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文学 アーカイブ

0001-01-01

MatchGirl.jpg このカテゴリーには小説,詩歌などに関する話題をあつめています. 上位のカテゴリーはアート・イベント・エンターテイメントです.

なお,このページは文学アーカイブのページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2007-11-03 16:43 です).

おもくなるのをさけるためにアーカイブのページには写真がはいらないようにしていますが,個別ページにある写真をここにいくつか引用しておきます.

2007-05-06

子供が俳句をつくる宿題をもらってきたが,子供がつくらないうちに,親のほうがいろいろ俳句をつくってしまう.

かぶとむし えさからはなれぬ かごのなか

かたもみで 親孝行する 子供の日

子供の日 みずあびしてる こいのぼり (ほんとうは雨がふったのは翌日)

2007-10-09

秋晴に 咳する二人 家ごもり

つづく…

2007-10-13

ブログの本は多数あるが,文章のかきかたについての本はほとんどない. したがって,本書は希少なものだといえる. とはいっても,本書ではブログの文章を特別なものとかんがえているわけではなく,まずコラムとエッセイに分類し,エッセイのかきかたとして 「枕草子」,「方丈記」,「徒然草」 という 3 つのコースからえらぶことをすすめている. 非常に古典的な分類だといってよいだろう. しかし,文章法について書いているにしては文章構成について書いてないのが弱点である. 後半はブログの内容を出版することからはじまり,小説のかきかたまで書かれている.

全体をとおしてみると,中途半端だという印象がぬぐえない. エッセイはともかくコラムはどう書けばよいのかもよく書いてない. 著者は小説家なので小説へのおもいいれが書かれているが,ブログをもとにしてどうやって小説が書けるのかもわからない. 著者の文章とくに小説に関する古典的なかんがえかたとブログというあたらしいスタイルとのミスマッチを解くことができない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「書ける人」になるブログ文章教室@ [bk1]「書ける人」になるブログ文章教室@Amazon.co.jp

つづく…

2007-10-29

この小説のでだしでは,つよく非日常性をもとめる涼宮ハルヒと退屈な日常とのコントラストがうまく発展していくことを期待した. しかし,その後あまりに急速に非日常性が拡大していきながら,キョンや朝比奈はあいかわらず “ふつう” にえがかれていることに,私はついていけなくなった. 日常性と非日常性との関係がもうすこし,ていねいにえがかれていれば,私にとってももっと迫力があったとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 涼宮ハルヒの憂鬱@ [bk1]涼宮ハルヒの憂鬱@Amazon.co.jp

つづく…

2007-12-08

アンデルセンの 「マッチ売りの少女」 において,少女は売れないにもかかわらず,マッチを売りつづけました. さむいなかで売りつづけた少女は,やがて凍死してしまいます. 少女は天国に召されてすくわれたことになっていますが,やはり死んだということは敗北したということだとおもいます. どうすればこのような事態をふせぐことができたのでしょうか?

つづく…

2008-05-05

ときは 1960 年代,破産の危機におちいっている常談炭鉱とその従業員をすくうため,菜噛羅社長はここにハワイ庵センタをつくる構想を練っていた.

つづく…

2008-05-17

第 1 次産業革命によってスキルを必要としなくなった資本主義社会は低賃金と長時間労働をうみだしました. こうした状況をマルクスは 「窮乏化」 ということばで表現しました. 原因はちがいますが現代の労働市場においても非正規雇用による低賃金と,正規・非正規をとわず長時間労働がひろがっています. にもかかわらず,「窮乏化」 をはじめとして,こういう現在の状況を社会主義の理論にあてはめる,あるいはアナロジーをこころみる議論は,あまりみあたりません. 過去の議論が現在の状況にそのままあてはまるわけではありませんが,もういちど,社会主義,マルクスなどをおもいだしてみてもよいのではないでしょうか?

つづく…

NHK の大河ドラマにおける篤姫は,当時の日本においては自分ですすむ道をきりひらくことはできず男にしたがうしかないということをみとめつつも,できる範囲で自発的にかつ積極的にふるまっています. いわば,社長にはしたがわざるをえないが自分の権限の範囲ではおおなたをふるえる “副社長” として,最大限の努力をしているようにみえます. それはあたかも現代の企業における経営者 (副社長) のようにえがかれているように私にはみえます.

つづく…

2008-07-06

大河ドラマの篤姫は副社長 ?!」 という項目で NHK の大河ドラマ 「篤姫」 が副社長のようだと書きました. その後,つづきをみて,原作を入手してみたところでは,このドラマは原作に,時代考証にしたがい,かつ現代にあわせた修正をくわえているようにおもえました.

