において,なりたっています. 本でも新聞でも,縦長のページをつかったものがほとんどです. しかし,コンピュータ・ディスプレイが横長であることは,うごかしがたいようにおもわれます. 印刷とディスプレイ表示とでは歴史のながさが 1 桁以上ちがっていて,このさきどうなるのかはかならずしもわかりませんが,それでも,私にはグーテンベルク以来つづいてきた縦長のページをコンピュータ・ディスプレイやマルチメディアに向いた横長の表示にかえていく必要があるようにおもわれます.

つづく…

2007-09-19

本や雑誌記事はリファレンスとしてあつかうことができます. つまり,(理想化されてはいますが) タイトルや出版社,発行年月などを指定して参考文献として引用しておけば,いつでももとの本や記事にアクセスすることができます. これに対して,それらと同様に重要なメディアであるにもかかわらず,テレビ番組はリファレンスとしてあつかうことができません. ここに放送がかかえる致命的な問題があるようにおもわれます.

つづく…

2008-03-05

私は会社でも家でも LBP (レーザ・ビーム・プリンタ、レーザ・プリンタ) をつかっています. いろいろなプリンタをつかってきましたが,私のつかいかたには,こだわりやコツ (ノウハウ) があります.

つづく…

2008-05-30

IEEE, ACM などの学会のデジタル・ライブラリには,最近のコンファレンスの論文でも紙からスキャンした,よみにくいものがしばしばみられます. デジタル・ライブラリにアクセスするには最低でも年間 100 ドル程度をはらう必要がありますが,そうやってアクセスした論文はよみにくいのに,Web 上にはしばしばそのクリアな原稿がただでのせられています. 私自身も自分の論文原稿を PDF で Web においています. もちろん,学会の論文をひととおりアクセスするにはデジタル・ライブラリに登録することが必要なのですが,よみにくい論文をみせられると,むだなカネをはらっているような気にもなってきます.

つづく…

2008-07-24

日本で出願した特許の情報は 「特許電子図書館」 において検索することができる. 通常の検索においては 「初心者向け検索」 が便利である. ところが,「特許・実用新案検索」 からは明細書の PDF ファイルがダウンロードできるのに,よくにた 「初心者向け検索」 のメニューからはいるとそれができない. どうなっているのだろうか?

つづく…

2010-01-30

Amazon はだいぶまえから電子書籍端末 Kindle を売っている. これまで発売された類似品とくらべると,かなり売れているらしい. そこに,すくなくともかたちだけみれば似ている iPad を Apple が発表した. Apple は iPad が電子書籍端末だとはいっていないが,そううけとられてもいる. しかし,そううけとろうと,うけとるまいと,2 つの端末がめざす方向はまったくちがっている.

つづく…

2010-02-19

ときどき米国の特許をみる必要にせまられる. そういうとき,まずみるのは US Patent Office の Web サイトなのだが,明細書をみようとすると TIFF viewer が必要になる. いつもここでつまずく. なぜ TIFF なんかつかっているのだろうか?

つづく…

2010-04-04

縦長の印刷から横長の表示へ ― グーテンベルク以来の伝統の改革 ―」 という項目で,ディスプレイが横長なので文書ページも横長にするべきだということを書いた. Kindle も iPad も縦長の画面を採用している. はたしてこれは定着するのだろうか?

つづく…

ACM (Association for Computing Machinery) ではずっとまえから電子図書館が整備されていた. 年間 100 ドル程度をはらうと,いつでも ACM のジャーナルや SIG (研究会) の文献に自由にアクセスすることができる. これはとても便利なのだが,これまで,私が所属している他のどの学会でも実現されていなかった. それがようやく情報処理学会でも実現された. あまりにおそかったが,それにしてもこれは画期的なことだ.

つづく…

2010-05-04

すっかりおかしくなってしまった日本の紙の本の流通. その救世主となるべきなのが電子書籍だという. その論旨をうらづけるためにアマゾンやアップルの電子書籍に関するたたかいぶりをくわしく書いている.

