自宅はもう約 20 年まえにたてたものですが,たてるまえから建築として一番きにいっている場所は階段室です.
冷暖房の温度設定にまつわる話題を書きます. 温度をはかって最適化しようとする理科系の私は家族から奇異におもわれていましたが,いまではそれがただしいやりかたであることがわかったのではないかとおもいます.
レジ袋のむだをへらすため,有料化が検討され,“マイバッグ” をもっていくことが奨励されようとしています (たとえば 「レジ袋削減キャンペーン実施中」). 有料化によってむだをへらそうというのはけっこうなことですし,“マイバッグ” をもつのがよいとかんがえるひとはそうすればよいでしょう. しかし,コンビニにいくとき,いちいち “マイバッグ” をもっていきたいとおもうひとがどれだけいるでしょうか? 私は “マイバッグ” をもつのではなくて,レジ袋をくりかえしつかうようにしています.
温暖化防止のためには白熱電球を蛍光管にかえるのが有効です. これまでつかわれてきた器具をいかし,これまでつちかわれてきた文化を継承していくには,できるだけ白熱電球にちかい蛍光管をつくるのがよい. 東芝はこの仕事を徹底的にやってきています. このこだわりは賞賛するべきものでしょう. かたちもとことん白熱電球に似せ,点灯したときのみえかたまで似せた電球形蛍光管 ネオボール Z-REAL EFA10EL8R については 「建築としての自宅で一番,きにいっている階段室」 でもふれましたが,もう一度,この蛍光管について書いてみたいとおもいます.
最近,家電量販店などで,しばしば消費者がリサイクル費用をはらって回収された家電品がリサイクルされずに横流しされていることが問題視されています. 不当にもうけたのだとすればどこかに問題があるとはおもいますが,リサイクルつまり廃棄するよりそのまま使用できるものなら使用したほうがエコロジー的にはよいはずです. それが問題とされてしまうことじたいに,どこかおかしな点があるのではないでしょうか?
本書は環境問題に関して,まちがった知識が流通していること,それがマスコミによって流通させられていること (とくに朝日新聞のなまえが複数回あらわれている) を指摘している. そして,われわれがどういう論理にだまされているのかをしめしている. ダイオキシンは猛毒だとか,温暖化によって北極と南極の氷がとけて海水面が上昇するというウソには私もダマされていた. マスコミがウソをながさないようにすることがまず必要だが,それにだまされないようにするためのヒントをあたえてくれている. とはいえ,だまされないようにすることは,そんなに容易ではない.
評価: ★★★★☆
武田 邦彦 は 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」 という本にひきつづき,「環境問題はなぜウソがまかり通るのか 2」 という本でもペットボトルのリサイクルの問題点を指摘しています. リサイクルは環境負荷をかえってたかくするので,ペットボトルを 5 回つめかえてつかうことをすすめています. 回数を意識したことはありませんが,ペットボトルをくりかえしつかうのは私が実践してきたことでもあります. また,私はふだんはなるべくペットボトルの飲料を買わないようにして,かわりに紙パックの飲料を買うようにしています.
あまりタイムリーな話題ではないのですが,武田 邦彦 著 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか 2」 という本にクールビズの問題点が指摘されているのを読んだのをきっかけに,私のクールビズについてのかんがえを書いておこうとおもいます.
前著にひきつづいて,温暖化問題のウソや,バイオ燃料をつくるのにそれ以上の石油がいること,ペットボトルなどのリサイクルがかえって環境負荷をたかめたり問題をおこしたりすることなどを指摘している. リサイクルをやめてプラスティック廃棄物も焼却するほうがよいと主張しているが,それは結局,対策としてはゴミをへらすしかなく,ものを愛用するつまりだいじにつかうべきだということになる. たとえば,ペットボトルを 5 回くりかえしてつかうことをすすめている. 環境問題にはそんなにウマい手はなく,政府などによってマヒさせられている常識をちゃんとはたらかせることが必要だということだろう.
評価: ★★★★☆
関連リンク:
環境問題はなぜウソがまかり通るのか 2 @
,
環境問題はなぜウソがまかり通るのか 2 @Amazon.co.jp
.