つづく…

2008-08-09

小林 多喜二 の 「蟹工船」 を 「愛蔵版 ザ・多喜二」 で読んだ. この小説の存在は中学生ころから知っていたが,読んだことはなかった. 最近この小説が非正規雇用者を中心としてよく読まれていて,非正規雇用問題と関連づけてさんざん議論されているが,論じられていない点も多々あるようにおもえる.

つづく…

2008-08-26

私もケータイ小説を読んでいないひとりだが,そういうひとはケータイ小説ときくと十把ひとからげにとらえがちだ. しかし,この本を読めば,そのなかにも,ひとりの作者が計算づくで書いた Deep Love のような作品もあり,「ライブ」 つまり読者の反応をうけながら書かれていくものもあることがわかる. とはいえ,文体はいささか,かたいし,あまりまとまりがよいともいえない. もうすこし,いろいろ情報をあたえてくれることもできたのではないかと惜しまれる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ケータイ小説活字革命論@ [bk1]ケータイ小説活字革命論@Amazon.co.jp

つづく…

2008-10-23

あるところに じどうはんばいきが あったよ.
こどもを うっているんだ.
でも,なかに こどもが はいっているわけじゃないよ.
おかねをいれると,きっぷがでてくるんだ.
そのきっぷをもって,じどうはんばいしょって いうところに いくんだ.
そうすると,きっぷとひきかえに,こどもを うってくれるよ.
でも,こどもを おかねで うるなんて ひどいね.

つづく…

2009-01-25

究極の弓道でキュートなキューピッドにキュッと射抜かれよう.

2009-04-05

加藤周一には 「私にとっての20世紀」 という著書もあり社会主義や戦争を中心に議論されているが,「20世紀の自画像」 では戦争はとりあげられているが社会主義はおおきなテーマにはならず,かわりに文学中心の 「戦後思想」 がとりあげられている. プロローグでは科学技術もとりあげられているが,本文ではテーマとなっていない.

本文第 1 部は成田龍一によるインタビュー,第 2 部は成田による解説となっているが,いずれもいくつもの話題のあいだで焦点をうつしながら論じているため,あまり迫力が感じられない. 著者は加藤ひとりということになっているが,議論のながれをつくっているのは成田である. 加藤自身の著書を読むほうがよいとおもえる.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 20世紀の自画像@ [bk1]20世紀の自画像@Amazon.co.jp

つづく…

2009-06-19

日本では携帯電話が固有の進化をとげていて,「ガラパゴス現象」 ともよばれている. この現象を肯定的にみるひとつの視点は,携帯電話が万葉集以来の短歌,俳句など,短文による表現の伝統にマッチしたデバイスなのではないかということだ.

つづく…

2009-08-29

NHK の番組 「視点・論点」 で 「平成万葉集」 がとりあげられていて,すこし興味をもった. 検索してみると 「平成萬葉集」 というタイトルの本は以前にもあった. また,「平成いまどきの万葉集」 という本もある. いずれも 「昭和萬葉集」 という全 20 巻の本を意識したもののようだ. 平成万葉集は両方,買ってみたが,編集方針はおおきくちがっているようだ. 昭和萬葉集も何巻か買ってみた. これが一番ていねいに編集されていることはまちがいないし,昭和をふりかえるにはよいとおもうのだが,アマゾンでは二束三文で売っている.

つづく…

2009-12-30

著者は 「エッセイスト」 と紹介されているが,これはエッセイというよりは随筆だ. 散歩して見たもの聞いたものを思ったまま書いている. 著者の専攻はドイツ文学ということだが,ここにはドイツ文学の話は登場しない. それでも本や日本文学の話になると著者の知識がいきてくる. その一方で政治や経済の話になるといささか首をかしげたくなる. もうすこしテーマをえらんだほうがよかったのではないかとおもえる.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 東京ひとり散歩@ [bk1]東京ひとり散歩@Amazon.co.jp

つづく…

2010-12-27

タイトルからは電子書籍に関する本であるような印象をうけるが,実際はおもに本のなかみ,とくに小説についての本だ. 「メロス」 もとりあげられているが,もっと最近の作品に関するものがおおい. 著者も 「「電子ブックの未来」 みたいな文章が含まれていない」 と書いているが,こういうタイトルをつけるなら,ケータイ小説くらいはとりあげてもよかったのではないかとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 紙の本が亡びるとき?@ [bk1]紙の本が亡びるとき?@Amazon.co.jp

つづく…

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