しかし,日本の本の流通の問題点からいきなり電子書籍に話がいくのには疑問がある. そもそもアマゾンは紙の書籍の流通を変革しようとしたはずだ. それがどこまでうまくいき,電子書籍はそれをさらにどう変えようとしているのか? そこまでみていかないと説得力のある議論にはならないのではないだろうか. そうかんがえると,すでに新書としてはかなりあついこの本. 新書として出版することがそもそも無理だったのではないだろうか? 電子書籍として出版すれば,あつさを気にしなくてもよかったかも…

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電子書籍の衝撃@ [bk1] 電子書籍の衝撃@Amazon.co.jp

つづく…

2010-07-01

タイトルのとおり,iPad とキンドル (Kindle) がおもな話題だが,それらだけにとどまらず,ソニーの eBook やボイジャー・ジャパンの T-Time などもとりあげられている. eBook に関してどういう歴史があったのか,それらと iPad やキンドルはどうちがうのか,キンドルのビジネスモデルはどうなっているのか. そういうエピソードがおりこまれ,さまざまな知識をえることができる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: iPad vs. キンドル@ [bk1] iPad vs. キンドル@Amazon.co.jp

つづく…

2010-07-18

iPad が発売されてまもなく買った. iPad はよく電子ブックの端末として,アマゾンの Kindle と比較されているが,読書のために買ったわけではない. Kindle より使用シーンがひろいことが特徴だが,いまのところは Web,YouTube,iPad などがおもな用途だ.

つづく…

2010-09-19

前半 2/3 くらいが対談,後半は電子書籍に関する紙の書籍の紹介や電子書籍の読みかたや書きかたにあてられている. 内容はそれほど濃いわけではないが,電子書籍を対面販売するという 「電子書籍フリマ」 について書かれているところに特徴がある.

日本ではとくに,まだ電子書籍の流通がよわい. 対面販売もおもしろいが,フリマにいけなかったひとが見れる,買えるしかけがないと,この本を読んでもよくわからない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 誰でも作れる電子書籍@ [bk1] 誰でも作れる電子書籍@Amazon.co.jp

つづく…

英語の本に関しては Amazon.com などで電子書籍 (とくに Kindle book) がうまく流通するようになっている. しかし,日本語の本に関しては著作権問題などでゴタゴタして,まだうまく流通するようになっていない. しかし,先駆的なサイトはいくつかあって,ある程度の量の本は買えるようになっている. しかし,おもに値段がたかいという理由で,あまり買う気にはなれない.

つづく…

2010-09-23

アメリカでは電子書籍が爆発的に売れるようになっているのに,日本ではまだないにひとしい. それは日本がおくれているからというよりは,アメリカと日本との出版,流通などのちがいからきていることをこの本はあきらかにしている. 携帯電話の存在もちがいのひとつだが,フォーマットの問題があること,つまり日本では重要な組み版ルールがまだ国際標準である ePub にははいっていないこと,外字や異体字の問題など,日本固有の問題が解決されないと紙の書籍にかわれないことが指摘されている. ほかにも流通,権利などにおいて日本固有の問題があることが指摘されている.

この本は電子書籍を従来の書籍からの発展としてとらえている. しかし,あまりのしがらみのおおきさに,もしかしたら,のぞまれるのは革新ではなくて革命なのではないかとも,おもえてくる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電子書籍の真実@ [bk1] 電子書籍の真実@Amazon.co.jp

つづく…

日本ではまだ電子書籍がどちらにころぶかわからない. そういうなかで先駆的な仕事をしている会社のひとつが廣済堂だ. ところが,廣済堂で電子書籍を買うと,それはアプリケーションとして登録される. 廣済堂から 「100 人の 20 世紀」 (朝日新聞社) という本を買ってみたが,これなどは 10 分冊になっているのでアプリが 10 個インストールされることになる. これは電子書籍とアプリとを混同したまずいやりかたであり,このままでは混乱をまねくことになるだろう.

