このサイトの情報のまとめです. 震災に関する一般的な情報やボランティア情報へのリンクをあつめたページとして,つぎのページがあります.

また,このサイトのオリジナル情報として,つぎのようなページがあります.

  • 出版物: アマゾンや BK1 に投稿した書評のうち災害・ボランティア関連のものをあつめました.
  • 写真: 被災地や津波がつくりだした風景の写真などをとってきました.
  • ボランティア経験: 2 日だけですが,ボランティアをした経験からわかったことを書きました.

これ以外の情報はカテゴリ (左側) からアクセスしてください. なお,この項目がいつもページ先頭にくるようにするため,改訂日をかえています.

[個人ブログから転載します.]

震災以来,著者は震災について,福島について発言し,復興構想会議委員もつとめてきた. その著者が地震以来の経験や構想会議での主張やその結果などを書いたのがこの本だ. 著者は福島第一原発の 50 km 圏内に住んでいるというが,地震そのものの影響は比較的すくなく,津波の影響もない地域だ. 震災を東京圏でむかえた私とも,それほどかけはなれた経験をしたわけではないようだ. そういう著者のかんがえや感じかたに,読者は共感できるかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 福島に生きる@ [bk1]福島に生きる@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

人体への放射線や放射性物質の影響について,くわしく書いている. 現在の版はチェルノブイリの事故のあとでかきかえられたものであり,とくに,放射線は微量でも有害だという仮説を否定して,微量放射線は無害であり,ガンにかかりにくくなることもあることが書かれている. 最近よくきくシーベルトという単位の定義にも,不適切ではないかと疑問をなげかけている.

福島第一原発事故で放射線や放射性物質恐怖を感じているひとは,この本を読めば安心できるのではないかとおもう. とくに,自然にある放射性カリウムが体内にも 3000 ベクレル相当あるのに対して,もれた放射性物質による放射線はずっとすくないという. しかし,内容は比較的専門的だから,よみやすいとはいえないだろう. この原発事故程度の放射線に危険はないという根拠をよく知りたいひとにはよいだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 人は放射線になぜ弱いか@ [bk1] 人は放射線になぜ弱いか@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

東日本大震災に関してもつぎの災害へのそなえに関しても,すでにさまざまな議論がなされている. 著者もおおくの部分でそれをなぞっている. あたらしい防潮堤より 「減災」 をめざしたふるい防潮堤のほうが効果的だったこと,避難のこころえ,などなど. しかし,とかく死者を美化したがる風潮に対して,著者は死者がどういう失敗をしたのかを検証しようとしている. ひとびとに津波の危険をしらせながら死んでいったひとについても,いきのこる方法がなかったのかをかんがえるべきだという. 原発事故に関しても東電や国を罵倒して 「ガス抜き」 しているひとを批判し,現状では不十分な台風へのそなえに関しても言及している. 災害に対する著者のかんがえには,まなぶべき点がおおい.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 不屈の日本@ [bk1] 不屈の日本@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

放射線や放射能とはどういうものか,放射線は人体にどういう影響をあたえるか,ホルミシス現象とはなにかなどという話題に比較的コンパクトでもっともよくこたえてくれる本だといえるだろう. 低量放射線はそれほどおそれる必要はないということだ. ホルミシス現象に関するおおくの本のあやしげな記述とくらべると,この本の記述は信頼できる.

2002 年に書かれた本だから,あらさがしをすれば,いまとなっては適切でない記述をみつけることができる. しかし,おおくの本とくらべると原発に関してもより客観的に書かれていることがわかるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 放射線の話@ [bk1] 放射線の話@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

第 1 章では福島第一原発事故を検証している. 政府や東電の発表からわからない部分は 「わるいほうに」 推定している. そのため,不安をあおっている面があることは否定できない. だが,「チェルノブイリの教訓からより多くのことを学んでいく必要がある」 という指摘はそのとおりだろう.

第 3 章では放射線の人体への影響とそれをさけることについて書かれている. 著者はわずかな放射線でも人体には悪影響があるという立場にたっている. これは世界的にみとめられてきた仮説だが,現在は疑問や凡例もあげられているが,著者はそれについては (まったくではないが) わずかしかふれていない. これも公平な態度だとはいえないだろう.

著者は原発の危険性をできるだけ客観的に書こうとしているのだろうが,すくなくとも必要以上に不安をあおっている部分はあり,読者はそれにのせられないようにする必要があるとおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 原発のウソ@ [bk1] 原発のウソ@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

東日本大震災の被災地でどういうボランティアができるのか,なにを準備して,どうすれば参加できるのか,実際にボランティアをしているひとたちの声などが,コンパクトにまとめられている. もうすこしはやく出版できればもっとよかったし,行ってみればこの本当はいろいろちがう状況があるだろうが,この本がこの震災にせよ今後の災害にせよ,ボランティアのきっかけになればいい.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 災害ボランティア・ブック@ [bk1]災害ボランティア・ブック@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