環境問題に関する議論にはウソがおおいという. 同様の趣旨の本として 武田 邦彦 の 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」 (1, 2) がある. 本書では地球温暖化問題,ダイオキシン問題,外来種問題,自然保護の 4 点がとりあげられていて,そのうち最初の 2 つは前記書とかさなっている. ウソをあばいて読者がだまされないようにするのはたしかに重要なことだが,本書では現在主流の論点がくずされたあと,かわりにどうしたらよいのかがほとんどわからない. 最初の 2 つの問題に関しては前記書のほうがもうすこし建設的な議論をしているようにおもう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク:
環境問題のウソ@
,
環境問題のウソ@Amazon.co.jp
.
私がどのようなシャワーヘッドをつかっているかについては 「シャワーヘッドの形状とつかいかた」 という項目に書きました. シャワーは節水のため,ぎりぎりしぼってつかうようにしています. これで冬場は問題ないのですが,夏になるとこまった問題がおこってきます. 水の温度が設定温度よりたかくなったり,逆にひくくなったりする (水がでる) のです. つぎに買うときはこういう問題がおこらない給湯器が買いたいとおもうのですが,以前しらべたかぎりでは,いまのガス給湯器にはこの点に配慮したものがほとんどないようです.
本体が安価なエアコンは効率がひくくてエネルギー浪費・温暖化につながります. しかし,省エネルギー・温暖化防止につながるエアコンは本体が高価です. どうやってエアコンを選択するべきなのでしょうか? 私はエアコンを使用する頻度によってきめています.
妻がビデオカメラにカセットをいれるときにいちいち音がするのはうるさいといっていました. わが家の電気製品のなかでは電子レンジも 「チン」 とだけいえばいいものを,ながながと音をたてます. 最近はしゃべる電気製品もあるので,そういうものを買ったら,もっと騒々しいことでしょう. 日本にきた外国人がよくいうことは,電車のアナウンスがうるさいということだそうです. 電気製品がたてる音も,やはり日本人の特性を反映しているということでしょうか?
太陽光発電や風力発電は化石燃料の使用量をへらし,省エネルギー・温暖化防止のために有効です. しかし,このような自然を利用した発電は自然条件におおきく左右されます. そのため,自然の電力源がすくなくなったときにそなえて,電力会社は火力発電に設備投資することが必要になり,収益を圧迫しています. この問題を解決 (軽減) するのに,電力の需要と供給の関係に応じた価格設定する,つまり価格の変動制が有効だとかんがえられます.
この 1 年のあいだに 2 個のエアコンを交換する必要がありました. これらは故障による交換なので,なやむ必要はとくにありませんでした. ところが,わが家には 1990 年ころのふるいエアコンが 2 台のこっています. これらを交換するべきかどうか,マニュアルにある仕様とあたらしいエアコンの仕様とをくらべてかんがえたのですが,エアコンの機能の差もあり記述法のちがいもあって,比較は困難でした.
武田 邦彦 著 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」 のウソをあばくと称している. たしかに,武田の本の弱点を突いてはいる. しかし,それは武田の本の本質的な部分ではない. 本質をはずした部分ばかりを執拗に攻撃しても,うんざりするだけである. この攻撃を真にうけて武田の本の価値をうたがうひとがいたら不幸なことだが,これまでの書評をみるかぎりでは,さいわい,そういうひとはすくないようである. この本のなかではむしろ,武田への攻撃を終えて他のさまざまな温暖化を否定する言説を分析している部分のほうがおもしろい. ただし,ここもダマされないように注意ぶかく読む必要があるだろうが…
評価: ★☆☆☆☆
関連リンク:
“環境問題のウソ”のウソ@
,
“環境問題のウソ”のウソ@Amazon.co.jp
.
暖房はその規模や燃料などによって分類されていることがおおいのですが,省エネルギー,温暖化などの観点からすると,もっとちがった分類が必要なようにおもわれます. なぜなら,ファンヒーターやエアコンなどのような風をおこすしくみでは,風のために体感温度がひくくなるとかんがえられるからです. 環境省などでは暖房温度を 20℃ 以下にするように推進していますが,実際には 20℃ ではさむいというので,まもられていないのが実情です. 熱を拡散させるためにつかうしくみや空気環境 (風など) までうまく制御しなければ,快適でかつ省エネ・エコロジー的な暖房を実現することはできないのではないでしょうか?
省エネや環境のため,つまり CO2 排出量をおさえるために暖房温度を 20℃ にしようということがいわれています. これは設定温度を 20℃ にしようということなのでしょうか? 設定温度を 20℃ にすれば室温は 20℃ になるのでしょうか? この問題についてかんがえてみたいとおもいます.