つづく…

2010-09-24

大半のページが対談でうめられている. そのなかには,このギョーカイを知らないものにはちょっとおもしろいエピソードがいろいろある. しかし,すぐにほかの話にうつってしまうので,結局ほとんどなにもわからないままだ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 電子書籍と出版@ [bk1] 電子書籍と出版@Amazon.co.jp

つづく…

著者のアメリカでの経験をもとに日本の本の将来についても語っている. 電子書籍に関する本のなかには日本の出版社にひきずられたものも多いが,そこから距離をおいたこの本からしかえられないものもあるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電子書籍の真実@ [bk1] 電子書籍の真実@Amazon.co.jp

つづく…

2010-09-26

従来の本と電子書籍とのひとつのおおきなちがいはセキュリティだろう. 電子書籍は有料であれば自由にアクセスできない点で Web とはちがうが,電子的に情報をぬきとれる可能性があるという点では紙の本とはまったくちがっていて,Web にちかい. 従来であれば本で公開されているとはいっても,そのなかの個人情報などが無制限にひろまることはなかったが,電子書籍ではそういう危険がでてくる. 書くときもそれを意識して書かなければならない可能性がある.

つづく…

2010-09-28

電子書籍の本は最近,急にふえた. そのなかには著者がかさなっているものもすくなくない. この本もおなじみの著者陣であり,内容にあまり新鮮さがない. ただ,クリエイティブ・コモンズやウィキペディアがとりあげられているのは他の本にあまりないところだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ブックビジネス2.0@ [bk1] ブックビジネス2.0@Amazon.co.jp

つづく…

編集などに長年かかわってきたひとりの著者によるまとまった電子書籍論である. iPhone, iPad, Kindle などについて,ひととおりのことが書いてある. しかし,著者がくわしいのは電子書籍より従来の書籍についてだ. そこにはいろいろ,おしえられる点がある. しかし,電子書籍については新鮮な情報は比較的かぎられている. 書籍になぞらえて電子書籍の収支をいろいろ計算しているが,書籍とおなじつくりになるのかどうか,ちょっと疑問がある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電子書籍元年@ [bk1] 電子書籍元年@Amazon.co.jp

つづく…

2010-09-29

最近,Kindle や iPad の登場で電子書籍あるいは電子出版がブームになっているが,1999 年ごろにもブームになったことがあった. この本はこのころの記述が中心だ. しかし,アメリカではこのブームは一時的なものにおわり,いままた復活している. 日本ではその間に携帯電子出版がはやってきた.

こうやって歴史をたどっている本書だが,淡々と記述がつみあげられていて,「構図」 にはなりえていない印象だ. ときどきみえてくる著者の意見にも,あまり共感できるところがない. たとえば,フリーソフトに対して 「ソフトウェアの創作的行為で収入を得ることが卑下されている」 と書いているが,これもオープン・ソフトウェアなどへの誤解から生じているとかんがえられる.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 電子出版の構図@ [bk1] 電子出版の構図@Amazon.co.jp

つづく…

iPad や Kindle をつかってみなくても,この本をみるとある程度のことがわかる. 電子書籍の本はいろいろあるが,たいていは iPad や Kindle をすでに知っていることが前提になっている. それにくらべるとこの本は親切だといえるだろう. 電子書籍の種類,値段や流通などについてもよく説明されている.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 電子書籍の基本からカラクリまでわかる本@ [bk1] 電子書籍の基本からカラクリまでわかる本@Amazon.co.jp

つづく…

2010-10-01

最近の電子書籍ブームにさきだつこと 7 年,最近の本ではあっさりあつかわれている,まえのブームをホットにあつかっている本だ. テキスト派と画像派との対立,シャープが BVF と XMDF という電子書籍フォーマットを開発したいきさつなど,貴重な記録といえるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: ブック革命@ [bk1] ブック革命@Amazon.co.jp

つづく…

2010-10-03

日本では縦書きの本や雑誌がおおい. 新聞もほとんど縦書きだ. この文化をまもるために ePub のような電子書籍の標準に縦書きをとりいれようといううごきがある. しかし,はたしてそれは必要な,あるいはのぞましいことだろうか? そんなむだな努力はやめて,いかにきれいに横書きにするかをかんがえたほうがよいのではないだろうか?

