震災復興のために参考にするべき戦災復興の記録

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[個人ブログから転載します.]

東日本大震災にどう対処するべきかをかんがえるとき,いくら未曾有の規模とはいえ,過去の災害時の記録がやくにたつだろう. 当初は阪神淡路大震災の記録がやくにたつのではないかとかんがえていた. それももちろん,やくにたつだろうが,戦災復興の記録もやくにたつのではないかとおもえてきた.

この震災では,阪神大震災とはちがって津波によって家がことごとくながされる被害が各地で発生している (写真左). 津波にやられた地域の写真をみると,東京大空襲 (写真右) や広島・長崎の戦後のようすをおもいだす. 日本全体がやられたわけではないという点で当時とはちがうが,被害の規模のおおきさはそれに匹敵する. それをかんがえれば,震災の記録だけでなく,戦後復興の記録からもまなべる点があるだろう. たとえば,空襲でやかれた東京の復興から反面教師としてまなぶべき点として,無計画な再建ということがあるだろう. グランド・デザインがないままに復興したために,東京は現在でも土地が細分化され,くるまが通行しづらい都市になっている.

ejq-city.jpg Tokyo1945.jpg

もうひとつまなぶべき点は,広島や長崎が放射能に汚染されたなかから復興したことだ. 福島第一原発 (左下の写真) の事故によって,広域の放射能汚染が心配されている. ヨウ素やセシウムだけでなく,プルトニウムももれていることが確認されている. プルトニウムといえばもっとも毒性のつよい物質だといわれているが,長崎には 30 kg のプルトニウムがふくまれた爆弾がおとされた (写真は広島の原爆ドーム). 福島第一原発にあるすべてのプルトニウムを合計しても,そんなにはないだろう.

RuinedFukushimaNuclearPlant.jpg AtomicBombDome.jpg

いまのところはもれた量はわずかなのだろう. しかし,放射線のつよさをかんがえても,もれでた物質の毒性をかんがえても,広島や長崎の復興がヒントをあたえてくれる可能性があるのではないだろうか.

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