CO2 排出量削減が世界的な課題となっています. 日本では企業などに関係する排出量はかなりひくくおさえられていますが,家庭に関係する排出量の増加が問題になっています. 家庭に関係する排出量をふやしているおおきな原因はエアコンです. 快適さをできるだけ犠牲にせずにエアコンに関連する排出量をへらすには,どうすればよいのでしょうか?
1 年半ほどまえまで,居室で使用していたエアコンが不調になり,あたらしいエアコンを導入しました. その過程においては,どういうエアコンを何台買うべきかをきめることが課題となりました. ちいさなへやであれば,あまりなやむ必要はないのですが,居室は 20 畳をこえる空間をもっているので,家庭用のエアコン 1 台だけでは能力が十分とはいえません. そのために,かんがえるべき問題がでてきたのでした.
庭に緑があれば,いかにも環境によさそうですが,ほんとうにそうでしょうか? 庭に植物があれば光合成によって炭素 (CO2) が固定されますが,庭のひろさがきまっている以上は,いつまでも成長しつづけることはできません. 不要になった葉や木の枝を処分すると,CO2 はかえってふえてしまうのだとおもえます.
シャープをはじめ,日本ではいろいろな会社が家庭用の太陽電池パネルを生産しています. これらは温暖化防止に効果があり,かつ 20 年つかうともとがとれるといわれています. しかし,これはほんとうでしょうか? ちょっと検証してみました.
通信ネットワークにおいては,受信した情報は通常はだれか特定のところで発信されたものであり,おおくのばあいに発信者を特定することができます. ところが,同様のネットワークによっておくられてくる電力に関しては,どこからおくられてきたものかを特定することができません. にもかかわらず,とくに欧米などでは環境に配慮した特定の発電者から電気を買うことができるようになってきています. これはふしぎなことだとおもえます.
マイクログリッドの厳密な定義はこの本にゆずるが,それは従来の電力ネットワークに接続される分散した電力供給者と消費者とで構成される. 家庭の太陽光発電システムもマイクログリッドの一部になりうるが,この本がおもな対象としているのはもうすこし大規模な,企業などの発電システムであり,発電機器としてもマイクロ・ガスタービン,マイクロ・ガスエンジンなどがとりあげられている.
世間では太陽光発電に関しても CO2 が削減されるといった利点ばかりが強調されているという印象をうける. しかし,カリフォルニアやニューヨークでかつて発生した停電は,電力の安定供給がそんなにかんたんなものでないことをしめしている. 分散型の発電がひろまれば,電力系が不安定になるのではないかという私の疑問に,この本はこたえてくれた. ひとことでいえば,これから解決するべき課題が山積しているということである. 理系の私にもわかりにくい技術的な内容をふくんでいるが,おおまかな把握のためにはやくにたつとおもう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク:
マイクログリッド@
,
マイクログリッド@Amazon.co.jp
.
資本主義経済においては,分業,大規模化,集中,グローバル化がめざされてきました. ひくいエネルギー・コストのもとではものを移動させてもそれほどコストがかからないからです. しかし,温暖化をはじめとする環境問題が深刻化し,エネルギー・コストが大幅に上昇すると,そういう方向はかならずしものぞましいものではなくなってきます.
逆の極端は自給自足です. 完全な自給自足を復活させることはかんがえられませんし,情報通信のグローバル化は今後もさらにすすみ,過去にもどることはないでしょう. しかし,モノに関しては分散的な生産・消費をゆるいネットワークによってむすぶシステムがひとつの理想形になるのではないでしょうか?
京都議定書の基準となっている 1990 以降の日本の CO2 排出量のグラフをみると,1995 年に急増し,その後は増加する傾向にはあるが減少している年もあることがわかります. 1995 年に急増した理由をしらべてみました.
この本は著者の花粉症との想像を絶するたたかいの記述からはじまる. さいわい私はそれほどひどい花粉症ではないので,これはひとごとなのだが,著者とおなじくらいくるしんでいるひとにとってはヒントがえられるだろう. 後続の章では花粉症に関する俗説や花粉症がまちがった政策からうみだされたことなどがのべられていく. 私自身もこれまでえていたまちがった知識をただすことができた. ただしい知識をえることが今後の花粉症対策にむかうための世論形成にやくだつだろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク:
花粉症は環境問題である@
,花粉症は環境問題である@Amazon.co.jp
.
辰巳 渚 の 「「捨てる!」 技術」 をはじめとして,捨てること,整理することに関する本がおおい. 私自身は,本はともかく,情報がつまっていないモノに関しては捨てるのがおしいとはあまりおもわなくなったのですが,それにもかかわらず,最近は捨てるのがますますおっくうになってしまいました. それは,環境・リサイクルのせいです.