つづく…

シャープが 「ガラパゴス」 という電子書籍リーダを発表した. 「ガラパゴス」 という名は,シャープが日本固有の本の文化をできるだけまもっていこうという姿勢をあらわしているといえるだろう. 縦書きをはじめ,禁則処理,ルビ,外字など,日本固有のものはいろいろある. 電子書籍において,これらをどこまでとりいれていくのか… これらをすべてとりいれれば事実上,世界共通のフォーマットの採用は不可能になる,つまり 「ガラパゴス化」 せざるをえなくなるだろう. それがシャープがめざす道なのだろうか?

つづく…

2010-10-06

改装して 2010 年に出版されているが,もとは 1994 年に出版された本だ. 「新装版の読み方」 と題されたあとがきにあるように,当時としては画期的な内容だったといえるだろう. しかし,現在からみれば (当然のことながら) Web 2.0 的なものはまったくふれられていない古典的な電子図書館や電子書籍についての本であり,いま読みかえす価値がどこにあるのか,よくわからない. もはや歴史的な本だといえるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電子図書館@ [bk1] 電子図書館@Amazon.co.jp

つづく…

ITpro に 「電子書籍は “本” ですか?」 という記事がある. このなかでなぜ電子書籍にページめくりが必要なのかという疑問がしめされているが,まったく同感だ.

つづく…

2010-10-09

自宅に保管してあった雑誌の PDF 化をはじめた. 最近 「自炊」 つまり自分の蔵書を PDF 化するひとがふえているというので,それをためしてみようということだ. 本をバラバラにするのは気がひけるし,いきなり何 100 冊の本を PDF にするのも無理なので,まずは雑誌からためしてみようというわけだ. 富士通の ScanSnap S1500 というドキュメント・スキャナーと,中国製の比較的安価な 大型の裁断機を買いこんで,つかってみた. それぞれの長所・短所やつかいかたのノウハウなどがわかってきた.

つづく…

自宅に保管してあった雑誌を PDF 化するために,富士通の ScanSnap S1500 (下の写真) を買って,つかってみた. その長所・短所をまとめてみる.

つづく…

自宅に保管してあった雑誌を PDF 化するために,富士通の ScanSnap S1500 (右の写真) を買って,雑誌の電子化のために,つかってみた. そのつかいかたについて,まとめてみる.

つづく…

自宅に保管してあった雑誌を PDF 化するために,スキャナとともに中国製の比較的安価な 大型の裁断機 (PC009? JT002?, 下の写真) を買って,つかってみた. そのつかいかたのノウハウなどをまとめてみる. なお,裁断機には刃物がついているので,安全にはくれぐれも気をつけよう. 短時間でも,つかわないときにはちゃんとロックしておこう

つづく…

2010-10-10

電子化や Web にむしろ積極的にアプローチしている著者だが,書籍が電子書籍でとってかわられると,印刷屋である著者はメシのタネがなくなってしまうことをおそれている.

印刷屋はこれまでにも技術の断絶を経験してきた. つまり,著者は 「活版で身につけなければならなかった知識とコンピュータ平板印刷で必要な知識が一致するところは多くない」 と書いている. しかし,つぎにくるべき波はもっとおおきいということだろう.

だが,この本にあらわれている著者のこれまでのさまざまな積極的なこころみをみれば,この先もなんとか,いきのびていけるのではないかという気がしてくる. いまとはすっかりちがう業態になっているだろうが,どうなっていくのか,ちょっと興味をそそられる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 我、電子書籍の抵抗勢力たらんと欲す@ [bk1] 我、電子書籍の抵抗勢力たらんと欲す@Amazon.co.jp

つづく…

2010-10-11

保管してあった雑誌を PDF 化している. まだはじめたばかりなので試行錯誤の連続だが,PDF への変換に関して,わかってきたこともある. 検索可能でちいさいファイルをつくるために,ScanSnap と Adobe Acrobat をどうつかえばよいのかがわかってきた.

つづく…

2010-10-14

所蔵雑誌の PDF 化をはじめたので,Adobe Acrobat 9 をそのためにつかう時間がふえた. PDF ファイルを変換しているあいだは,Acrobat で他の PDF ファイルをみることもできないし,Adobe Reader も起動することができない. そこで,Adobe Reader のかわりにつかえる Foxit Reader という PDF リーダをインストールしてみた.