東日本大震災後に石巻で確立されたボランティアの組織法について書いている. 「石巻モデル」 と,ひとことであらわしているが,状況に応じて変化させつつ現在にいたっている. 石巻専修大学が中心地になっていることはずっとかわらないが,それが可能だったのは震災前から準備がすすめられていたからだという. 「石巻モデル」 の図解をみると,自分が現地でみてきたものの位置づけがわかるとともに,自分がみていたのはほんの一部だったことがわかる. また,阪神大震災の経験がいかされていることがわかる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 奇跡の災害ボランティア@ [bk1]奇跡の災害ボランティア@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

東日本大震災後,原発に関する反省がひろがっている. 原発の危険を指摘するひとがいたにもかかわらず,それは無視されてきた. 著者はそれを 「空気」 を読んだからだと主張しようとしているようだ. しかし,この本のなかで 「空気」 は唐突に登場する. 著者は日本人が 「空気」 を読み思考停止したことを批判しているが,ここで思考停止したのは著者自身なのではないか. もし思考停止していないというなら,なぜそれが 「空気」 の問題なのかを説明する必要がある.

著者は放射線による発ガンに関して 「年間 20 ミリシーベルトを被爆してガンになり死亡するのは,1000 人に 1 人」 と書いている. それは客観的な結果なのだろうが,放射線がなくても死亡率はそれにちかい値であり,放射線によってふえているとしてもわずかだということが,この文章からはわからない. こういう不正確な記述から読者をあやまった方向にみちびいているようにおもえる.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: もう空気は読まなくていい@ [bk1] もう空気は読まなくていい@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

被災者やバーチャル被災者は 「災害ユートピア」 という本にも書かれているように,災害後 1 〜 2 ヶ月は 「ハネムーン期」 とよばれるハイな状態になるが,その後は幻滅期,再建期を経て通常にもどるという. この本はその幻滅期以降にとるべき対応などについて書かれている. 9 月に出版されているが,もっとはやく出版されていればこの震災でももっとやくにたったのだろう. タイトルをかえて,今後おこる災害へのそなえるための本とすればよいのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 心のフタ@ [bk1] 心のフタ@Amazon.co.jp

福島やその周辺のひとびとは放射性物質によってとくにこどもの健康が害されるのではないかと心配している. わずかな放射線でもからだにわるい影響があるという理論もあるが,それがすべてではない. 放射線ホルミシスつまり低量の放射線をあびるとかえって健康になるという研究もある. これは決してエセ科学ではなくて,ちゃんと科学的な方法で研究されている. 実証されたことはそれほどおおいとはいえないが,すくなくとも放射線におびえているひとびとに,それをある程度あびたほうが活性酸素につよくなり,ガンになりにくくなるという研究があることを知ってもらいたいとおもう.

残念ながら放射線ホルミシスについては大手の出版社の本はないし,あやしい本がおおいこともたしかだ. しかし,被災者むけのまじめな本もある. ここでは,そういう本もふくめて,私が読んだ何冊かの本を紹介したい.

[個人ブログから転載します.]

現代思想の臨時増刊の 「震災以後を生きるための 50 冊」 のなかで,すくなくとも 4 人がレベッカ・ソルニットの 「災害ユートピア ― なぜそのとき特別な共同体が立ち上るのか」 をとりあげている. この本の内容と東日本大震災とはかならずしもかさねあわせられているわけではないが,それでもこの本をとりあげているのはそれだけの内容があるとこの臨時増刊の著者がかんがえたからだろう.

[個人ブログから転載します.]

東日本大震災における被災者の秩序だった行動は世界に感銘をあたえた. しかし,この本は災害時にはおおくの場所で,たがいにたすけあい,自分がもつものすべてを他人にあたえ,金銭が機能しなくなるユートピアのような状態が生じると主張している. 例としてとりあげられているのはハリケーン・カトリーナやサンフランシスコ地震や 9.11 などだ.

それとともに,被災者への不信感をもつマスコミやエリートたちがそういう世界を破壊する行為をすることを主張している. 軍隊や警察が窃盗をはたらいていないひとを射殺したり,こわれていない家を破壊したり,避難やボランティアをさまたげたりするという. アメリカで被害にあうのはおもにアフリカ系アメリカ人であり,ふだんはおさえられている偏見や差別が顕著なかたちであらわれる.