2 つの語をくみあわせて Google などで検索するととてもおもしろい結果がでることがありますが,「ビニールハウス」 と 「温暖化」 もそういうくみあわせのひとつです. 検索の意図は 「ビニールハウス栽培は温暖化を促進するか防止するか?」 という問題のこたえをさがすことでした. 当然のように yes と no の両方のこたえがみつかりますが,予想していなかったおもしろい検索結果がありました.
日本の土地は米作に適していますし,米作が必要とする大量の水を供給することができます. 世界的な水不足によって,こうした米作に適した土地はへってきています. 日本はゆたかな水をいかす農業戦略をとるべきではないでしょうか?
「地球は人類が排出する CO2 によって温暖化している」 という説が主流になっていることはまちがいないでしょう. しかし,いまでもそれはウソだと主張するひと,そう主張する本は多数あります. では,もしその可能性がひくいとしたら,ほうっておけばよいのでしょうか? 私はそうではないとおもいます. 温暖化によるリスクは非常にたかい. とすれば,その可能性がひくいとしても,またおもな原因が人類が排出する CO2 でないとしても,十分な対策をとっておくべきでしょう.
最近,石油価格が急激に上昇しています. 投機によって需要以上に値上がりしたぶんはいずれさがるでしょうが,需要そのものが大幅にふえている以上,それほどさがることは期待できません. そういうなかで,これまでトラックにたよってきた国内の貨物輸送はコストが上昇しています. くるしんでいるトラック輸送業界にさらに追い打ちをかけることにはなりますが,これは石油の消費がすくなく CO2 排出もすくない鉄道輸送を復興させるチャンスなのではないでしょうか?
「石油価格高騰を機に鉄道による貨物輸送を復興させよ!」 という項目で,CO2 削減などの目的のため,貨物輸送に鉄道をつかうべきだと主張しました. しかし,輸送に時間がかかることが鉄道貨物輸送の普及をさまたげているとかんがえられます. 武蔵工大の 中村 英夫 学長らはその解決策として東海道物流新幹線構想を提案しています (6 月 25 日の NHK 「視点論点: CO2 削減と物流新幹線構想」 および 「東海道物流新幹線構想」). 貨物用の新幹線をつくることで時間の短縮をはかり,需要を喚起しようというわけです. 画期的な案にもみえますが,いろいろと問題もみえてきます.
わが家のリビングはかならずしも冷暖房効果がよくありません. その最大の原因は窓から熱がにげたり,はいったりすることにあるとかんがえられます. そこで,対策を検討してみました.
薄型テレビの主流は液晶とプラズマですが,その消費電力にはだいぶ差があります. それでけでなく,プラズマのなかでもメーカーなどによってだいぶ差があります. これだけ温暖化・省エネがもとめられているなかで,テレビを買うときには消費電力を気にしないのでしょうか?
紛争のタネにもなっている水にかかわる国家間の問題や日本における水の問題などについて書いている. 著者も日本人は水資源の問題には無関心になりやすいと指摘しているが,アジアの水問題に関しては日本が指導的なやくわりをはたすべきだと主張している. しかし,「湯水のように」 水をつかう日本人にそのやくわりがはたせるのだろうか?
評価: ★★★☆☆
関連リンク:
地球の水が危ない@
,地球の水が危ない@Amazon.co.jp
.
第 1 章では地球温暖化への疑問を 100 ページ以上にわたってのべている. 著者独自の見解であり,根拠はあやしいが,温暖化に関して 「ウソ」 も報道されているから,それを指摘することには意味がある.
第 2 章はリサイクルの問題点を指摘している. リサイクル費用は需給関係によってきめられているわけではないから,資源消費量に比例していると主張している. つまり,費用のかかるリサイクルは実は資源を浪費しているということだ.私も以前から高価な 「エコ商品」 は信用しないことにしているし,費用のかかる家電リサイクルからのがれたいとおもっている.
第 3 章ではこのシリーズ 1 ~ 3 全体のまとめであり,さまざまな問題がとりあげられている. 1990 年以降の (ウソの) 環境問題は一部の科学者がつくりだしたものだという. そして,シリーズ 1 では朝日新聞がヤリ玉にあげられていたが,この本ではあちこちで NHK が批判されている. 著者は最近の子供は 「科学技術は悪だ」 という印象をもっているという. NHK がウソの環境問題をとりあげて悲観的な情報ばかりを報道して若者に悪影響をあたえているので,NHK をみることをすすめていないという.