つづく…

2010-10-24

雑誌の自炊を進行させている. 雑誌にはノリでとじた無線とじと,針金でとじた線とじとがあるが,それぞれ,くふうするべきところがちがう. 無線とじはノリが内側まではいりこんだところがあるので,しっかりはがしてからスキャンする必要があるが,線とじにはそういう苦労はない. しかし,線とじは裁断するときに注意が必要だ. うまくきれなかったり,裁断機の刃をいためたりする危険がある.

つづく…

2010-10-31

雑誌の 「自炊」 をすすめているが,そのためにドキュメント・スキャナーをつかっていると,いろいろと気づくことがある. ここでは,よみこみに失敗してとまったときの画像のわかりやすさについて書くことにする.

つづく…

雑誌の 「自炊」 をすすめているが,ドキュメント・スキャナーにかけたときにやっかいなのは,まさつがおおきい紙だ. 写真のおおい雑誌には,うすくてくっつきやすい紙がよくつかわれているが,こういう紙はそもそもまさつがおおきくてすべりにくい. そのうえ,ドキュメント・スキャナーにかけているあいだに静電気がおこって,さらにくっついてしまう. そうすると,2 枚以上いっしょにまきこまれてしまう.

つづく…

ScanSnap S1500 をこれまで Windows 7 のマシンにつないで,つかってきた. 常用のマシンで 「自炊」 すると不都合なこともあるので,1 台べつのマシンを用意して,ドライバやソフトウェアをインストールしてみた. Windows 7 はあまっていないので,Windows Vista にのせてみた. ところが,うまくうごかないのだ.

つづく…

雑誌を 「自炊」 していると,気づくことがいろいろある. 雑誌のページのふりかた (つけかた) もそのひとつだ. 表紙にページをふるのか,ふらないのか? 広告のページをどうあつかうのか? さまざまなページのふりかたがあるが,ちゃんとスキャンできたかをたしかめるのに比較的都合がよいようにできていることがわかった.

つづく…

2010-11-05

CD-ROM から携帯向けまでの電子出版について,アカデミックに書いている. アメリカでは CD-ROM 以前にビデオテックスがあるが,日本では 「キャプテン」 がほとんどつかわれなかったから,CD-ROM が最初といってよいのだろう.

アマゾンやグーグルもあつかわれているが,全体としては従来の出版や書籍の延長線上のものとして電子出版をとらえている. 電子出版にはそこからはみだす部分もあるはずだが,過去を向くのが 「学」 のつく本の宿命なのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電子出版学入門 改訂2版@ [bk1] 電子出版学入門 改訂2版@Amazon.co.jp 電子出版学入門@ [bk1] 電子出版学入門@Amazon.co.jp

つづく…

2010-11-20

雑誌や本をスキャナーにかけらるようにするための裁断機 (PC009? JT002?)10 月はじめに買ったが,その刃が,もう,ぼろぼろになったので交換した. 交換のために,おもわぬところで時間がかかってしまった.

つづく…

2010-11-21

「自炊」 泣かせの,まさつのおおきい紙」 という項目で,まさつがおおきい紙はドキュメント・スキャナーでよみとるのが困難だということを書いた. しかし,さらにやっかいなのは,紙の裏表でまさつに差がある紙だということがわかった. ばあいによると,どうやってもうまく読めない.

つづく…

「自炊」 のために 1 万円くらいの比較的安価な裁断機 (ペーパー・カッター) を買った. その使用感について書いてみよう.

つづく…

2010-11-25

iPad 上の電子書籍アプリケーションのいくつかは,電子書籍のリストを表示するのに 「書棚」 のメタファーをつかっている. しかも,表紙がみえるようにならべるようになっている. ハードウェア版の Kindle においてはリストは文字だけで表示されるが,iPad 版の Kindle ソフトウェアにおいては,iBook とよく似た 「書棚」 がつかわれている.

