流言やデマへの対応,正確さと不安解消の対立など,東日本大震災でも課題だった ― 平塚 千尋 著 「災害情報とメディア」 第 2 版

| コメント(0) | トラックバック(0)

[個人ブログから転載します.]

災害予知情報をつたえるべきかどうか,どうつたえたらいいかといった話題もとりあげられているが,印象にのこったのは流言の発生やひろがりかたについての話題だ. 最近話題のツイッターによる流言はこの本ではまだ登場しないが,マスコミからはじまって,Web やメイリングリストはとりあげられている.

それとともに,ひとびとの不安をなくすには断定的な表現が必要とされたという話もとりあげられている. 地震発生のデマをうちけすには,正確さを重視するならいえないはずの 「絶対起きない」 と断言するようにしたという気象庁地震課長の話である. 福島第一原発事故で枝野官房長官が正確な表現につとめていたために不安が解消できなかったことをおもいださせる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 災害情報とメディア@ [bk1] 災害情報とメディア@Amazon.co.jp

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://east-japan-quake.info/mt504/mt-tb.cgi/4307

コメントする