1990 年以降,日本人は経済だけでなく科学や歴史など,さまざまな問題に対して自信をうしない,悲観的になっていた. 自信と希望,そして著者のいう誠実さをもつことが環境問題のただしい解決のためになるということはたしかだろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク:
環境問題はなぜウソがまかり通るのか3@
,環境問題はなぜウソがまかり通るのか3@Amazon.co.jp
.
武田 邦彦 をはじめ,数人の日本人が環境問題に関する主流の議論に異をとなえる本を書いているが,この本はバチカンの大学教授が書いたものだという. そのため 「正しいエコロジーとは何か」 などの点でキリスト教の影響がつよく,日本人にはうけいれがたい部分もあるとおもわれる. また,論旨に疑問の点も多々ある.
しかし,人口増加や優生学と環境保護運動とくにグリーンピースや WWF との関係など,日本人が書いた本とはちがう視点を提供してくれる. 地球温暖化の問題はもちろんとりあげられているが,ほかに森林破壊,種の消滅,遺伝子くみかえ,大気汚染などの問題もとりあげられている. 環境問題をひろくとらえるためには,参考になる 1 冊である.
評価: ★★★☆☆
関連リンク:
環境活動家のウソ八百@
,環境活動家のウソ八百@Amazon.co.jp
.
石油,温暖化,農林水産業など,さまざまな問題がとりあげられている. 新聞などにだまされずに 「本質を見抜く力」 をやしなおうという趣旨はよい. しかし,ほんとうにこの対談によって本質が見抜かれているのかどうかについては,疑問がおおい. この本にもだまされないようにしよう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク:
本質を見抜く力@
,本質を見抜く力@Amazon.co.jp
.
人類が化石燃料をつかいつくして二酸化炭素にかえようとしていることに地球は耐えられるのか? 著者はさまざまな面からその異常さを追及する. 人口爆発による資源消費増大やダム建設による自然破壊,公害などの問題もとりあげられる. 最後の 2 章ではわれわれがこのような問題にどう対処するべきかを論じていて,さまざまな対策がしめされている. しかし,それらは経済成長のかわりにワークシェアリングによる雇用増大をというような,問題のおおきさのわりには,あまりにささやかなものであるようにおもえる.
評価: ★★★☆☆
地球温暖化に関する多数の本のなかの 1 冊である. 「温暖化はウソだ」 という趣旨の本もすくなくないので,本書では現在あつまっている証拠からは温暖化していると判断できるが,それがくつがえる可能性もあることを,かなりのページを割いて,説明している. これは著者が一番いいたかったことではないだろうが,書かざるをえなかったのだろう.
そうしたうえで,著者は温暖化は避けてとおれない可能性がたかいが,それをどうやっておさえるかを論じている. 日本にとってはまず京都議定書の約束をまもらなければならないが,ゲタをはかせられるのでそれは達成可能である (がんばる価値がある) ことを示している. 京都議定書以降についても,「環境も経済も」 両方大事にすることができると書いている.
温暖化に関しては悲観的な意見をもつひと,温暖化そのものがあやしいのでほうっておけばよいという意見をもつひとなど,さまざまである. そういうなかで,著者の意見はもっとも建設的でバランスがとれたものだといえるだろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク:
地球温暖化後の社会@
,地球温暖化後の社会@Amazon.co.jp
.
最近,コンビニやスーパーにいくときはレジ袋をもっていくようにしているのだが,もっていった袋ではたりなくなることがある. スーパーへはレジ袋を 2 枚もっていくのだが,いたみやすいものは単独で袋にいれたいので,たりなくなる. 「マイバッグ」 がエコだとおもいこんでいるひとたちは,たぶん 1 枚だけ袋をもっていくのだろうが,こういうとき,どうするのだろう? やはり,たりなかったぶんはレジ袋にいれてもらうのだろうか?
グリーンピースやシー・シェパードなどによる過激な環境運動・動物解放運動の背景として,アメリカの 「正義のためには暴力も辞さない」 思想があることを論じている. 「アメリカの内なるテロ」 がこの本の主題だが,ブッシュが外にむけた暴力も根はおなじなのではないだろうか.
評価: ★★★☆☆
関連リンク:
エコ・テロリズム@
,エコ・テロリズム@Amazon.co.jp
.