表紙がきちんとデザインされた電子書籍であれば,たしかにこの方法で本を直感的に検索することができる. しかし,iPad に保存された電子書籍の数がおおくなれば,この方法ではさがせなくなるのは,あきらかだ. そういう意味でこのインターフェースには拡張性 (スケーラビリティ) がない

つづく…

2010-11-26

電子書籍に関するさまざまな話題とくに問題点を解説している. 日本における過去の電子書籍の失敗,iPad における検閲の問題,グーグルがまきおこしたさわぎなどなど.

最後の章ではなかなか有料化できない Web と電子書籍との微妙な関係が分析されている. だが,その関係が今後どうなっていくかは著者にもわからない.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 電子書籍の時代は本当に来るのか@ [bk1] 電子書籍の時代は本当に来るのか@Amazon.co.jp

つづく…

2010-11-27

iPhone と iPad の iOS の版がいずれも 4.2.1 になって,機能がほぼそろった. 動作するアプリケーションには差があるが,PDF の表示機能をくらべてみよう.

つづく…

ITmedia の 「電子書籍 「自炊」 完全マニュアル」 には 「自炊」 のためのひととおりのことが書かれているが,そのなかでも他にあまり書いてなくてやくにたつのは 「動画と写真で確認する――裁断&スキャンのコツ(後処理編) (1/2)」 に書かれた 「紙送りに失敗する場合のチェックポイント」 だ.

つづく…

2010-11-30

最近,電子書籍のためのファイル形式として ePub がもっとも注目されている. ePub にせよ XMDF にせよ,テキストにあたらしいかたちをあたえるためのフォーマットだ. これに対して,これから出版される本や雑誌 (電子書籍) よりこれまでに出版された本や雑誌のほうが圧倒的におおいことをかんがえるなら,既存の本や雑誌をそのまま電子化して,電子化されたことの利点をいかして利用する方法がくふうされるべきだろう. このように,すでにフォーマットがあたえられたテキストをそのまま電子化するファイル形式としては PDF が最右翼だ.

つづく…

2010-12-01

日本電子出版協会 (JEPA) は 1986 年に結成されて現在まで活動してきている. 電子出版について 1980 年代から書いている本はすくないだろう. うすい本であり情報量はすくないが,年表などでこの 30 年間くらいを俯瞰することができる.

電子出版というと現在ではネットワークが欠かせないが,1980 ~ 90 年代には CD-ROM や ROM (電子辞書など) がおもな媒体だった. この本のおもなテーマは辞書や事典であり,それが電子出版をリードしてきたことがわかる. 日本における電子出版の記録として貴重な 1 冊だといえるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電子出版クロニクル@ [bk1]電子出版クロニクル@Amazon.co.jp

つづく…

2010-12-04

この本では 「デバイス」 とよばれている Kindle や iPad などについての本のおおくは,電子書籍や情報端末の表層的な紹介や比較にとどまっている. そのなかで,この本はそれらがもつもっとふかい意味を分析しようとしている.

この本の一番のエッセンスはインターネットの歴史において,自由でひらかれたインターネットをささえてきた 「パソコン=純インターネット生態系」 から,インターネットをとじた世界に分割する 「デバイス=クラウド生態系」 への移行がすすんでいくというところにある. 著者はそれがさらに 「インタークラウド」 というつぎの時代につながっているということまで書いている.

しかし,このような論旨がストレートなかたちで展開されず,また,一般の読者には解説なしではわからないであろう概念がいろいろ登場してくるため,読むのはかならずしも容易でない. しかしそれらが,著者がさまざまな本を読んでかんがえてきたことの結晶であることはまちがいないだろう. 論旨の展開や用語にはいろいろ疑問もあるが,じっくり読めば,いろいろ得ることがあるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: Kindleショック@ [bk1]Kindleショック@Amazon.co.jp

つづく…

2010-12-09

「自炊」 するにも,ひとによって予算もちがうし,本を裁断するか,そのままよませるかというちがいもある. 著者はそういうさまざまなニーズにできるだけはばひろくこたえようとしている. 文章だけでなく写真を多用しているので,具体的な作業のイメージを把握することができる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 電子ブック自炊完全マニュアル@ [bk1]電子ブック自炊完全マニュアル@Amazon.co.jp

つづく…

2010-12-16

著者が映画製作にたずさわったあと,パイオニアでレーザーディスクをあつかうようになったいきさつから,アメリカでボブ・スタインという人物とボイジャー社に影響をうけてボイジャー・ジャパン社を設立し,米社が解散したあとも日本で電子書籍をつくりつづけたこと,そして電子書籍の未来についてまで書いている. 日本のボイジャー社がてがけてきたエキスパンド・ブックや T-Time,青空文庫などについての貴重な記録だといえるだろう.