日本と海外の市民にちがいがあるからではなくて,日本ではそういう対立関係がないことが,略奪や殺人のデマの発生をおさえ,カトリーナやサンフランシスコ地震などとのちがいにつながっているのではないだろうか. 400 ページをこえるこの本は,そういったことをじっくりかんがえる時間をあたえてくれる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 災害ユートピア@ [bk1] 災害ユートピア@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

東日本大震災時にツイッターやフェイスブックなどのうえでなにがおこったかを分析している. 具体的なエピソードとしては,東京都の猪瀬副知事がツイッターをみておこした 2 つの行動,ユーストリームによる NHK 放送の再配信などがとりあげられている. デマ (流言蜚語) の問題にも 50 ページくらいをついやしている. すでに読んだことがある話題が大半であり,分析の内容にもそれほど新鮮さはないが,分析の努力には敬意を表したい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 災害とソーシャルメディア@ [bk1] 災害とソーシャルメディア@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

寺田寅彦の随筆は東日本大震災以来しばしば話題になる. 気になっているところに,まとめなおされて文庫として出版されたので,読んでみた. 内容は津波などの天災とくに関東大震災や国防,流言蜚語,日本人の自然観などに関する随筆集だ. そこではたしかに,著者の科学的知識と日本文化への理解とが調和している. しかし,自分の体験をそのまま書いたり,とくに調査したりせずに記憶にしたがって書いていることが,現代において特に有用なわけではない. どれもみじかい随筆なので,それほど深く追求しているわけでもない. かるいきもちで,過去のひとりの科学者のかんがえかたをなぞり,震災のひとつの記録を読めば,それなりにえるところがあるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 天災と日本人@ [bk1] 天災と日本人@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

現代思想 2011 年 5 月号の東日本大震災特集でも感じたことだが,この本を読んで,東日本大震災に関して哲学あるいは哲学者が無力であることをあらためて感じる. 佐々木 中 は震災に関して発言すべき 「知識人の責任」 があるかのようにいう圧力に反発しているが,これはこの本の企画への批判ともいえるだろう. 加藤 典洋 は,吉本 隆明 に影響をうけてきたが,いまは 池田 清彦 など,理系のひとの発言により,ひかれているという. これらはみずから無力をみとめているようなものだろう. なかには世間のトンデモ発言にまどわされているひともいて,ひとさまざまだが,いずれもあまり読むに値するとはおもえない.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 思想としての3・11@ [bk1] 思想としての3・11@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

放射線ホルミシスつまり低量の放射線をあびるとかえって健康になるという研究についての本をさがしていて,この本にぶつかった. この本は東日本大震災後に出版されていて,低量放射線に恐怖を感じているひとに,前半では低量放射線はそれほど危険ではないこと,後半ではもしかしたら年間 20 ミリシーベルト程度の放射線をあびるとかえって健康になるかもしれないことを (つまりホルミシスについて) 書いている.

著者は放射線の専門家であり,本の内容をできるだけはっきりした根拠によってうらづけようとしている. 証明されていないことはそのように書いてある. 用語の説明がないなど,一般のひとにはわかりにくい部分もあるが,120 ページほどで文字数もすくないし対話形式なので,よみやすいだろう. こういう本を読んで,福島やその周辺のひとたちが,もっとこころおだやかにくらしてもらいたいものだ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 低量放射線は怖くない@ [bk1] 低量放射線は怖くない@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

福島第一原発事故でもれた放射性物質の量はチェルノブイリに匹敵する. だから,チェルノブイリからまなぶべきことはすくなくないだろう. この本は著者が何回か現地をおとずれて,事故からそれほど時をおかずに書かれている. だから,まだわかっていなかったこともあるだろうが,よりなまなましい内容になっている.

どこにどういう危険があったのかも知るべきことだが,汚染された地域でたくましく生きるひとびとのすがたもまた,この本からまなぶべきことなのではないだろうか.

評価: ★★★★☆

関連リンク: チェルノブイリ報告@ [bk1] チェルノブイリ報告@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

放射線ホルミシスつまり低量の放射線をあびるとかえって健康になるという研究についての本のなかのひとつだ. 放射線ホルミシスの本はあやしげな出版社 (失礼!) からしか出版されていないが,その効果をみとめる科学的な研究がおこなわれている. この本はその効果についてやや断定的ではあるものの,ていねいに議論しようとしている. けっしていかがわしい内容ではなく,学会などで報告された結果を客観的につたえようとしている.

ところが,ほかの本でもあるのだが,わずか 100 ページくらいのこの本の後半はマイナスイオンの話だ. なぜこのようないかがわしい話題をあわせて本にする必要があるのか,しかも本の案内や帯などにはまったく書いてない内容を書く必要があるのか,まったく理解できない. したがって,この本の前半は★★★★だが,後半は★なので,平均すると★★★の評価しかできない. 残念だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 放射線ホルミシスの話@ [bk1] 放射線ホルミシスの話@Amazon.co.jp

[個人ブログから転載します.]

放射線ホルミシスつまり低量の放射線をあびるとかえって健康になるという研究についての本のなかのひとつだ. 前半は放射性のあるラドン温泉や放射線ホルミシスの専門家への取材などにもとづいて書かれているので,放射線ホルミシスについて知ることができる. しかし,ことの真偽にあまり気にして書かれてはいない.

3 章からは 「ホルミシス寝具」 やマイナスイオンについて書かれていて,放射線ホルミシスとは関係がないし,前半に書いてあることよりずっとあやしい. エセ健康法のひとつといってよいだろう.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 放射線ホルミシスが体にいい!@ [bk1] 放射線ホルミシスが体にいい!@Amazon.co.jp

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