タイトルからはゴミ分別に否定的なニュアンスが感じられる. 実際にそういう話題がいくつもふくまれているが,全体としては分別を否定しているわけではなくて,うまくいっていない例があげられているということだ. ゴミ収集に関してはいろいろ混乱があり,そこから結論的なものはひきだせていないが,これらの例を参考にして今後のゴミ収集をかんがえるためには有用だろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク:
ゴミ分別の異常な世界@
,ゴミ分別の異常な世界@Amazon.co.jp
.
12 月なかばまではかんがえていなかった太陽光発電とエコキュートの設備を急遽いれることにした. 太陽電池パネルをのせるまえに屋根の修理・塗装もする. これはイー○○建創という会社のとびこみ営業からはじまったことだが,結局,えらんだのは徳屋という会社だ.
仕事がいそがしくて書けないでいるうちに,「屋根修理から太陽光発電・エコキュート設置へ! ― ドタバタときめた自宅の工事」 に書いた工事がおわった. すでに東京電力につないで太陽電池で発電した電気を売電している. エコキュートに関しても,導入した機種の特徴をいかすくふうをしながら,つかっている.
エコキュートにはたいてい 「追い焚き」 と称する機能があるが,これはあまりつかいやすい機能ではない. これはタンクにたまった湯によって,さめた浴槽の湯をあたためる機能なので,ガスの追い焚きとくらべると効率がわるくて,40 ℃ にするには数 10 分かかる. そこで,この機能もいかしつつ,もうすこし効率よく 「追い焚き」 する方法をかんがえた.
屋根のうえの太陽電池パネルがはたらきだした. きょうが設置後はじめての休日だが,天気は,日がさしたり,くもったりしていて,発電量をたしかめるにはぐあいがよい. パネルはあわせて 9 kW ぶんだが,午前中はれているときにはこの季節 (4 月) でも 7 kW くらいに達する. 夕方には,日がさしていても 1 kW 以下になってしまうが,それにしても期待以上のできだ.
シャープの太陽光発電設備には液晶モニタがついてくる. ネットワークにつないで PC でみられれば専用の液晶モニタはいらないとおもうのだが,これは必須の部品だという. 逆にネットワークにつなぐことはオプション機能なのだが,これを家庭内 LAN につないでみた.
「金田太陽電池発電所」 という名称で東京電力と契約した. 最大 9 kW の太陽光発電による電力を 1 kWh あたり 48 円で売電する. 他の項目にも書いたが,この季節でも最大 8 kW をこえる発電能力がある.
屋根に太陽電池を設置して運用してみて,スマートグリッドへのみちのりがかなりはっきりみえてきたようにおもう.
190 ページという,新書としても比較的うすい本のなかに,歴史,標準化,日米政府や各社のとりくみなど,スマートグリッドの 「すべて」 がまとめられている. スマートグリッドの資料としてはよくできているといえるだろう.
しかし,どうも,こころにうったえてくるものがない. 読んでも記憶にのこらないというのが正直な印象だ.
評価: ★★★☆☆
関連リンク:
スマートグリッド入門@
,
スマートグリッド入門@Amazon.co.jp
.
会社からのかえりにとおる鍋横商店街には,いま,アーケードにずらっと赤ちょうちんがならべられている. クリスマスの季節にはうす青の LED (発光ダイオード) でかざっていたが,いまは白熱電球の赤ちょうちんだ. これはそれなりに消費電力がおおきい. いきなり全部を LED にかえるのは予算がかかりすぎるだろうが,すこしずつでもかえていったほうがよいようにおもう.
1 リットルのペットボトルを再利用している. わかした麦茶をつめて,そのまま,あるいは冷蔵庫でひやして,つかっている. まだそれほどいろいろためしてはいないが,再利用に適したものとそうでないものとがあることがわかってきた.
太陽電池を設置しエコキュートを導入したときにオール電化にする,つまりガスをいっさいつかわないようにするということもかんがえられたのだが,そうしなかった. その理由を書いてみよう.
冬になるとわが家の浴室と脱衣室はけっこうさむかった. これをどうやって暖房するかが,ずっと,うまく解決されていない課題だった. これまではファン・ヒーターを設置してきたが,1 kW 程度のヒーターでは十分にはあたためられないし,けしわすれると電気代がハネあがって,エコでないという問題があった. 浴室暖房のためには 「暖房乾燥機」 というものがあるが,これが解になりえないのは,ほとんどあきらかだ.
それに対して,まだ最終的な解になるかどうかはわからないが,脱衣室にエアコンをつけることで解決をはかってみた.