最後のほうで著者はハードウェアがうつりかわっても本はいきのこっていかなければならない,そのためにはフォーマットの統一が必要だということを強調している. ハードがなくなると読めなくなるだろうアプリとして電子書籍を制作しているひとには,ぜひ読んでもらいたいものだ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 電子書籍奮戦記@ [bk1]電子書籍奮戦記@Amazon.co.jp

つづく…

2011-01-15

iPad をタイトルにふくむ本はやまほどあるが,この本はガラパゴスなど,iPad 以外の 「電子書籍リーダー」 にも配慮している. まだ iPad 以外は未知の点がおおい現在では iPad 中心にならざるをえないが,アンドロイドやキンドルでの操作もあつかわれている. ウィンドウなどの図版を多用してわかりやすくしようとしているようだが,200 ページにみたないうすい本であり,図版はちいさくて,見づらい. 1 冊でひととおりのことを知りたいひとにはよい本だろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 2030年 メディアのかたち@ [bk1]2030年 メディアのかたち@Amazon.co.jp

つづく…

2011-01-20

Kindle や iPad につづいて日本でも Galapagos や Sony Reader が登場してきたが,著者は事情通としてそれらの裏をさぐる. この本にはいろいろ知らなかったことをおしえてはもらった. しかし,エピソードをつらねているだけで,それらをつないでストーリーがみえるようにするところまではいっていない. それは読者にあたえられた課題なのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電子書籍革命の真実@ [bk1]電子書籍革命の真実@Amazon.co.jp

つづく…

2011-02-27

電子出版,電子書籍をめぐる雑然とした状況と著者のかんがえを記述している.

著者は電子書籍のフォーマットはあまり重要でないといい,標準フォーマットである EPUB を利用するのが賢いというラディカルなかんがえを書いている. EPUB には日本語固有の縦書きやルビの機能がないが,(日本の文化を無視して) 「この際,日本語も全部横書きでいい」 というような乱暴なことまでいう. また,「既存の紙出版の概念をいったんチャラにしなければならない」 とも書いている.

一方で,これまで本の販売にかかわってきた書店だけでなく出版社までが生き残れない 「中抜き」 の問題をあつかっているが,「やはり出版社の役割は大きい」と結論づけている.

この本じたいも雑然としているし著者のかんがえにあまり賛同はできないが,日本の 「常識」 にはとらわれていないといえるだろう. 通読することでみえてくるものもあるようだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電子出版の未来図@ [bk1]電子出版の未来図@Amazon.co.jp

つづく…

2011-03-12

電子書籍のレイアウトやフォーマットを解説し,EPUB 形式にしぼって,InDesign, Dreamweaver, Sigil というツールを順につかうつくりかたを解説している. 「作り方」 をこれだけ詳細に書いた本はほかにないのではないか.

しかし,いまのところ EPUB は日本語に対応していない. この本で例題としてとりあげているのも英文の本だ. この本を読んで英文の本をつくろうというひとはほとんどいないだろうから,この点はおおきな弱点だ. EPUB が日本語に対応したらこの手順でつくれるだろうが,もしかしたら,そのころには適切なツールもいまとはちがっているかもしれない.

もうひとつ書いておきたいのは,この本におけるスタイルシートのつかいかたには疑問があるということだ. かんたんにするためにひとつのスタイルシートをあちこちでつかうのはわかるが,タイトルのスタイルとして bookcover をつかうのがよいとはおもえない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電子書籍の作り方@ [bk1]電子書籍の作り方@Amazon.co.jp

つづく…

カテゴリー

Creative Commons License
このブログはつぎのライセンスで保護されています. クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
Powered by
Movable Type 3.36